大枚はたいて放映権を取得したテレビ局の「クソ番組」の雛壇芸人、そして「タレント化」した元日本代表のサッカー解説者が口を揃えて、「運命の一戦」とか「まだ突破の可能性はある!!」とか言っている。
可能性はあるよ… 限りなく「0」に近い可能性が…
放映権料に400億円(1)も払ったんだから、3試合で日本代表の試合が終わったらテレビ局は大変だよな…
1試合当たり「133億円」か…
制作費に133億円も使えたら「映画の超大作」作れるぞ…
前回の南アフリカ大会はGLを突破して「4試合」で250億円だったらしいから、今回は「2倍以上」払ったってことか、しかし高過ぎないか・・・
自力突破はないのに「ギリシャが勝って、コロンビアに大勝したら…云々」
アホか! コートジボワールに負けて、10人のギリシャに引き分けなのに、
なんで南米コロンビアに勝てるんだ!?!?
サッカーには「絶対」はないから面白いんだけど、こんなテレビ局ご都合の「視聴率」目当ての番組ばかりで辟易する。
全く 笑止千万! 片腹痛いわ!!
記事「ザックが招いた必然の敗北…」(2)で「指揮官ザックが同じ間違いをしないのなら、まだまだチャンスはある!!」
と締めくくりましたが、「同じ間違い」をしたので、もうチャンスはないです。
もちろん試合をするのは「選手」ですから、全てが「指揮官ザック」の責任とは言いませんが、本大会の彼の「采配」には大いに疑問が残ります。
ギリシャ戦… 後半23分 大久保のシュートが入っていれば…
後半27分 あと10cm、ボールが内田の方へ転がっていれば…
後半42分 パワープレイでゴール前に張り付いた吉田麻也のヘディングが入っていれば…
後半44分 遠藤のフリーキックが入っていれば…
ザックは「名将」と称賛されたのかもしれません、しかし「勝負」は結果が全てです。
指揮官は「結果」に対して責任を負わなければなりません。
試合となれば「監督」は3つのことしかすることはできません。
それは、「スタメンの選定」「ハーフタイムの指示」「交代枠の有効活用」これだけです。
試合中、ピッチサイドで大声出したって、「大歓声」で選手に指示が届くはずはありません。
しかし、この3つは「監督の意志」を伝える重要なポイントです。
「前で戦え!!」と言いながら、ザック自身が「守備に不安がある」ことを選手に覚られてしまいました。
そして彼は「スタメンの選定」で同じ間違いを犯し、「交代枠」の権利を行使しませんでした。
ギリシャ戦の後、お宝映像の2006ドイツ大会、2010南アフリカ大会の試合を見ていろいろ考えました…
そして、どうしてもザックに訊きたい「3つの疑問」が数日間、頭から離れないのです。
1. なぜ 長谷部誠、大迫勇也を先発起用した???
試合後の会見でザックは
「この試合は勝つべき試合だった。より両サイドの動きを増やし、もっと攻撃的にいこうと話し合い、勝つために計画し準備してきたが、もっとできたと思う。私が思うのは、シュートを決める際のスピードが足りなかった、最後のスプリント力に欠けていた。」(3)
もっと攻撃的にいこうと話し合い、勝つために計画し準備してきた…
だったら、なぜ守備的な長谷部誠が先発? 結果の出せない大迫勇也が先発??
シュートを決める際のスピードが足りなかった、最後のスプリント力に欠けていた
それを一番知っているのは、監督のあなたでしょ!! 数日間の練習で改善される分けはない。
先発で遠藤保仁を起用していたらFKは攻撃的な「武器」になったのに…
怪我のせいで試合感の戻っていない「キャプテン長谷部誠」は、ベンチにいても「キャプテンシー」を発揮できる選手だ、先発に拘る理由が分からない。
2.何故「香川信司」が途中出場なんだ???
香川真司をスタメンに入れなかったのかとの記者の質問に、ザックは…
「香川を入れなかったのは、戦術的な理由。サイドに力を入れようと思ったことと、相手を疲れさせようと思っていたから。そこからの攻撃を考えていたので、よりスペースを広げる、特に相手のディフェンスのスペースを広げることができる選手を選んだ。香川も相手のスペースを使うプレーが多いが、彼はより中央への動きが多いので、意向が合わず、戦術的にこのような決定をした」(3)
戦術的な理由???
香川信司は「背番号10」である。「背番号10」はピッチに立ってこそ輝く。
代表監督は「背番号10」を中心に何年もかけチーム創りをする、これが世界標準。
このチームは本田圭祐と「背番号10」香川信司のチームではなかったのか?
確かに香川信司はコートジボワール戦の状態は良くなかった。
しかし途中出場させるなら先発で使え!!
背番号「10」は特別な存在だ
「ブラジルの10」はネイマールだ、オスカル(11)ではない
「アルゼンチンの10」はリオネル・メッシだ、イグアイン(9)でもアグエロ(20)でもない…
「オランダの10」はスナイデルだ、ファン・ペルシー(9)でもロッペン(11)でもない…
そして「日本の10」は香川信司だ、大久保嘉人ではない!!
「背番号10」と心中する覚悟がザックにはなかった・・・
3. なぜ 交代枠3人を活用しないのだ!?!?
最後の交代枠を使わなかった理由を訊かれザックは…
「交代枠を使わなかったのは、サイドを残したかったから。内田篤人と長友佑都がいたからキープした。本当は中盤の動きを速くしようと思ったが、吉田を前に動かそうと思い、あの11人のメンバーでいくと考えた。青山敏弘(の交代出場)も考えたが、吉田を後ろに置くことになるので、もう少し攻撃で力を加えようと思っていた」(3)
背の高いギリシャディフェンスに対しパワープレイ???
全く理解不能だ、思い付きの「采配」だとは・・・
代表メンバーの4年間を返せ!!
今回の経過は、まるで「2006年の悪夢」の再現ではないか。
2006年W杯では初戦でオーストラリアに逆転負け、2戦目でクロアチアとスコアレスドロー、
3戦目は南米のブラジルに1-4で敗れ決勝トーナメント進出を断たれた。
試合後「中田英寿」がピッチに倒れ込み動かなかった。ジーコジャパンの「10番」は「中村俊介」だった。
中村俊介と香川信司、中田英寿と本田圭祐がダブって見える・・・
英紙ガーディアンは、記事「勝てない日本、最終戦で爪痕を残せるか?」(4)で
今回の大会でスペインの次に大きく失望させられたのは日本だ。もし日本が決勝トーナメントに上がる前にブラジルを去ることになるならせめて今回のオーストラリアのように『日本らしさ』を出して必死に無我夢中で戦い『アジアのチームはこんなサッカーができるんだ』と世界に知らしめるべきだ…
と報じた。
全く同感である。
コロンビア戦まで「8時間」を切りました。
もう「勝ち負け」はどうでもいい、
悔いのないよう、日本人らしく、「必死に無我夢中で」戦ってください。
応援しています。
nico
(1)ワールドカップ・ブラジル大会「放映権料」
日本国内の放映権はNHKと日本民間放送連盟(民放連)で作る「ジャパン・コンソーシアム」が400億円で獲得した。2010年南アフリカ大会は250億円。
(2)ザックが招いた必然の敗北…
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11880543222.html
(3)ザック監督「勝つべき試合だった」(ギリシャ戦後監督会見)
http://brazil2014.yahoo.co.jp/column/detail/201406200001-spnavi
(4)英紙ガーディアン『勝てない日本、最終戦で爪痕を残せるか?』
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/jsports_premier/article/1089