宇宙船に乗った私は


数人の宇宙人たちと


カスピ海を見下ろしていた


「もうすぐだよ」


宇宙人の1人がテレパシーで伝えてきた


「これからどうなるの?」


私もテレパシーでたずねてみる


「全てが逆転するだけだよ

星が出る方角も、常識も、知識もすべてね

そしてこの惑星が"水の惑星"であることを

全ての生き物が思い出すのさ

どうしてここにいるのかをね」


「その後は?」


「新しい文明へと移行するだけさ

全てが統合される

男女で区別することはなくなるし

木を切ることもなくなる

人々の受命も伸びて

全て物が無料のレンタル整度となり

税金もお金という制度もなくなるよ」


「ふ〜ん、なかなかいい文明みたいだね」


「ストレスがないから病気もないけど

具合が悪いと感じた時は

音楽を薬として使うことになる

働く時間は全員4時間

それ以外はピクニックしたり自然を楽しむさ

図書館の本はすべて体験型になるから

映画の中に入るような感じになる

皆が広い家に住み、泥棒がいないから

鍵をかけなくなるよ」


「どうしてそうなるの?」


「"これから起きること"を経験したあとは

地球を守るために無駄なことをやめるからさ

地球を守るということは人間を守ることになるということを知るからだよ」


「ふ〜ん

ところで、どうして今カスピ海の上にいるの?」


「カスピ海の地下に知的財産があるからだよ

新しい文明が始まる時にはカスピ海の下でまた会おう」


「どうやってそこまで行けば良いの?」


「僕らが大昔に各地に配置しておいた地下への入口が開くからそこからおいで

ヒトラーが血眼になってチベット僧侶たちに探させた地底への入口のことだよ」


「わかった」


「まあ、それまでリラックスして過ごすことだね

思考はエネルギーであり

すべての物事を引き寄せるからね

お気楽に お気楽に」


宇宙船は私を降ろしたあと


宇宙へ帰っていった