前回、引用で紹介したウェブサイト
「こころのひまわり」「なぜうつ病になるの?」は、二つとも製薬会社のサイトです。
「こころのひまわり」はファイザー製薬
「なぜうつ病になるの?」はMSD
MSD… あまり聞き慣れた社名ではありませんが、2009年Merck & Co.,とシェリング・プラウ社が経営統合し誕生した会社です。
統合により、世界的に商号を統一し、米国およびカナダでは「Merck」その他の地域では、「MSD」を使用しています。
日本では万有製薬株式会社とシェリング・プラウ株式会社が統合し、2010年に「MSD株式会社」となりました。
今問題になっている子宮頸がんワクチン「ガーダシル」を製造販売している会社です。
以下は「なぜうつ病になるの?」からの抜粋です。
うつ病がなぜ起こるのかという、その原因や発症メカニズムについては、まだはっきりしたことはわかっていません。しかし、これまでの研究から脳の中で感情をコントロールしている物質(神経伝達物質)のバランスが崩れてしまうことが原因のひとつだと考えられています。
この中のセロトニンとノルアドレナリンは、気分や意欲、記憶などの人の感情にかかわる情報の伝達をコントロールし、こころとからだの働きを活性化していると考えられています。
うつ病では、何らかの原因で神経細胞と神経細胞の間にあるセロトニンとノルアドレナリンの量が減って、情報伝達がうまく行われないために、さまざまな症状があらわれると考えられています。
精神科のくすりに抵抗感をもっている方もいるかもしれませんが、うつ病もほかの病気と同じようにくすりによる治療で、からだの中の異常を修正することが必要です。うつ病には「抗うつ薬」という種類のくすりが有効であると考えられています。
誰の考えですか・・・?
製薬会社と崩壊した仮説「モノアミン仮説」を信じる「学者」と「精神科医」でしょ…
うつ病の治療は「十分な休養」と「くすりによる治療」という2つの柱で進められます。また、考え方などを見直す「精神療法」を組み合わせた治療が行われることもあります。
製薬会社のウェブサイトですから「くすりによる治療」をアピールします。
そして、お決まりの「フレーズ」
「まずは医師に相談してください…」
うつ病のサインに気づいたら、1日も早く医師に相談してください。治療には少し時間がかかることもありますが、ゆっくり休養をとり、くすりによる治療で日常生活の支障も軽くなってきます。
私は「向精神薬」を飲んで、2年間「ゾンビ」になりました。
自分の性格を変えるのはとても大変なことです。医師に相談し、治療を受けることのメリットの1つには、このような考え方に対する指導やアドバイスを受けられることにもあるのです。
ない ない! 5分診療じゃ 無理!!
製薬企業の「うつ病サイト」は、全部このようなサイトです。
そして信じた人は、精神医療の「罠」に嵌ってしまうのです。
「無知は危険を伴う」ですね・・・
nico
こころのひまわり (ファイザー製薬・サイト)
http://www.cocoro-h.jp/untreated/overview/etiology.html
なぜうつ病になるの?(製薬会社MSD・サイト)
http://www.msd.co.jp/healthcare/depression/depression/about/Pages/home_4.aspx