前回記事「熱帯雨林とアカカの滝:旅行記4」
いよいよキラウエア火山に向かって車は進みます!
ほったらかしにされて好き勝手に生えているサトウキビ畑を窓の外に見ながら、過去のプランテーションについてお話を聞きました。
小学校中学校あたりで習ったアレです。言葉自体は誰でも知ってますよね。
テストで出たら答えられても、子供の頃って「プランテーション」がどういうものかイメージしづらいじゃないですか?そうでもなかった?
現代でいう「プランテーション」は単純に「大規模農園とか生産方式」を指しますが、ハワイで見るそれは「過去にそこで安い賃金で労働かさせられてた」って話のが前に出てきますね。
そのおかげでかつてはサトウキビ生産世界一だったこともあるのですが。
1800年代、ハワイ王国建国したからといって別に鎖国をしていたわけではないので、他国からビジネスチャンスつかむために渡ってくる人がいて、働き口ができて、日本からもアジア各国からも移民としてハワイへ渡る人がたくさんいました。
低賃金で働かされて文句も出ないとか今の時代では考えられないですが、そこには資本家(経営者)たちの上手な、といったら語弊がありますが、うまいこと使ってたんですって。
いくつかの会社が土地を買い占めそれぞれサトウキビプランテーションを展開します。
そしてそこに働く人、その家族達は一定の集落に住まわせ、他との交流がないように隔離してたらしいです。
「自分と他を比較して自我を出さない」ようにするためだったとか。
比較対象が他にいなければ文句の出ようがありませんよね。
「個人」というものを意識させないために名前ではなく番号で呼んだりもあったみたいです。
まるで奴隷って言われているのはそのせいもあるのでしょう。
道中、日本人集落の跡地も見えました。
「ハワイ王国」として、日本との交流も深かったみたいです。
時代の流れとともに労働者の権利が騒がれ始め、その時代のプランテーションシステムは崩壊していきます。
そして力をつけた資本家(おもに米国人)たちとハワイ王国の対立も始まります。
なーんて話を聞きながら目的地到着です。
ガイド西田さんのトークは本当にわかりやすい。
自分の思い出記録でだらだらと書いてきた旅行記も第5回を迎えたわけですが、なんだかぜんぜん旅行記っぽくないけど、ついに、この旅ハワイ島最大の目的!
世界遺産キラウエア火山(入口)です!!
正しくは「ハワイ火山国立公園」の入口です。
「公園」といっても火山やジャングル、溶岩の大地を含めた広大な敷地なので、入口を通過してからもドンドン車は進みます!
そして駐車場に車を止めてちょっと歩いた先は、人気観光スポットのひとつ「溶岩のトンネル」へ向かう散策路。
あいかわらず雨が降ったりやんだり。
シダが多くてTHE 熱帯雨林って感じです。
ハワイ固有種の植物が、このキラウエアのジャングルにはたくさん生えているそうな。
標高は1000mちょい。ちょっと肌寒くなってきました。一応冬だしね。
でも私は上着を持ってきてないので半そでのままがんばるしかない。
いよいよトンネルの入り口!
サーストン・ラバ・チューブ
ほどよくライトアップされてるのでとても幻想的!観光客で混雑している様子もなく、こんな感じでゆったりと見学することができました。
ラバチューブとは溶岩のトンネルのことを指します。他にもたくさんのラバチューブがあるみたいですが、最も大きくて有名なのがこのサーストン・ラバ・チューブ。
熱い溶岩がドロドローーって流れて表面だけが空気に触れて固まって、でも中は高温のままドロドロ流れて行って空洞になったー!って感じでできあがるんだってよ。
トンネルを出た先もジャングル~~
下に生えてるコケみたいなやつがきれいだった
写真撮りながらゆっくり歩いて回って一周30分ちょい。
集合場所でだらだら話していたら、ハワイ固有種である「アパパネ」という鳥を西田さんが発見。
あそこあそこ!って木の上を指しておしえてくれるのですが、みんなが「あっ!いたー!」って発見できてる中、わたしだけわかりませんでした…(´;ω;`)ううう
さあ、また車に乗り込んでお次は溶岩浴だよーーー!
旅行記っていうよりプランテーションの話が半分を占めた記事になってしまった。
つづく