
「大丈夫?」という問いかけは、反射的な「大丈夫です」を引き出してしまう言葉というお話。
想像してみてください。
道で転倒した人に「大丈夫ですか?」という問いかけは、痛みがひどく動けないような場合には有効ですが、ちょっとした打ち身のような痛みの場合、恥ずかしさや迷惑をかけたくないという気持ちから「大丈夫です」と反射的に答えがちではないですか?
起き上がるのに手を貸してほしいといった状況でも、「大丈夫ですか?」というフレーズはとっさに「大丈夫です」と言わせてしまいやすいことを知っておきましょう。
つまり日常で使うSOSを出しやすくするつもりの「大丈夫?」はダメなのです。
ちょっと困ったことがあっても抱え込んでしまう後輩や部下を気遣って「大丈夫?」と聞いていませんか?
言い出しにくいことを言ってもらおう、そんな気持ちで声をかけているかもしれませんが「大丈夫です」を引き出すだけの言葉と考えて、別の言い方を身に付けましょう。
言い換えのおすすめポイントは、「何か手伝えることはある?」というような即答をせまるフレーズを使わないことです。
その場で答えさせるようなフレーズだと反射的に「特にありません」といった答えを引き出してしまいがちです。
その場を離れ、あとで思いついたときに気軽にSOSを出せるような声掛けをしておくと、部下や同僚との関係性もグンと良くなりますよ。
ではまた
株式会社ニコネクト
代表取締役 森田晴夫