【第3回じゃんけん大会】TBS生中継回顧 | とある九州のAKB48ファン~神推しは小嶋陽菜~

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秋葉原から約900km離れた九州のとある地より。立場は在宅。されど、思いの丈なら負けない!

第3回じゃんけん大会から3日経ちましたが、
早くも余韻がなくなりつつあるように感じる今日この頃です。
何しろ、第3回じゃんけん大会の翌日というのは、
何かと話題に事欠かない1日であったために、
TVでもそこまでジックリと報道されたわけでもなかったですからね。



以前の記事でも紹介しましたけど、TBS「火曜曲!」による生中継も8.7%と、
そこまで高い視聴率を獲れたわけではなかった、今回の第3回じゃんけん大会。
もちろん、コンテンツ自体がなかなか一般層に受け入れづらくて、
結局は内輪の域を出なかったというのもあるとは思いますが、
個人的には、TBSの中継の仕方にもあまり納得していなくて、
その中継の仕方が、貴重な「ヲタ層」をも切り離すことになって、
これだけの数字になってしまったのではないかと見ているところもあります。



今回は、本番前、つまりは生中継の前に書いた、
生中継の構成についての予想を含んだ記事 と照らし合わせた上で、
今回のTBSの生中継について、改めて振り返ります。



(1)基本スタンス

まず、「火曜曲!」自体は午後7時に始まっているのですが、
始まってから数分は、TVとしてはおなじみの「煽り」映像。
ただ、この「煽り」映像の間にも本戦は進んでいたわけで、
この「煽り」映像による煽りを受けてしまったのが、
「煽り」映像の最中に初戦となる2回戦を迎え、
ちかりな(近野莉菜)に敗れてしまったみるきー(渡辺美優紀)。
「火曜曲!」自体は始まっていたにもかかわらず、
「煽り」映像のために生中継はされなかったことで、
みるきーの試合はVTRのみで伝えられる形となってしまいました。

「火曜曲!」自体が午後7時スタートだっただけに、
結果として午後6時前から始まった1回戦を中継できないというのは、
中継が始まる前の段階から覚悟できてはいましたけど、
本来はもっと中継できたはずの2回戦も、
「選抜」常連メンバーが登場してくる一部の試合を除き、
容赦なくカットしたり、CMを挟んでくるTBSサイド。
もちろん、民放である以上、どこかでCMは入れないといけないのですが、
CM以上に酷かったなと感じたのが、試合が終わった直後、
もしくは試合が始まる直前の「選抜」常連メンバーへのインタビュー。
おそらくは、視聴者の大半を占めているであろう、
「選抜」常連メンバーの「推し」への配慮かと思いますが、
インタビューを撮るなら、時間が余ったときに流せばいいと思うわけで、
インタビューを流している間にも次々に試合は進んでいたわけで、
後ろの方でうっすらと聞こえてくる「WINNER、○○」というアナウンスのみで、
試合結果を知るというのも、なんとも寂しいものがありました。

「選抜」のかかった3回戦においても、すべての試合が中継されたわけではなく、
ちぃちゃん(中田ちさと)やかすす(上野圭澄)あたりは、
せっかくの初の「選抜」入りの瞬間を生中継されず、
ガッツリとダイジェスト扱いにされていました。
もちろん、こういう業界というのは人気稼業であるだけに、
2人の立場を考えたら仕方ないとは思うのですが…。

4回戦以降は、さすがにすべての試合が中継されるようになりましたが、
メンバーによっては、1回戦の様子でさえVTRでも流されないという、
あまりにガックリくるような格差というものも見せられたような気がします。

スタジオには中居クンと江角さんと他のゲストがいて、
番組の最初にちょこっと繋いでからは、本戦終了まで中継はなし。
その後、「じゃんけん選抜」(+大半の「神7」メンバー)が、
武道館からTBSまで移動してくる間、明らかな「つなぎ」として、
ポルノグラフィティとRAM FIREが生で歌ってました。
どうせなら、メンバーがTBSへ向かっている間は、
ハイライトやインタビューを流せばよかったのではないかとも思うのですが、
この辺は、一応の「音楽番組」としての意地ってヤツでしょうか。
で、最後には、「じゃんけん選抜」(+大半の「神7」メンバー)が、
「ヘビーローテーション」を披露して番組は終わったわけですが、
どうしてもこの件は必要だったのかなとは今でも思うところです。



(2)実況&解説

実況の土井敏之アナは、そこまで耳障りでもなかったというか、
そもそも、そこまで実況に機会はなかったなと感じたのでありました。
何しろ、前半は大半の試合がスルー扱いになってるわけですし。

