原節子さんが亡くなっていたのには驚いた。
実は、オレがバイク事故起こしたときに数珠をもらったんだよね。
原さんが俺のファンだったみたいでさ。
病院に「原節子」って書いてあった数珠入りの箱が届いたんだよ。
神奈川の消印が押してあったけど、詳しい住所が書いてなくて、お礼状の出しようもなかった。
それで、退院してからある時「パチン」と数珠のヒモが切れて、バラバラと地面にこぼれた。
それを拾う手を止めて「少しは(病状が)良くなったってことなのかな」と思ったんだ。
原さんの映画も見てるよ。
それで思ったのは、監督の小津安二郎さんってのは〝モダン〟だったんだなって。
当時の日本では、原さんってのは外国人みたいな存在。
すごいグラマーでさ、日本女性には見えないじゃん。
その人を主役にして、違和感なく撮ったってのはすごいよね。
とにかく昔の監督ってすごい。
いじめるというかさ。
笠智衆さんだったかな。
撮影に入るまで4日間、何もしなかったって。
大島渚さんも山田洋二も徹底的にセカンド(助監督)をいじめ抜いてさ。
黒澤さんは役者の自尊心を完全につぶしてから撮影に入るんだ。
映画「まあだだよ」のときは松村達雄を1週間いじめ抜いてから撮影に入った。
役柄上、白髪のメークしてたんだけど、いじめられて1週間で白髪だらけになって、メークの必要がなくなったってぐらい。
古き良き時代の映画ってのは徹底的に時間かけて、納得するものができるまでやるんだよね。
オイラなんて「スケジュールが1日しかありません」って言われたら「まあいいか」ってなっちゃうけど。
安藤昇さんや野坂昭如さんも亡くなった。
野坂さんとか、それこそ芸人扱いされてるよな、大島さんと殴り合ってるところばかり放送されてさ。
それと「火垂るの墓」ばっかじゃん。
安藤さんもすごいよな-。
変な言い方だけど、古き良き時代だよ。
学生でヤクザの組作って、本物のヤクザに突進したんだもん。
あと「日本一まずいラーメン屋」の「彦龍」のオヤジが死んだのか。
オレの番組で「まずい」ってことで取材したところだ。
あのオヤジ死んじゃったか-。
68歳で老衰もないだろう、ラーメンが原因じゃないのか。
(東スポ発)
死因はラーメン!?
毒ラーメンかよ!?(^皿^)
ブー(^0_0^)
(^0^)/(^0^)/