こんなん ただの言葉遊びやん。内心ごちた。が、一旦降りた以上何とかしたい。

しばし瞑目。

真面目に考えてみると難しい。詩に逃げたくなる誘惑さえ浮かぶ。

妖精と言えばSFかファンタジーに出てくるが実在するとは思えない。

要請とはお願いよりもずっと厳しい状況だろう。

実態のないものからの要求と読み替えてみた。

しばし瞑目。

恐ろしいことを思いついた。こんなの妻に見られたら三下り半である(愛想を附かされる)。

あまりにも日常なので返って恐い。

二つの言葉を別々にイメージせずにつないで考えた。

妖精の要請とは妻からの要求とつながった。

精神障害年金一級の妻は妖精になったのだ。

妖精からの要請と思えば、一々気を張らなくともよい。

これは、ある種達観であり、差別的表現ともとれる。

第一、妖精のイメージである小さくて可愛くは無い。

しかし、ほんの微かではあるが肩の荷が軽くなったような塩梅である。病気が言わせる言葉と思えば良いとごちていたが、妖精に迄昇華してしまえばもっと楽である。何せ天使の部類に属するという妖精の発する言葉である。

かくして我が家の妖精はお腹空いたぁと頭の痛いお願いを食べた数時間後に言ってくる。

ただの言葉遊びで降りてきたと内心気が堕ちていたがここ数日のモヤモヤが少し晴れてきた。言葉遊びも悪くない。