思い出の花 -10ページ目

M~マリン


乾いた風に
焼けた砂の上
菱形の光が肌を刺す
心地良いマゾ

曝けた肌に
群れた渦の中
殿方の瞳が肌を指す
気持ち良いマゾ

焼けた肌に塩水被り
一夜の恋に火傷した

冷めた風に
流れた時の下
泡沫の遊びが胸を刺す

それでも来年の夏には
来たいと想うM

「火傷したとしても……」



補足:泡沫「うたかた」

あさきゆめみし


夢は空に輝く星の如し
遥か彼方も
手を伸ばせば届くと
想い更けゆく

朝は闇に輝く星を隠し
遥か彼方も
足を付けねば届かぬと
想い明けゆく

今は海に沈む貝の如し
想い暮れしも
身を立てらば此方の人
口を閉ざして

夢は浜で輝く貝の如し
星が彼方も
殻を砕けば星の砂
想い散りとて


※捕捉
此方の人:うちのひと
(妻が夫を指して言う語)

空室


一人暮らしに胸踊り
親元離れて独り立ち
部屋入らば規則無く
自由に暮らす我の国

独り暮らしに胸曇る
親元離れて一人立つ
部屋入らば声も無く
自由に暮らす我孤独