引っ越しが終わると、次は住所変更です。
手続きは義姪と2人で分担してやりました。
どの銀行に口座があるかなどは通帳を預かっていたので把握していましたが、マイナカードを持っているかどうか、なにか保険に入っているかなど、私も義姪も知らないことが多くて手間取りました。
まだ本人に聞けるからよかったけど、これが亡くなったり認知症だったら大変だったでしょうね。
たかだか住所変更でも銀行によって手続きは様々で、簡単に済む銀行もあれば窓口まで委任状持っていく必要がある銀行もありました。
代理人が手続きするのは意外と大変で、たぶん後見人ならもう少し楽でしょう。
そう考えると身体だけ不自由で頭ははっきりしている場合の方が面倒なのかもしれません。
まあ委任状を書いて貰えば大体のことは済むのですが、例外が貸金庫です。
もう使わなくなった銀行の貸金庫を解約したかったのですが、本人が立ち会ってカラであることを確認しないと解約できないそうです。
伯父が認知症になって後見人が解約するか、なんとかして伯父が銀行まで行くか、あるいは伯父が亡くなるまで解約できないのは悔しいなぁ。
からっぽの貸金庫に年間数万円払うのはもったいないけど、仕方がないですね。
ちなみに私は自分の死後のために終活メモを作り終えています。
加入している保険、銀行、証券口座、クレジットカード、携帯のキャリア、光回線、使用している電子マネー、各種サブスク、スマホやパソコンのパスワードなどがびっしり書いてあります。
死後に解約が必要なものはこれを見れば一目瞭然です。
このメモを盗まれたら銀行名や支店名はばれてしまいますが、口座番号や暗証番号などは書いていませんからさほど危険ではないでしょう。
スマホやパソコンのパスワードがバレるのは困るけど、メモとスマホが同時に盗まれることはまずないでしょう。
このメモには延命措置の有無、臓器提供、死後に連絡して欲しい人の住所録もつけてあります。
ちなみに真っ先に書いてあるのは借金はないこと、預金と死亡保険金があるのでお金の心配はないこと。
これは大事なので先頭に明記しています。
皆さんもいざと言う時のための書き置きはしておいた方がいいですよ。
残された家族が大変です。
伯父は高齢ですし加入している保険は何もないと言っていましたが、火災保険だけ入っていました。
解約手続きをして、少しですが保険金が戻ってきました。
手続きで面倒だったのが健康保険、新しい後期高齢者保険証が簡易書留で送られてくるのですが、その送り先は住民票の移動先である借りているマンションです。
無人ですので受け取る人はおらず、再配達を頼んだとしてもいつ来るかわからない配達を何もないガランとした部屋で日がな一日待つのは時間の無駄。
郵便局に取りに行く場合は、私のような同居ではない親族は委任状が必要です。
こんな感じで委任状が必要なことは意外と多いので、事前に汎用の委任状を作っておいて何枚か署名を書いてもらっておくと便利ですよ。
伯父の場合、老健で生活していますが住民票は賃貸マンションです。
老健から永住施設に移ったときに住民票をそこに移すことになりますので、ごく近い将来に同じような手続きをすることになるはずです。
ですから今回の手続き方法は全てメモしておきました。
もし永住施設に入った場合は全ての住所を施設にするのではなく、銀行だけは私の家の住所にしておいた方がいいかもしれません。
本当はよくないのでしょうけど、実務的にはそちらの方が便利そうです。
まあ銀行からの手紙なんて重要なものは滅多に来ないんですけど、通帳を預かっている間はその方が便利そうです。