1時間半位でヴェローナ 到着。駅から少し歩くと旧市街を代表する円形競技場が目に入る。古代ローマ時代の立派なものだ。へえー、この街の歴史ってそんなに古いの? まずはジュリエットの銅像を探した。ある建物の中庭にそれはあった。そして銅像の右上には映画でもお馴染みのバルコニーもあった。きっとここで映画撮影したに違いない。石畳のその狭い庭 は中世の佇まいがあった。
どこかでジェラードを食べながら休憩した。
とにかく7月のイタリアは暑い。



パリ・マドリッド10日間家族旅行記


彼女たちのガイドブックによると古いお城 があるというので、そこへ向かった。が、残念ながら、その城のことはまったく記憶になくて、その後渡った14世紀に建造されたらしいスカリジェッロ橋 は鮮明に覚えている。見事な煉瓦を積み重ねて作られた変わった形の橋だったからだ。写真があるので見ていただくと分かるように、城壁の働きもしていたのでしょうね。綺麗でしたよ、煉瓦の色が。
あと旧市街をぶらぶらして、まだ明るかったが、ベネチアに帰ることにした。ベネチアを見た後では、何かもの足りないように思えたのは僕だけではなかった。もっと詳細に見学すれば素晴らしい街なのだろうが、長旅で気づかないうちにかなり感性が鈍くなってしまい、どれを見ても同じように見えるということは否定できない。



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ベネチアに戻ったら、もう暗くなっていた。彼女たちは駅近くのペンションへ、僕はユースホステルへと別れる前に、奈良在住の女性に帰国したら僕のJAZZ喫茶に遊びに来てくださいと住所を教えた。(数ヶ月後彼女が奈良の僕の店に来てくれて、京都でアマデオ仲間が集う同窓会があることを知らせてくれた。懐かしいので参加したが、この時の話はまた後にじっくり致します)


ユースホステル前の石畳に座って、美しいサンマルコ広場を見ながら、スーパーで買ったパンをかじりつつ、僕の旅も終わりだなとしみじみ思った。何年後になるか判らないが、出来れば次回ベネチアを再訪の時は僕の人生のパートナーと一緒に来たいものだとも思った。ギリシャもね!

明日はジェノバへ向かう。
僕の横にいた数人の若者と共に石壁にぶつかる波の音を聞きながら、えもいえぬほど美しいサンマルコ広場の灯りをいつまでも見ていた。


(写真上、'78年当時のヴェローナ旧市街、円形劇場・下はスカリジェッロ橋にて)




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 翌日、ユーレイルパスを活用して、「ロミオとジュリエット」の舞台になったヴェローナ を訪ねることにした。これは我ながらgood ideaだと思った。というのは、大学時代、英米文学研究会に所属していたのだが、僕は英文学のパートに属し、当然ながらシェークスピアを取り上げる機会が多く、その中にちょうど当時映画オリビア・ハッセー がジュリエット役を見事に演じたことで話題になっていたこともあったのだろう、「ロミオとジュリエット」があった。



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時には和訳を参考に、なるったけ辞書を引きながら原書で読み、あれこれと解釈論をぶつけ合い、年に一度京都の他の大学の部員を招待して発表会を行った。ゲストの著名な教授に適宜コメントをいただく所謂シンポジウムだがそのシンポジウム委員をやったことを懐かしく思い出したのがヴェローナ行のきっかけだった。



10時頃ミラノ行の列車に乗ると、偶然二人の日本人女性に遭遇した。彼女たちもヴェローナへ行くというので、行動をともにすることになった。さらに話していると、なんとマドリードのアマデオを知っているではないか!これには驚いたね。しかも、Qさん と二人とも親しいらしい。かなり長期間、アマデオに滞在していたとも言った。急に他人とは思えなくなり、三人で歌詞を確かめ合いつつキャンディーズの「春一番が掃除したての・・・・」と歌いながら晴天の下久しぶりに陽気な気分でヴェローナに向かった。(脳天気なやっちゃな~~、、、)


(写真は'78年当時のヴェローナ、ジュリエットの家です)





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 翌日、ユースホステルで朝食を済ませ、ムラーノ島へ出かけた。島に着いてぶらぶら歩いているとベネチアングラス の工房見学ができる所と遭遇。中に入って見た。テレビでよく見る一連の作業を職人さんのそばで見ることができるので興味深く拝見させてもらった。見事なもんだ。熱いうちにサッサと事も無げに赤い馬の首、脚、たてがみ等をハサミの様な道具で延ばしたり、挟んだりする。ミスは許されない。プロの技に舌を巻いた。帰りは商品の並ぶ店内を通る仕組みになっている。何か土産にと小さな黄色い鐘が連なったガラス細工を購入した。これも帰国後長らく我がJAZZ喫茶に飾られて、結構好評だった。



