先日、「ナチュラル・ハイジーン」を実践している方と話をしました。
「ハイジーン(Hygiene)」とは馴染みのない言葉です。
「Hygiene」という単語を【英和辞典】で引くと、「衛生」「清潔を保つこと」「摂生」などと訳されていますが、「ウェブスター英英辞典」には、こうした意味よりも先に「健康および健康維持のための科学。健康を保ち、病気を予防するための原則の理論」と記されています(1)。
「メディカル・リテラシー」が肝要ですと度々書いている私としては、とても参考になる「病気を予防するための理論」を聞かせていただきました。
そして、帰ってから「関連情報」を詳しく調べてみました。
身体には免疫力など常に自らを浄化・修復し、ベストコンディションで機能しようとする力が備わっており、こうした内なる力を邪魔しない限り、悪いところは治され、病気は速やかに快復し、健康を維持できるようになる、というのがナチュラル・ハイジーンの教え方です(1)。
そのナチュラル・ハイジーンの「原則」は実にシンプルです。
それは「健康のために必要な条件を体に与え、体を傷つけるようなものを体に与えないことによって、体の内外環境を清潔に保つ」ということです。
必要な条件とは…
「新鮮な空気や水」「体の生理機能構造上ふさわしい食事」「十分な睡眠や休養」「適度な運動」「日光」「ストレスマネージメント」など、生き物にとって生きていくための基本的な要素のことです。
特に「重要な条件(2)」とは…
(A)からだの生理機能構造上ふさわしい食事をとること
(B)十分な休養と睡眠、適度な運動(週5回、最低30分以上歩くなど)をとること。
(C)ストレスマネージメント(心の平静)を保つこと
とされています。
そこで はっと気付きました。
向精神薬を断薬しましたが、まだ「離脱症状」に悩まされていたときに、私が「実践」したことと同じだということに…
「ニコ呟…」に何度か書いたと思いますが、私は「食生活」を根本的に改善しました。
肉食中心だったのを「魚料理」を週に数回取り入れ、「野菜」や「豆腐」「味噌」「海藻」「胡麻」などを多く食べるように心掛けました。 インスタント食品やコンビニ弁当などは殆ど食べていません。
そして「朝夕の散歩」は今でも続けています。(これはリオのお蔭ですが…)
朝日を浴びながら「散歩」をすると、夜は自然と眠くなります。
「ナチュラル・ハイジーン」の考え方である「健康は健康的な生活の結果生まれる」「健康のために必要な条件をからだに与えてやりさえすれば、誰でも健康になれる」を体感していたのです。
今感じる事は、(A)(B)と(C)は「車の両輪」のような気がしています。
(C)「心の平静を保つこと」に関しては、「スキーマ」というキーワードで何編か記事(5)を書いています。
不条理な「いじめ」や理不尽な「暴力」に対しては、それらに抗うことより「逃げる」ことを優先してください。
私の場合、背負いきれない「連帯保証債務」から逃れるには、「会社整理」と「自己破産」しか術はありませんでした。
反省や後悔の念はないとはいえませんが、「資金繰り」や「債権者との交渉」のない今の生活は、「心の平静」を感じる日々を手に入れることができました。
うつ病を含め、病気は原因なくしては起こらないのだと思います。
健康のための「必要な条件」が与えられていないときに病気になるのだと…
身体には、免疫システムなど、常に自らを浄化・修復し、良い状態で機能しようとする力が備わっているのです。
その力を妨げない限り、悪いところは治され、健康は常に保たれるはずなのです。
発病前の私は「暴飲・暴食」「寝不足」、眠れないからと「寝酒や睡眠薬」を飲み、身体が「SOS」を発信しても気付かないふりをしていました。
今考えると「体を傷つけるようなもの」ばかり身体に与えていたわけです。
精神医療においては、1999年から始まった「うつは心のかぜ」という洗脳が成功しています。
「うつの症状」は、風邪と同じように「精神科治療薬」の処方により治ると、都合のいいデータだけを示し、私たちを信じ込ませました。
しかし冷静に考えてください。
例えば、「風邪薬」というのは「風邪の諸症状の緩和薬」です。
熱には「解熱剤」、咳には「咳止め」を飲みます。しかしこれは「風邪の原因」を治しているのではありません。
それでは、なぜ風邪が治ったのでしょうか?
答えは簡単です。人間本来の持つ「自然治癒力」「免疫システム」が正常に働いてくれたから治ったのです。
つまり貴方の身体が常に自らを浄化・修復し、良い状態で機能しようとしたからです。
「向精神薬」という化学物質は「体を傷つけるようなもの」です。
「4週間以上」の処方は危険です。これは世界標準です。
しかし、多くの「精神科治療薬」の作用機序の根拠である「モノアミン仮説」が崩壊しているにもかかわらず、精神医学は「精神科治療薬」の処方により治ると主張し、都合のいいデータだけを示し私たちを信じ込ませました。
精神科医は、私たちが彼らの処方する向精神薬で治ったと信じ込ませました。
これはある意味で手の込んだ「詐欺」ではないのでしょうか?
ヘルシンキ宣言(3)では、「研究者には被験者についての研究結果を公開する義務と研究結果の完全性と精度についての責任がある」と述べています。
しかし、精神医療学会や研究者たちの自律、自己規制には期待できそうにありません。
臨床研究倫理委員会の取り組み強化とともに、臨床試験の資金提供者は結果を公表しない研究者には資金を提供しないなどの取り組みが必要でしょう(4)。
また、世界医師会が「インフォームド・コンセント」の詳細な指針を盛り込み、「ヘルシンキ宣言1975年東京修正(3)」を採択したにもかかわらず日本の精神医療は患者に対し現在も充分な「インフォームド・コンセント」を行いません。
私の場合も診察を受けた「4人」の医師全員が治療薬の副作用に関する説明をしませんでした。
うつ病は「半年ほど」で治ります。 精神科治療薬が大量処方される以前はそうでした。
薬が必要な「心の病」は、ごく一部だと思います。
精神疾患の転帰を悪化させているのは、向精神薬などの精神科治療薬です。
「向精神薬」は「体を傷つけるようなもの」です。
健康とは、健康的な生活の結果もたらされるもの…
健康管理とは、自分の体は自分で守ること…
あなたの主治医は「あなた自身」です。
nico
参考・引用
(1)日本ナチュラル・ハイジーン普及協会
http://www.natural-hygiene.org/Pages/introduction.aspx
(2)ナチュラル・ハイジーンとは
http://www.hagaki-seido.com/kenko-otaku/natural-hygiene.html
(3)ヘルシンキ宣言
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AD%E5%AE%A3%E8%A8%80
(4)すべての臨床試験データ の公開を求めるBMJ誌のキャンペーンに広範な賛同
http://www.yakugai.gr.jp/attention/attention.php?id=383
(5)スキーマ
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11192056262.html
(5)クリニックに行くな! 向精神薬を呑むな!! と言うなら対案を出せ 「はい、出します」
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11250469847.html
(5)はい「対案」を呟きます… (2)