以前百匹目の猿現象 という存在しないであろう仮説を紹介した。
百匹目の猿現象は、要約すると「物理的に接触がないにもかかわらず、ある行動や考えなどが一定条件を超えると、それが同類の仲間に伝播するという、存在しない現象」である。
シェルドレイクの仮説はその現象の存在に肯定的な仮説である。
①
時間的相関関係
あらゆるシステムの形態は過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する。
②
空間的相関関係
離れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する。
③
形態のみならず、行動パターンも共鳴する。
④
これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれるプロセスによって起こる。
このうちの②と③が特に百匹目の猿現象と深く関わってくる。
④は②と③のような現象が起こる理由を説明するものである。
続く
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