「知ったかぶり」とは、「本当は知らない」のに、知ったような「フリをする」ことです。
「知らないと認める」ほうが、「知ったかぶり」をするより、何倍も賢明なことだと思います。
宇宙に果てはあるのか? 宇宙の外には何があるのか?
現在、宇宙は膨張している? それとも収縮している?
様々な「仮説」があります。
宇宙を研究する科学者は皆「私たちはまだ宇宙とは何かを知らない…」と言います。
言い換えれば、「私たちは宇宙のほんの一部分しか知らない」ということを「謙虚」に認めています。
脳は宇宙と同じく、解明されたことは極一部分です。
精神医療とは、まさしく「知ったかぶりの医療」と言えます。
知ったかぶりは、「はったり」と同義語とされます。
精神科医は、精神に関わる「脳の専門家」であるという、
自惚れとも思える「勘違い」で、患者に「はったり」を言う。
「うつ病はセロトニン不足が原因です」
「統合失調症は治らないし、うつ病も多くの場合再発します」
「あなたは一生薬を飲まなければなりません」
副作用を訴えても
「それは病気が悪化したから…」 「患者は黙って薬を飲みなさい…」
「脳」が身体の一部位である以上、「病む」ことはあるだろう。
しかし「落胆」や「挫折」等による原因が推測できる「うつ状態」の場合は、
向精神薬を長期間服用するような「脳疾患」ではない。
それは人間としてごく「自然」な反応である。
原因が推測できる場合とは、「愛する人との死別」「倒産・破産」「DV」「失恋」「いじめ」etc…
例えば、私が「袴田 巖」さんの様に「冤罪」で長期に渡り拘留されたとしよう。
私は降りかかった「不条理」な出来事に強いストレスを感じ、きっと「うつ状態」になるだろう。
いや「冤罪」でなくても何か事件を起こし、鉄格子の中に入れられ自由な生活が送れなくなれば、人間なら誰でも「うつ状態」になるはずだ。
そして「うつ状態」は、「不眠」や「食欲減退」を招き、「自律神経にも支障」をきたし、やがて「うつ病」特有の症状とされる「無気力」「記憶障害」「希死念慮」を感じるだろう。
医師でなくてもこれらは、向精神薬を服用するような「脳疾患」ではないことは分かる。
「うつ状態」を治す方法は「原因を回避する」、これしかない。
つまり「鉄格子から出る」ことが出来れば「うつ状態」は去って行く。
言い換えれば「処世」の問題、つまり「どう生きる」かを「熟考する」ことである。
現在日本で行われている精神医療は、
「脳疾患」ではない「うつ状態」の者に対し向精神薬を処方し、
「医原性」「薬因性」の「うつ病」患者を作りだしている。
脳のことは「本当は知らない」のに、知ったような「フリをする」精神科医が「少数派」にならない限り、
向精神薬に起因する「うつ病」は減らないのだろう・・・
nico