解説には、SKE48のれな(松井玲奈)、NMB48のさや姉(山本彩)、
HKT48のさしこ(指原莉乃)3人が入っていたわけですが、
番組がスタートした直後の段階で、「兼任」のみるきーを含め、
「NMB48代表」の7人中4人までがすでに姿を消していた上に、
「選抜」のかかった3回戦には誰1人として進めなかっただけに、
さや姉の活躍の場はだいぶ狭められたなといった感じでした。
「HKT48代表」の3人も、3回戦まで進んだのはまどか(森保まどか)1人だけで、
「選抜」入りは誰も果たせなかったのですが、さしこの場合は、
同じ「Not yet」に所属するゆい(横山由依)がベスト4入りしていたり、
同期のもえの(仁藤萌乃)が決勝まで進んだだけに、結果として、
やっぱり解説の3人の中では1番出番が多かったように感じましたね。



(3)ゲスト

ボクシングのWBA世界バンタム級王者・亀田興毅選手と、
ジャーナリストの田原総一朗氏という、対極の2人がゲストだったわけですが、
亀田選手には、「初防衛戦」とか「再びチャンピオンになることの難しさ」とか、
何かとボクシングに絡ませて土井アナが話を振ってきて、
田原氏には、選挙期間中だった自民党の総裁選・民主党の代表戦といった、
政治関連の話題に絡ませて土井アナが話を振ってきて、
2人がそれに対してそれなりに応対していたのが、
個人的にはなかなか面白かったですし、どこか新鮮でした。
もちろん、「じゃんけん」なんていうのは基本的には運の要素が強いので、
細かく解説しろと言われても難しいのですが、
2人とも、数々の戦いの現場を見たり経験したりしているわけで、
そういった含蓄というのは、それなりに感じることができたと思っています。

ただ、この2人以上に何かと目立っていたのは、
最近話題になっている覆面占い師、ゲッターズ飯田の存在。
元々、「火曜曲!」の初期の頃に出演していて、
「火曜曲!」ウォッチャーとしてはおなじみの存在なのですが、
このゲッターズが久々に「火曜曲!」の枠に登場し、
占い師の立場として、度々メンバーの運勢について分析し、
「じゃんけん選抜」が出揃った際には、「センター」の予想を尋ねられ、
運営の希望などお構いなしに、かすすの名前を挙げていました。
ただ、そのかすすは4回戦であっさりと敗退。
結局、すごいんだかすごくないんだか、最後までわからずじまいな感じでした。
正直、ここに時間を使うぐらいだったら、
もっと有効な時間の使い方があったようにも感じるんですけどね…。



全体的なことを言えば、そもそも「じゃんけん大会」というのは、
運営からも「選抜」に選ばれず、選抜総選挙でも「選抜」に入れない、
いわゆる「干され」を救済するための場所であるはずなのに、
当の中継では、明らかに「干され」は干されていたわけで、
結局、TVでは「選抜」無双なんだなということを痛感しました。
もちろん、「干され」を映しても数字が獲れないからこそ、
「選抜」重視になってしまうんだろうとは思いますが、
それならそれで、初めから中継しようと思うなよって話なのです。

今回のTBSの生中継によって、映画館中継はなくなりましたし、
「リクエストアワー2012」の最終日や第4回選抜総選挙の開票イベントでも行われた、
YouTube(Google+)による中継も、今回はありませんでした。
そのため、武道館に入れなかった人たちは、TBSの生中継が始まる前は、
戸賀崎AKB48劇場支配人のTwitterで送られてくる結果速報を見て、
文字だけで一喜一憂しないといけなかったわけです。
そうまでして中継したTBSがあの感じでは、
いよいよ「干され」の「推し」の人たちは報われないよなと思うわけです。

こんなことなら、TBSでの中継はなしに、
映画館およびYouTube(Google+)で中継してもらった方が、
まだ関心度も集められたでしょうし、収益も多くなるように感じるのですが、
実際は、TBSが相当な放映権料を積んだということなんでしょうか。
しかし、仮にそうだとしたら、その対価が8.7%では、
TBSもさぞかしガックリきているだろうと思うのですが。



次回以降、「じゃんけん大会」がTVで中継されるのはわかりませんが、
個人的には、これでまたTBSが手を挙げてくるようなら面白いと思います。
ただ、来年の今頃は、「火曜曲!」が続いているかどうかもわかりませんし、
「火曜曲!」が続いてなければ、TBSも手を挙げないのかなとは思うのですが。