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小さな島を散策し、小さなスーパーでパン、ヨーグルト、オレンジを買って海を見ながらランチをした後、船で一旦本島に戻り、今度は船を乗り換えてリド島へ向かった。
細長い島リド島の中腹あたりに船着場がありそこは内海側だから砂浜はない。まっすぐ歩いて20~30分すると、あの名画「ベニスに死す」の舞台になったホテル とアドリア海の美しい広々とした砂浜が目に飛び込んできた。ずっと、ずーっとこのふんだんにある砂浜が左右に続く。青い空に碧い海!着替えと休息の為の白いボックスがいくつも整然と並んでいる。これはあの映画にも出てくる。



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映画の最後、この海を見ながらドイツから来た教授が美しい少年に魅せられて死んで行ったんだなあと思い出しながら僕は暫く砂浜に座り続けた。人はそれほどいなかった。あまりの暑さで我にかえった。
まだ浜に沿って走るアスファルトの道を進めば立派な建造物が見えたが、帰ることにした。

ムラーノ島よりも、後の旅で訪れたポルトガルのファロの海岸 に勝るとも劣らない砂浜の美しさ故にリド島は印象深かった。


(写真上・'78年当時のムラーノ島、下・2012年のリド島)




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 まずはサンマルコ寺院 に入って軽く見学した。次にリアルト橋 目指して石畳の道を右に左におおよその感で進む。これがまた愉しい。ベネチアガラスの店、両替商、バル、ホテル、お洒落なブティック、小型スーパーそして宝石店と次々とどこか品の良い店が軒を連ねる。地図を片手にいくつもの運河を渡って行く。古い教会もたくさんある。無事リアルト橋に到着。立派な白い大理石で作られた橋の上から写真集でよく見る大運河をしばし眺める。バポレットや個人所有のボートや波に揺れるゴンドラも見える。文句なしに、美しい。スーパーでサンドイッチとトマトとコーラを買って適当な日陰を見つけてランチを取った。



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休憩後、またクネクネ歩いてサンタルチア駅まで歩くことにした。運河ごとに数段の階段の上り下りをするのがベネチア的で楽しい。みんな歩いている。スリッパ姿もいれば、裸足組もいる。石畳が結構綺麗だから頷ける。ほとんど観光客だからバカンス気分満載だ。サンタルチア駅に着いた後、バポレットでユースホステルに戻り、ベッドに横たわって休んだ。夏のイタリアの暑さは体力を消耗させるからだ。ユースホステルで夕食を食べた後、外に出て驚いた。夜空に輝く対岸のサンマルコ広場は筆舌に尽くせぬほどの美しさだ。



バポレットでサンマルコ広場に渡った。イリュミネーションによる演出が見事だ。ため息橋 近くに海に面して実にいい感じのホテルがあった。こんなホテルに泊まれたらいいだろうなと思いながら、サンマルコ広場の中心へ向かった。着飾った世界中からの老若男女があまたカフェで寛いだり散歩したりしている。ひとり石の階段に座るとバイオリンの甘い音が心地よい風と共に流れてくる。僕の旅も間もなく終焉だなとまた感傷的になる。明日はムラノ島とリド島を訪ねようと広場を見ながらぼんやりと思い巡らせた。


(今日の写真は'78年のではありませんが、旅の内容は'78年です)





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 どうにかバポレットに乗船できた。海上のバスだ。狭い運河から広い海へ出た。向こうにも青空の下にまた別の小島が見える。どうやらそこへ向かうらしい。ユースホステル はその島にあった。下船後すぐにユースを発見。海に面した絶好の場所 にある。ラッキーにもベッドがあり、一連の手続きを終え、シーツを持って割り当てられたベッドに行くと、大部屋だ!それも今まで経験したことがないほどの大部屋だ!二段ベッドの下段を確保した。



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                    http://allabout.co.jp/gm/gc/39914/


再びバポレットに乗って対岸の、あの世界一美しいと言われるサンマルコ広場へ向かう。だんだん鐘楼や少しイスラム的な宮殿らしき建物が大きくなってくる。海の色が青というよりむしろ緑に近い。何か独特のワクワク感が沸き起こる。上陸する停車場付近には映画でよくみる真黒なゴンドラ が数隻プカプカ波に揺られている。
上陸して驚いたね、まったく~!
後に名称を知るのだが、ベネチアの象徴であるライオンの塔 、ドゥカーレ宮殿、サンマルコ寺院、鐘楼、歴史的由緒あるカフェ とそこで演奏される名曲、そしてその前にドーンと広がるサンマルコ広場!まるでタイムマシンで数百年前に遡ったような気分だ。



とりあえず鐘楼に上ってこの中世の街さながらの全容を把握することにした。いくらか料金を払ってエレベーターで上った。見える、見える、十字軍派遣の拠点で大繁栄したベネチアの見事な姿が。魚の形の本島以外にも、ガラス細工で有名なムラノ島 も、先ほどのユースホステルのある島も、さらにはあのヴィスコンティ監督の名作「ベニスに死す」 で有名なリド島 も一望できる。
今日はこの本島をじっくり歩き回ろうと決め、あまたの赤い屋根の写真を数枚撮って鐘楼を下りた。





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