映画「マッチスティック・メン」を観ました。
"Matchstick man"はアメリカン・スラングで詐欺師という意味なんだって ・・・
『マッチスティック・メン』(原題: Matchstick Men)は、2003年に製作されたアメリカ映画。
10年前の映画ですから、ニコラス・ケイジ39歳の作品・・・
詐欺師のロイは強迫性障害を患ってしまっており、そのため極度の潔癖症であった。
ある日、ついに彼の精神状態はボロボロになり、日常生活にも支障をきたすようになってしまう。彼を心配した相棒のフランクは、彼に精神分析医のクレインを紹介する。
ロイはクレインの元を訪れ、診断を重ねる内に、彼の障害は十年以上前に妻と離婚したことが原因であると考えられること、当時妊娠していた妻は無事に娘を出産していることが告げられる。
クレインはロイに、現在14歳になった娘のアンジェラと会うことを薦める。
初めは抵抗したロイだったが、自分の娘がどのように成長したのか興味を持ち、ついに彼女と二人で会うことにする。
突如現れた家族にお互いに困惑する二人だったが、次第にその関係は良いものへと変わっていく。
そんな親子の交流が深まっていったある日、アンジェラはロイが詐欺師であることを知る。
真実を暴かれてしまい、どうして良いのかわからないロイだったが、そんな彼にアンジェラは驚くべき提案をする。なんと彼女も詐欺を手伝いたいというのだ。その提案に強く反対するロイだったが、彼女の熱意に押され、ついに詐欺を手伝わせることにする。
丁度この時、フランクが大きな詐欺の仕事を持ちかけてきたため、ロイはこの仕事を手伝わせようと考える・・・
(Wikipedia抜粋)
ニコラス・ケイジに少し似ているということで「ニコラス」という「あだ名」で呼ばれて何年になるのだろうか・・・
ある時期は「意識して」なのか、彼の主演映画はよく観た。
好きなベスト3は、
リービング・ラスベガス(Leaving Las Vegas)・フェイス/オフ(Face/Off)・シティ・オブ・エンジェル(City of Angels)かな・・・
でも、映画館でワールド・トレード・センターを観てからは、彼の映画は久しく観ていなかった。
マッチスティック・メンは、監督がリドリー・スコットということもあり、期待を裏切られることはなかった。
ネタバレになるので、詳細は控えるが
エンディングの「どんでん返し」のストーリー展開は、流石「リドリー・スコット」と思った。
この映画を「興味深く」、最後まで興味深く観る事ができたのは、「ロイと娘のアンジェラ」の父娘の関係。
『ファミリー・ツリー』でも紹介したように、娘のいない私は「この手」の映画に弱い・・・
一説には「ドーター・コンプレックス」と呼ぶらしい(笑)
しかし、ニコラス・ケイジは少し病的な役柄を演じるのは上手い。
「リービング・ラスベガス」では希死念慮のあるアルコール中毒者を見事に演じきったし、
この映画でも強迫性障害のある「詐欺師」を熱演していた。
調査したのだと思うが「チック症」で目をピクピクさせる演技は、副作用の辛い時期を思い出してしまうほどの役作りである。
精神分析医の指導で「クスリ」を服用し、娘のアンジェラと再会したロイは、どんどん回復してくる。
しかし、服用していた「クスリ」は、実は「栄養サプリメント」だった・・・
実際、あります。 こんな話・・・
「心の病」の体験者としても、考えさせられた映画でした。
Nico