依存と聞くと、アルコール依存、薬物依存、共依存などマイナスのイメージを伴うことが多い。
しかし本書の冒頭には依存には二種類、すなわち良い依存と悪い依存があると説明している。
主に対人的な依存関係について言及されているようだが、大まかに記すと以下のようになる。
良い依存
(人は元々心の安定や肉体的な満足を得るために依存を必要としているとした上で、
次のような関係を良い依存としている)
主体性を持ちつつ、相手を尊重しながら支えあう関係
ほど良い間合いを保ちつつ、助け合うことができる
癒し、癒される関係
支え、支えられる関係
悪い依存
相手を考えず、自分本位で形成される関係
自分が安心感を得たいがために、他者(や物質等)を利用する
悪い対人依存の状況では、その関係は「縦のつながりしかない」と本書では書かれている。
これは、依存関係が良性のものか、あるいは悪性のものかを見分ける際に利用できる。
本来、健全な対人関係は対等であり、それぞれが自分の言動に責任を持つ「横」の関係が主である。
しかし悪い対人依存のような状態になっているとその関係は「縦」になってしまう事が多いという。
つまり、自分よりも上位の人間にはしがみつくことで依存し、下位の人間に対してはコントロールすることで依存する。しがみつかれた人間は最初は色々と相手の要求を満たそうとするが、一方的に与えるばかりの関係なので関係はたいてい崩れてしまう。
一方、コントロールすることで相手に依存するタイプにしても、相手からするとその関係性は大きなストレスとなるので、相手が健康な場合はやはりこの関係も長く続くことはない。
ただし、依存される相手の方にも何らかの問題があった場合は、お互いがたとえ健全な依存関係ではない依存関係を築いたとしても、共依存となってその関係が長く続く場合もある。
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