先日も、一部紹介したが約7年前の2006年12月3日東京・九段でデーヴィッド・ヒーリー教授が講演をしていた。
招聘したのは「ニコ呟・・・」ではお馴染みの薬害オンブズパーソンズ代表の「別府先生」でした。
講演会とシンポジウムのテーマは
薬害エイズ裁判和解10周年記念「くりかえされる薬害の原因は何か」
ヒーリー教授の記念講演は「科学の外観をまとまったグローバル・ビジネス」という興味深いものです。
「薬害オンブズパースン会議」シンポジウムの内容を「質疑応答」を含めて「書き起こし」されています。
読んでいただきたいので詳細を書くのは控えますが、ヒーリー教授は製薬会社がいかにメディアを操り「病気を作り上げた」かを、時代毎に「写真」や「入手文書」を示し、分かり安く説明されています。
講演中何度も「臨床試験はもう科学ではなくなった」「サイエンスではなくなった、マーケティングになった」と言われていたのが印象に残りました。
私たち日本人も同じような状況に陥っています。テレビや雑誌などの「健康」や「病気」の特集・・・
水面下では広告代理店や製薬会社のマーケティング部が暗躍している。
丸岡いずみが精神科医を従えて「出版告知」と称しワイドショーに出演(1)し、「うつは薬を飲めば治ります」と製薬会社のプロパガンダに利用されているのが最近の分かり安い例です。
今日はヒーリー教授の記念講演の中から面白いエピソードを紹介しますが、「書き起こしPDF」のURLを貼り付けておきますので、是非一度読まれることをお勧めします。
無料ですよ(笑)
ヒーリー教授やウィタカー氏の本は高いですからね・・・
「くりかえされる薬害の原因は何か」(書き起こしPDF)
http://www.yakugai.gr.jp/topics/file/20061203_lecture_ja.pdf
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私が「それはどんな具合なんですか?」と尋ねると、
「1日のうち1時間ぐらいとても気分が落ち込んで、そのあとは気分が良くなるが、また少したつと、1時間ほど気分が落ち込んで、また回復する。そしてまた翌日も気分が落ち込む時がある」
と答えるのです。
この症状に対し、精神科医は時代毎に異なった病名をつけていることを指摘されています。
その背景にあるのが、製薬会社の恣意的な「病気作り」のマーケティングであると・・・
つまり、15 年前は「不安症」、製薬会社が「パニック障害」という病気を「発明」し、メディアを使いプロパガンダすると患者は自分は「パニック障害」だと思い込んで受診する。現在は「うつ病」だと患者自身が言うそうです。
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「精神分裂症」を「統合失調症」とソフトな病名にすり替える。
「躁うつ病」を「双極性障害」というように、「病気」を「障害」と言い替える・・・
「精神科の敷居」をどんどん低くする・・・
もし私が、この講演会に参加するか、このPDFを読んでいたら
精神科で向精神薬を処方されても服用することはなく
3年間も向精神薬の副作用と離脱症状で「ゾンビ」になることはなかったと思うのです・・・
Nico
引用・転載
デーヴィッド・ヒーリー教授が講演
「くりかえされる薬害の原因は何か」(書き起こしPDF)
http://www.yakugai.gr.jp/topics/file/20061203_lecture_ja.pdf
(1)丸岡いずみ うつ苦悩語り宮根アナ反省
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/09/19/0006351272.shtml