スイスの大手製薬会社、ノバルティスファーマの降圧剤「ディオバン」について同社社員(当時)が、京都府立医科大学、東京慈恵医科大学、滋賀医科大学、千葉大学、名古屋大学の5大学の医師主導の臨床研究に、関与していたことが発覚、論文の信用性に疑いが生じている。
そして、製薬業界から医療機関や医師に支払われた研究費や講演会の謝礼、接遇費などの情報開示をめぐる問題・・・
医師会の猛反対などを受けて、支払先の「固有名詞の公表は1年先送りする」こととなったようだ。
国内上場企業の「情報開示」はたった3社、しかし「開示方法」に問題がある。
ホームページ上での該当部分は探しだしにくくなっている上に、アクセスしても「むやみに公開しない」などといった条件を課し、心理的なハードルを設けている。加えて、大半はダウンロードや印刷をできなくするなど何重もの制限を設けている。
特に武田については、インターネットの閲覧ソフトによっては、最新バージョンでも閲覧が不可能、あるいは非常に見にくい状態となっている・・・
ある大手製薬会社幹部は
「インターネットなどでの興味本位な投稿や誹謗中傷などを阻止する目的がある」と弁明する・・・
むやみにって 何なのさ・・・?
興味本位な投稿??? 「ニコ呟・・・」ですか??
誹謗中傷??? 違います 問題点の指摘です。
情報開示された十数社の公表状況によるとすでに総額で2000億円近く、研究開発費等は1000億円超、学術研究費は200億円超に達している。
これら資金提供額は各社の国内医薬品売上高の4~7%を占める。
武田薬品工業 約400億円
ファイザー 約240億円
ノバルティス・ファーマ 約237億円
DSM Japan 約209億円
エーザイ 約188億円
中外製薬 約181億円
この6社だけで、合計は なんと 約1455億円!!
グラクソ・スミスクラインはどこを探しても見当たらなかった・・・
よーく考えると、これらの「お金」は、私たちの支払った「国民健康保険料」が原資ではないのか・・・
チャートにすると・・・
国民 「税金や保険料」
↓
国 「処方薬の医療保険負担(7割―全額)」
↓
製薬会社 「医療機関や医師への資金提供」
↓
医療機関や医師・・・
情報公開は当たり前だ!!
即刻、固有名詞の公表をしなさい!!!
Nico
転載・引用 週刊ダイヤモンド 2013/8/31