祖母の味 | ニコラシカは食いしん坊

ニコラシカは食いしん坊

徒然なるままに、日々食べる。

おウチごはんがメインテーマ。
食べたいものは作りたい、
外食したらマネしたい(厄介な客)、
ハーブは育てて生で用意したい。

今は亡き、父方の祖母の思い出。

父の生家はみかん農家で、
僕らの世代が小学生の頃は子供も収穫に駆り出された。
その昔、小田原のみかんが最盛期の頃は
東北地方からの出稼ぎを雇っていたほど。
その頃から祖母はまかない弁当を作っていた。
そこで「だけ」食べられるアイデア料理が、
唯一にして最大の祖母の味。
というか、衝撃的に旨すぎて
他の料理の記憶をかき消す。

鯖の味噌煮に、ひと工夫。
煮汁を軽く切ってから
油をひかないフライパンで水分を飛ばす。

たったそれだけ。

効果は絶大。
汁気が無いんで焼き魚と同一、
密閉容器ぢゃなくても運べる。
焼けた味噌タレが独特の香りと旨味を醸す。

アレ食べたらハート鷲掴み、
他の鯖味噌が食べられなくなる。
祖母の味付けは甘めなんで、
辛めが好きな僕でもコレだけは甘めがイイ。


とある飲食店で無理を言って
鯖味噌を軽く焼いてもらったら、
店主も惚れ込んで裏メニューに追加した。


騙されたと思って一度試してほしい。
鯖の味噌煮のフライパン焼き。
猫ぢゃなくてご近所さんが寄って来るよ w