妊娠したものの、過去2回の稽留流産の経験から、いつまでも不安が拭えなかった。

胎動が感じられない初期は赤ちゃんが生きているか不安すぎて、エンジェルサウンドという胎児の心拍を聞くことができる機械を購入した。
12週かそれ以上でないと聞こえないらしいが、10週ごろ挑戦。
ドクドクと心拍らしき音が聞こえ大喜びでPCに録音するも、胎児の心拍ではなく自分の血管?の音であった…

妊娠後期も、胎動が少ないと感じたときに心拍を確認できて非常に便利だった。

20週を過ぎたころカラードップラーという検査があった。
いつもと違う診察室で念入りにエコーし、胎児の状態を確認する検査だ。
体の部位の欠損や心臓の血流などを確認する。

私は、総肺静脈還流異常症と心室中隔欠損という心疾患をもって産まれてきた。
手術によって現在は完治しているが、お腹の子に遺伝しないとも限らない。
カラードップラーで胎児に心臓の異常見つかるのではないかとドキドキしていた。

検査ではかなり丁寧に説明してくれる、
「手が二本、足が二本確認できます。」「指が確認できます。」「エコー上臍の緒は問題ありません。」
そして心臓にうつり…
先生は急に喋らなくなる。
映像を拡大したり血流を見るモードに変えたりして、無言のままじっくり5分以上…

もうこの時点で「何か問題が?」と私は泣きそうに。
エコーが終わり先生に
「結果はこのあとの診察でゆっくりお話ししますね。」
と言われ、目の前が真っ暗になった。

赤ちゃんの命に別条はないのだろうか?
私のように手術をして、傷跡が残ってしまうのだろうか?
そもそも出産までこぎつけることはできるのだろうか?

泣きながら診察を待つ。
病院支給のポケベルが鳴り診察室へ。
結果…
「カラードップラーの結果ねー、見た限り悪いところはなかったからー」

予想外の答え。一気に力が抜けた。

そして性別は「多分女の子」と告げられた。
2012年11月、7回目の人工授精を行った。
同月末、生理予定日を迎える。

二回目の妊娠が6回も人工授精をやった末のことだったので、今回はあまり期待していなかった。

9月にスポーツジムに入会し、このころは毎日走っていた(運動はかなり苦手なので5キロだけ)。
生理予定日のこともすっかり忘れていて、昼間甥っ子とダイナミックに遊んだ。

家に帰り思い出す。
妊娠検査薬を持ってトイレの前をウロウロ。
「いや、無理だと思う。今検査すべきかな?どうせがっかりするよね。明日にはリセットするだろうから待ってるかな。」
とかブツブツ言ってたら、旦那は呆れて苦笑いしてスポーツジムに出かけた。

旦那は今いない。
そっと検査して、陰性だったら黙ってよう。

トイレに入り検査開始。
まさかの陽性。

旦那に報告するも、二人とも喜び大爆発ではない。
二度流産しているので心配の方が先に立つ。

とりあえず5週まで待って受診。
先生に陽性反応を伝えると「え!嘘⁉︎」と驚いていた(笑)
内診にて胎嚢を確認。三回目の妊娠が確定した。

それでも、まだ喜べなかった。
6週にて心拍を確認。
第一段階は突破したと安堵するも、一回目は11週でダメだったから、と心配になる。

結果、この三回目の妊娠は出産に至るのだが、出産するまで不安は続いた。
12週を越えれば安定期まではと不安になり。
安定期を迎えれば子が1000gを超えるまではと不安になり。
正産期までは…出産までは…

不妊クリニックを卒業するとき先生に 
「これからが大変よ!」
と励まされた意味がちょっぴり理解できた。

二回目の稽留流産後は、生理を一回見送れば子作りをしてよいと言われた。

手術後初めての生理が来て受診すると、卵巣が腫れているらしく今週期の不妊治療はお休みするよう診断される。
また、この期間に次の治療をどうするのか(人工授精を続けるか、体外受精にステップアップするか)考えるよう言われる。

悩んだ。
人工授精は6回やってやっと妊娠。
また何回もやるのは精神的にも辛い。
それなら確率の上がる体外受精をしたいが、費用が跳ね上がる…。

旦那とも相談の上、とりあえずもう少し人工授精。その間に不育症の検査をすることにした。

不育症の検査はなんだか色々な種類があるらしい。とりあえず今週期は旦那と私の染色体の検査をした。
結果、問題なし。

7回目のAIH。処置後先生がわざわざ来てくれて「卵ちゃんがちゃんと授精するよう祈りながら処置したからね!」と言ってくれた。嬉しかった。

が、精子所見を見てびっくり!
注入精子数が今までで一番少ない…
こりゃあ無理かも…と落胆するも、結果を気にする旦那には「なんか妊娠できる気がする」と言っておいた。

このころになると、子供ができなかった場合の生き方を考え旦那と話すようになった。

たくさん旅行に行こう。
猫を飼おう。
ずっと二人で仲良く暮らそう。