夕暮れ時。リリコの庭先で、タネと リリコが話していると、リリコの末っ子のキュウが走ってきた。
「おかあさん、ぼく UFOをみたよ!おかあさんは、UFOをみたら、どうする?」
リリコは、答えた。
「あなたと 同じように 走って逃げるでしょうよ」
キュウは、怒って言い返した。
「逃げたんじゃないよ、知らせにきたんだよ。おかあさんは、どうして逃げるの?」
リリコは、わざと 真面目な顔で言った。
「UFOに乗ってる宇宙人が、良い宇宙人か 悪い宇宙人か わからないからよ。わかるまでは、おかあさんは、家にいるよ」
キュウは、すこし考えてから、言った。
「家じゃあ 安全じゃないよ。今度、UFOをみたら、ぼくは シロクマさんのロケットで宇宙 から様子をみることにするよ」
それだけ言うと、キュウは、ほかの兄や姉のところへ走っていった。
リリコは やれやれと腰に手をあてた。
「シロクマさんのロケットは、飛ぶことは飛ぶだろうけど、
飛んだっきり帰ってこないんじゃないかという話よ。
ロケットに乗ろうが、UFOに乗ろうが、ちゃんと家に帰ってきてくれさえすれば いいんだけどね」
「そのとおりね」タネも笑った。
☆お知らせ☆
星空文庫 (http://slib.net/) の
渡辺はゆみ(http://slib.net/a/13944/)で、
詩のようなものを つくっています。
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