二段ベッドの下段に有料のシーツとリュックをおいて受付で夜の食事を予約した後、ぶらりと再度バスに乗って市庁舎前迄戻って、町を散策した。
メインストリートを歩くと、次第に、映画でよく見たあの北欧特有の自由な透明感に包まれていいくのを感じ、ああ、これが五木寛之さんの短編集 や小田実さんの「何でも見てやろう」で描かれていた北欧の世界なんだなあと感慨にふけった。
暫く歩くと当時のブルーガイドブックの表紙になっていた大きな3メートル弱のイカリの前に来た。
何だろうね、教科書とかガイドブックで見たことのある光景に出くわすと凄く嬉しくなるのは!
その前で写真を撮ってもらった。そしてあの有名なマーメイドを見物してその日はユースに帰ることにした。
ユースに戻ってシャワーを浴び、スカッとした後、ベッドに横たわっていると、夕食の時間になった。かなりの人数だった。値段の割に美味しく量もたっぷりだったと記憶している。
食後大きなテーブルを囲んでみんなビールやコーラを飲みながら楽しそうに歓談している。国籍は様々だ。僕も缶ビールをを持って椅子に座った。
10人ほどの若者の中で会話をリードしているのはアメリカ人達だ。それにオーストラリアやフランス、ドイツ人といったヨーロッパ勢が活発に情報交換に加わる。
更に人数が増え熱気で暑く感じられた時、話題になっていたスエーデンに新鮮な情報をタイムリーにしかも流暢な英語で提供してみんなの注目を浴びた国籍不明のアジア人男性がいた。その人がこの後しばらくともに行動することになるS氏である。僕もこれは良い英会話の練習になると思い、勇気を出して会話に参加した。
(写真はストックホルム市内)
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