rosary~ロザリオ~

もう何も要らないから
何も欲しがらないから
彼を連れて
行かないで……
無言で携帯のキーを
打ち込む貴方
誰にメールしてるの?
幸せを感じた時から
いつも不安
この幸せが何時までも
続きますようにと……
空は晴れたり
曇ったりを繰り返す
私達も同じ
記念日には
雲の切れ間から
光が射して
温もりに包まれる
貴方に出会えた奇蹟を
ありがとうと……
何となく気付いてた
嵐が近付いてる
静けさは嵐の前触れ
突然落ちる雷
貴方の携帯を
覗いた時から……
私は何してたのだろう
何だったんだろう
一人冷たい雨に
打たれ続ける
全ての嘘を流して
真実を知る為に
涙を隠す為に……
パイプオルガンが奏でる
讃美歌は途切れた
捨てられた私に
奏でる曲は無い
静まり返った大聖堂は
寂しく 冷たく
そして孤独
届かない祈りに
すがるものさえ失い
闇に残されたのは
蝋燭の火
炎に映るのは
ステンドガラスの消えそうな
思い出だけ……
もう何も要らないから
何も欲しがらないから
私から思い出だけは
連れて行かないで……
