ザッケローニの「母国」イタリア・三大スポーツ紙がブラジルワールドカップ1次リーグ惨敗を喫した日本代表の採点を行っていた(1)。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、岡崎のゴールをアシストしたACミランの本田圭祐で7点を付けている。
本田 7 「リーダーとしてチームをけん引。岡崎のヘディングをアシスト。ミランは成長した姿を見る」
吉田 5.5 「コロンビアのFWの体格に苦しんだ…」
今野 5 「完全にPKになるファウルをした、重大なエラーだった」
ザック 5.5 「苦闘の日本。選手交代などの采配がまったく当たらなかったイタリア人指揮官」
ザッケローニ、今野泰幸、吉田麻也は「コリエレ・デロ・スポルト」、「トゥット・スポルト」両紙から三人揃って「チーム最低点の4・5」という低評価を受けている。
特に、コロンビアに対して不用意なファウルを犯し、先制のPKを与えた今野、そして吉田のセンターバックコンビに最低点の評価を下していた。
流石、目の肥えた本場のスポーツ紙である。
また元日本代表監督の名将イビチャ・オシム氏が、日本の戦いぶりを「鋭く分析」していた(2)。
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C組では、優勝候補のコロンビアを別にすれば、日本は明らかにコートジボワールやギリシャよりもいいチームだった。コンパクトにまとまり、若くエネルギッシュで、モダンなサッカーをしている。決勝トーナメントに進み、対戦相手の組み合わせ次第では、かなりのところまで勝ち進んでも不思議ではなかった。
― 中略 -
「いい経験」になるのは、次の機会に同じような間違いを繰り返さずに済んだときだ。この敗戦が「いい経験」になるかどうかは、今後の努力次第なのだ。
― 中略 -
今大会、日本は不本意な試合が続いていたが、3試合目にようやく、南米の強豪国に勇敢に挑戦し、一時は相手を少し慌てさせるほどの健闘を見せた。しかし、敗戦は敗戦。1次リーグ敗退という結果は、しっかりと見つめる必要がある。
コロンビアに完敗し、1次リーグ敗退が決まったが、失望する必要はない。選手たちはよくファイトし、3試合の中では一番いい内容だった。
岡崎の同点ゴールでハーフタイム。向こうは慌てていたはずだ。それは、後半の初めからエースのハメス・ロドリゲスを投入してきたことからも分かる。もし岡崎の同点ゴールと同時に前半が終了せずに、あと数分長ければ、日本が逆転していたかもしれない。
2戦目までと異なり、リスクを冒して攻撃しようとした姿勢には好感が持てた。後半のコロンビアの追加点は、逆転を狙った結果が裏目に出たもので、責めることはできない。勇気を奮って攻撃的に挑んで、結果がついてこなかっただけだ。このような積極的なプレーが、初戦と第2戦でもできていたら、ここまで追い込まれることはなかったのにと、あらためて悔やまれる。
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3試合の中では一番いい内容…
観ていて、そう思った。前半の得点シーンの前後は、完全に日本がゲームを支配していた。
2戦目までと異なり、リスクを冒して攻撃しようとした姿勢には好感…
同時刻に「ギリシャvsコートジボワール」戦が行われていた状況では、日本は「2点差」の勝利を求められていた。引いて守って「1対1」で「勝ち点1」を得る事には意味はなかった。
リスクを犯して、攻めた結果が「1対4」の負けである、理由のある「惨敗」だった。
4年後のワールドカップのピッチに遠藤保仁、長谷部誠はいないだろう。
その時、香川信司は29歳、内田篤人は30歳、長友佑都と本田圭祐は31歳である。
ベスト8に勝ち残ったオランダのスナイデル、ロッペン、ファンペルシーは共に30歳だ。
フォルラン(ウルグアイ)、ランパート(イングランド)、ピルロ(イタリア)、マルケス(メキシコ)は35歳だ…
4年後も間違いなく君たち4人が「中心選手」です、代表を退くとか言わないでください(3)。
ブラジル大会の経験を活かし、「ベスト8」そして「ベスト4」に挑んでください。
「お父さん」からのお願いです・・・
nico
参考・引用
(1)イタリア三大紙が採点を発表 ザッケローニ監督は3紙ともに低評価
http://blog.livedoor.jp/footcalcio/archives/38824992.html
(2)イビチャ・オシム氏が、日本の戦いぶりを鋭く分析
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/26/kiji/K20140626008444210.html
(3)内田 代表から退くか考えたい
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140625/k10015481691000.html