数学が好きだった方は覚えてるかと思いますが、背理法という証明法のお話をベースに少々。
簡単に言うと背理法というのは、ある主張が正しくないと仮定し、それが論理的に矛盾していることを示す方法です。
本日は背理法を使用して、人材育成が企業において重要であることを説明してみたいと思います。
背理法を使ってということは、つまり、人材育成が企業において重要でないと仮定し、その仮定が矛盾することを考えてみましょう。
仮定【人材育成が企業において重要でない】
この仮定が真である場合、以下のような結果(矛盾)が生じる可能性があります。
まず『スキル不足』
従業員さんのスキルや能力の向上を促すための研修やトレーニングが行われないと、従業員さんは自己成長や専門知識の向上の機会を与えられず、企業が求める業務に対して必要なスキルを持つことが難しい可能性があります。
スキル不足の企業は、従業員さんのスキルを高めるために積極的に取り組んでいる企業と比べると、市場競争において劣ってしまい、結果として、収益や業績の低下が起こる可能性があります。
そして、もうひとつは『モチベーションの低下』です。
従業員さんは、自己成長やキャリアの発展を促す機会が与えられない場合、モチベーションの低下を経験します。
成長やスキル向上への欲求は多くの人にとって重要な要素です。
従業員さんがモチベーションを保つことが困難になると、生産性や効率性に悪影響を及ぼす可能性が多分にあります。
これらの結果を考えると、人材育成が企業において重要でないという仮定は矛盾していることが分かります。
つまり【人材育成が企業において重要でない】という考えの企業は従業員さんをスキル不足にしたまま抱え、同業他社との競争に敗れ、従業員さんのモチベを奪い、辞められていく末路なのです。
ではまた
株式会社ニコネクト
代表取締役 森田晴夫