ピント外れの安全神話 (断薬後も消えない症状) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

久しぶりに「読売・佐藤記者」のネタです。

 

33日の「新・精神医療ルネサンス」 タイトルは「断薬後も消えない症状」(1)

 

是非、「全文」お読みいただきたいのですが、重要な「箇所」を転載させていただきます。

 

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(2)   依存性のあるベンゾジアゼピン系の睡眠薬、抗不安薬の漫然処方問題を、新聞で詳しく取り上げてから3年がたつ。

 

    ベンゾ系薬剤は、短期の使用では高い効果を得られるが、服用を続けるうちに効かなくなる「耐性」や、飲まないと不安になる「精神依存」、量を減らすと体調が悪化する「身体依存」が生じやすい。

 

    欧米では1970年代から依存性が知られ、規定量を守っても生じる常用量依存の問題も、1980年代には指摘されていた。

 

    日本でも、ベンゾ系薬剤は「麻薬及び向精神薬取締法」の指定物質とされるなど、以前から注意を要する薬として扱われてきた。それなのに、日本の医師たちは依存の問題に無関心で、患者が長期服用に疑問を抱いても「安心」「安全」の連呼でやり過ごし、数多くの処方薬依存患者を生じさせた。

 

    201410月以降、ベンゾ系薬剤など向精神薬の処方剤数に、診療報酬による規制がかかった。睡眠薬、あるいは抗不安薬を3種類以上処方した医師は、「精神科継続外来支援・指導料」(550円)を請求できなくなり、加えて処方箋料などが減額されることになった。

 

    医師の処方に明確な制限をかける対策は異例で、国が医師や関連学会に対し、「自浄能力は期待できない」と判断したに等しい。適正な処方を続けてきた精神科医らは「恥ずべき事態だ」と嘆く。

 

    こうした流れに危機感を募らせた日本精神神経学会は、2014年、精神科専門医らに薬の適正使用を学んでもらうインターネット講習を開始した。睡眠薬、抗不安薬に加え、抗精神病薬、抗うつ薬の正しい使い方を短時間の動画で解説する内容で、視聴した専門医からは肯定的な意見だけでなく、「簡単過ぎる」「専門医のくせにこんなことも知らなかったのかと笑われる」などの声が上がった。

 

(3)   政策面でも、適切な減薬に取り組む医師の診療報酬を増やすなど、柔軟な対策が求められる。

 

    離脱症状のつらさは、患者たちの訴えによって以前よりも理解されるようになったが、医師の間では「症状は一時的で長期化しない」との考えが今も支配的だ。

 

    断薬後の患者が長期にわたる症状を訴えても、「気のせい」「以前の症状が再燃しただけ」と切り捨てられてしまう。そして再び、向精神薬が処方される例もある。

 

(4)  それはピント外れの安全神話にくるまれて長く見過ごされ、被害が拡大した。その教訓を、我々は忘れてはならない。

 

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早いもので、佐藤記者が「精神医療」の問題を取り上げてから3年が経ったのですね…

初めて彼の記事を読んだときは、全国紙「毎,,,産」の一角「読売新聞」の記者が「こんなこと」を書いても大丈夫なのかと心配した。

即刻「製薬会社」からの圧力で、何らかの「処分」を受けるのではないかと思ったが杞憂に終わったようだ。

 

(2)「専門医のくせにこんなことも知らなかったのかと笑われる」

実際、診療の際にパソコンで「お薬110番」を見ていたという笑えない話や「アシュトンマニュアル」という名前を出しただけで、「逆切れ」する精神科医の話は枚挙に暇がない。

 

精神科医の多くは、精神医学の中でも「生物学的精神医学」という、極めて限られた「医学領域」の信奉者である。

1950年代に入って、向精神薬の開発により「生物学的精神医学」は誕生し発展した。

製薬会社の主張していた、今となっては「仮説崩壊」している「脳内物質のアンバランス(モノアミン仮説など)」を拠り所とした「非科学的」な医療である。

 

そして米国精神医学会(APA)の編纂による診断基準『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSMが彼らの「バイブル」となり、人間なら誰にでもある「感情の起伏」までも、「障害(Disorder)」や「症候群」という言葉で包み込み、「精神疾患」の「病名」とされた。

彼らは、現在においても日々「精神疾患者」のラベル張りに勤しんでいる。

2013年に発行されたDSM-5では、「抗うつ薬中断症候群」の診断名が追加されたという、これまた「マッチポンプ」の笑えない話まである。

 

向精神薬の処方剤数「診療報酬による規制」がかかったことは、反精神医療活動の「小さな成果」なのかもしれない。

 

しかし、向精神薬の副作用を訴えても「気のせい」「以前の症状が再燃しただけ」と無視されるのが現状である。

 

佐藤記者の提案する

(3) 政策面でも、適切な減薬に取り組む医師の診療報酬を増やすなど、柔軟な対策が求められる。

 

しかし、医師の診療報酬を増やすことよりも

多剤処方する「精神科」が、いかに「無能」で「非科学的」を、もっと周知し

そんな「病院」や「クリニック」に患者が行かなくなり、経営を困窮させることが先決だと思う。

 

(4)ピント外れの安全神話…

精神医療… それは「安全」という言葉とは無縁である。

 

未来を担う「子ども達」のために、早期に何とかしないと「笑い事」では済まされない

 

nico

 

(1)断薬後も消えない症状 201533日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=112518