富には心当たりが無い。が、長寿ばかりは神か仏様の采配になるだろう。
父は齢51、早逝と言っていいだろう。母は来月で96歳になる。長寿の部類に入るだろう。
私はどうだろう。既に高齢者になって一年を迎えようとしている。
長生きと長寿は意味合いに違いを感じる。
私は母を見送るまでは逝けないと思っている。
守り神として毎日数十回お祖母ちゃんにお題目をあげている。お守りくださいと。
あまり長生きに過ぎても貯金が底をつきそうだ。
積極的に逝きたいとは最近は思わない。
母の「親より先に死ぬことほど親不孝はない」
という言葉が生への縁(よすが)になった。その言葉さえ見失おうとしたことも本当はあったのだがお祖母ちゃんが守ってくれたのか無事にやり過ごせた。
今思えば病んでいたのがわかる。
長寿。ただの長生きとは違う。
そうなれたらやっぱり嬉しいかな。