思い出の花 -69ページ目

赤とんぼ


映るのは貴方の色
貴方を想い頬染めて
空は一色に染まりゆく

写すのは貴方の色
貴方を慕い背伸びして
空をくるりと回り見る

移るのは私の色
貴方と誓い身を染めて
空と同じ色に溶けてゆく

映すのは互いの色
貴方の下に身を寄せて
晴れて赤い糸の縁結ぶ

うみは しょっぱいな


うみの ゆうひは さみしくて
なんだか うるうるしちゃう

すなに ほったあなも
あしあとも
ぜんぶ うみが けしちゃって
まだ あそびたいのに
たいようまで けそうとしてる

たのしかったきょうを
けさないで
めから しょっぱいみずが
あふれてきちゃうから

秋の光


青空に鰯雲
秋晴れの昼下がり
壁に映る朝顔の影が
ゆるり風に揺れる窓辺
時も ゆるり過ぎゆく

黄色み掛かった景色
秋色の長月
傾いた陽と影に
早き暦を黄昏る夕べ
実る日間近に労を浮かべ

静かな心に虫の音
秋の夜長
美しく成った萩と月に
薄や稲が穂を垂れそよぐ
千秋の調べ