先週の子供たちのハーフターム(中休み)に、ロンドンからポルトガルのポルトへ3泊4日で旅行に行ってきました。

 

オックスフォードで留学中に母と二人でポルトガルを旅行した時にポルトを訪れたので、私にとっては2回目のポルト訪問でした。

朝が弱いオットのために、ニコニコの家のフライトの時間はいつもお昼過ぎ。

ロンドンのGatwick空港から約2時間でポルトガルのポルトに到着しました。

 

ポルトの空港で、ヒロと同じ学年で同じ小学校だったイギリス人とフランス人ファミリーにばったり会いました。

このファミリーとは、以前ロンドンの電車の中でもバッタリ会ったことがあり、偶然が多いのです。

急ぐ旅ではないので、ポルト空港に着いてから、自分たちで地図を見て、地下鉄の切符を買い、自力でホテルへ移動。

 

今回滞在したホテルは、ポルトの中心地「サン・ベント駅」周辺を選びました。

すべての観光スポットに徒歩で廻れるうえ、空港からメトロでアクセスが可能で、滞在中は一度もバスや電車を使わずに済みましたが、お部屋がとても小さかったです。

着いた日のお夕食は、ホテルの近くのポルトガル料理のレストランへ。

右上からイワシ、コロッケ、タラ、ポルトの郷土料理フランセジーニャと全てポルトガル料理。

フランセジーニャ(francesinha)は、食パンにハムやチョリソー、ステーキなどの肉が挟まれており、その上からドーンととろけるチーズ、更にその上には半熟目玉焼きがのっているボリューム満点でした。

2日目の朝食は、ホテルで朝食をいただきました。

朝食後、まずはサン・ベント駅を目指しながら、ポルトの街並みを楽しみました。

サン・ベント駅はアズレージョの壁が有名です。(右上)

ポルトガルの街を色鮮やかにするこのアズレージョ、街の様々なところで出会えました。

ポルト随一の高さを誇る街のシンボル「クレリゴスの塔」に行きました。

225段の階段を上ると、頂上からは赤茶色の屋根が連なる美しい街並みが一望できました。

魔女の宅急便のキキが飛んでいそうな雰囲気ですよね?

ポルトガルを代表するソウルフード「ビファナ」の名店ということで「Conga」というレストランに行きました。

ビファナは、やわらかい薄切りの豚肉を丸いパン挟んだサンドイッチです。

ポルトガルでは、角を曲がるとビファナを食べられる食堂やバーにぶつかると言われているほど、どこでも売っています。お店ごとに微妙に味が違うそうですが、この「Conga」のビファナは、スパイシーでジューシーでした。

 

ヨーロッパの秋から冬にかけての風物詩、焼き栗。

日本の甘栗ほどホクホクしていなく、栗の甘さがあまり感じられませんでしたが、ポルトの栗もひと粒口にすると、二つ、三つとつい手が伸びてしまいました。

ドウロ川沿いに、ポルトガル名物タラのペストリーの名店のカフェがありました。

メニューはポルトワインとタラのペストリーのセットに加えその他ドリンクのみ。

新鮮なタラと特別な羊のチーズを使用して作られる絶品ペストリーは目の前で手作りされていました。私たちが訪れた時は、室内のパイプオルガンの生演奏が披露されており、大変優雅な雰囲気でした。

ポルトワインのグラスはお土産でお持ち帰りが可能でした。

3日目の朝は、ゆっくり起きて、ホテルから近いカフェで朝食をとりました。

外はカリッカリ、中はとろっとろで甘さ控えのエッグタルト。この滞在中に何個食べたことでしょうか。

1739年に完成したアズレージョで有名なIgreja de Santo Ildefonso (サント・イルデフォンソ教会)

ポルトの郷土料理で有名なAdega S. Nicolas Adega São Nicolauは、細い路地に建っているお洒落レストランでした。当日の予約はいっぱいで無理でしたが、翌日になんとかランチの時間に予約することができました。

全て魚介類をオーダーし、どのお料理も絶品でした。ほとんど好き嫌いがない子供達で、何でもよく食べるので、海外旅行が随分楽になってきました。

ドウロ川沿いにはレストランやバーが並び、開放的なテラス席でランチやディナーを楽しむ人たちで大にぎわいでした。川を行き来する遊覧船もあり、優雅でリラックスした時間が流れていました。

「Pink Palace」の広告を見て、リズがどうしても行きたいというので、渋々行くことに。入場前の説明にありましたが、どちらかというと大人向け。ロゼワインの試飲(5種類)を楽しみながら、ロゼワインについて学び、インスタ受けしそうな写真が撮れるスポットがたくさんありました。子供たちもとても楽しんでいました。

ロゼワインの「Pink Palace」を訪れた後は、ワイナリーの見学に行きました。こちらも事前予約が必要でした。

ツアーに入ってポートワインについて学びました。

ポートワインは、アルコール度20%前後。発酵途中に蒸留酒やブランデーを入れて造られるためアルコール度が高く、少しとろみを持った甘みが強めのためリキュールに近く、食後に頂くことが多いそうです

小高い丘、オレンジ色の屋根の家、石畳の坂道。

ドウロ川の対岸に広がる街並みは、ジブリ映画の代表作「魔女の宅急便」の舞台のモデルになったと言われているとか。

4日目(最終日)の朝も前日と同じホテルから近いカフェで朝食をいただきました。

エッグタルトは、同じお店でも日によって触感やパイ生地のパリパリ具合が違いました。ポルトガルの香りのいいコーヒーと抜群の相性でした。

ロンドン行きの帰りの飛行機は午後7時半だったため、最終日も観光を楽しめました。

ハリーポッターの原作者J・K・ローリングがハリーポッターの世界のモデルにしたことでも有名な書店がポルトにあると聞いていたので、脚を運びました。

世界で最も美しい本屋のひとつとも言われ、小さな書店「レロ・イ・イルマオン」を目指して、世界中から多くの観光客が集まってくるそうです。 

本屋さんの中に、優美な曲線を描く赤い階段があったのですが、「天国への階段」とも呼ばれるているそうです。

最終日のランチもポルトガル名物に拘り、スープ、魚介類、ビファナを堪能しました。

ふとした時に見える景色がどこも素敵で、とっても癒される街ポルトでした。

コロナの影響を何も受けることなく、無事にヨーロッパ旅行に出掛けられて何よりでした。