『なぜ自分を傷つけるの?―リストカット症候群』
アリシア クラーク (著) 水沢 都加佐 (監修) 上田 勢子 (翻訳) 出版社: 大月書店
これは、10代の若い人を対象に、自傷行為についてわかりやすく書かれています。
「なぜ自分を傷つけるのか」を、簡単な事例を交えながら自傷行為に向かってしまう心の動きや、自傷行為をした後の感覚などについても触れられていて、自傷行為を行う人たちがその行為によってどんなことを感じているのかを理解するのに参考になる内容になっています。また、10代の中高生が直面しがちなストレス状況や自傷行為がそれらとどのように関わってくるのかも解説しています。
最後の章にある、自傷行為をしている友人に対して「こう言ってみよう」と「言ってはいけないこと」について書かれた部分は、自傷行為がめずらしいものでなくなってしまった今、多少なりとも知っておいた方が良いことが書かれています。
10代の読者に向けて書かれているので、専門的な用語や複雑な理論は極力抑えられているように感じました。
リストカットについて知りたい大人にも、入門的な一冊としておススメです。
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