『潮風』
風よ吹いておくれ
船はパワフルなエンジンを
積んで無いのだ
風よ微風で構わぬ
吹いておくれ
僅かに進めるなら
それで満足しよう
風よ微風でよいのだ
吹いておくれ
強風に耐えきれるほど
大きな船で無いのだから
風よ吹いておくれ
炎天下に曝されて
焼けた肌を冷ます為に
風よ微風で構わぬ
吹いておくれ
僅かな涼が取れたら
それで満足しよう
風よ微風でよいのだ
吹いておくれ
強風に耐えきれず
暑い船内に入らねば
成らないのだから
風よ吹いておくれ
辛く苦しい海だから
追い風と成り
吹いておくれ
風よ吹いておくれ
長く厳しい旅だから
心地よい風よ
吹いておくれ
たまにでよいから
吹いておくれ
『影法師』
私が隠れるのは
雲のせい
光が射せば遮られ
私の存在は消える
元々 影の薄い私
光を浴びる努力して
前に出てみた
影は踏まれ
陰口を叩かれ
私に影を落す
光を浴びても陽炎
このクラスで私は
存在しない
そして……
また影を潜める