「絵を描いて下さい」と言ってもデッサンとぬり絵は全く違いますよね。

つまり「描く力」と「色を付ける力」は別物なのです。

本日は採用における方法について間違ってませんか?と言うお話です。

以前にも書いた通り、共通言語を持っているかどうかが採用のポイントです。

会社で働く上で共有できる常識といいますか、会社によって常識って職種によっても規模によっても違うじゃないですか。

なので共通言語=常識って表現しましたが「価値観」という表現が一番近いかもしれません。

正直言うと、採用時の面接の段階で能力や人間性を見る、いわゆる見抜くのは困難ではないですか?(これがデッサン)

求職者の方も当然猫かぶってきてますし、こちらの面接する人間もある意味猫かぶってますんで(笑)

大事なのは「今会社はどういう人を求めているか」を明確にして採用に臨むことです。(これがぬり絵)

どのポジションでどういう人材が欲しいのか意外とはっきりせずに採用活動をされている企業さんを多くみます。

で、価値観の近いヒトを雇い入れるのが一番育てやすいと思います。

逆に一番育てにくいのは、真面目で一生懸命な価値観の違う人です。よくこういう人を「あいつは真面目なのに能力が低い」みたいな表現をされる人がいますが、能力が低いと思ってた人が別の会社に行くと、スゲー働いたりってたまにあるじゃないですか。

あれってスキルが不足しているんじゃなくて企業の価値観とあってなかっただけなんですよね。

価値観が近いヒトって「多分会社はこうなんだろう」って考えて、動くことが、経営陣との差異が少ないのでそういう意味で能力のある人って見えるんだと思います。

すぐに指揮命令系統を整備しようとして組織ばかり考えるより一定の責任感やモチベーションを持った人材が動きやすいような環境整備や管理をする体制を作ってあげる方が絶対的にスピード感を持って変化させられる可能性が上がると思うんです。

でもそれって作るの大変じゃないですか?

だから最初から価値観の近いヒトを採用しましょう!

ぬり絵の色って好き勝手に塗れるじゃないですか。せめて好みの色に塗る人を採用しましょうねというお話でした。

ではまた

株式会社ニコネクト
代表取締役 森田晴夫