バキシルが自殺の誘因・・・ | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

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それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

アメリカで2012年の12月「パキシル関連」で150万ドルの医療過誤賠償金を認めたようだ・・・



抗うつ薬「バキシル」が自殺の誘因になったことから、陪審員が医療過誤のあったこと認め、150万ドルの賠償金を認めた

Antidepressant Paxil linked to man's suicide, jury awards $1.5 million in malpractice case (1)

Natural News 20121211日)



2009年に自殺した、学校教師でバスケットボールのコーチでもあった51歳の男性の家族は、抗うつ薬の持つ信じがたい危険性に焦点を当てた裁判で、150万ドルの賠償金を勝ち取ることができました。



The Post Standardが報じているように、ニューヨーク最高裁判所の陪審員は、ジョーゼフ・マッジィーラ氏が、彼の内科医・ウィリアム・ビールス医師によって抗うつ剤のパシキル(Paxilparoxetine)と、抗精神病薬のジプレキサ(Zyprexaolanzapine)を、死に至るような不適切で杜撰なやり方で、処方されていたことを知りました。

この医師は、ジョーゼフに急激な精神的沈うつ状態を引き起こし、結果として自殺に導いたのです。



伝えられるところによれば、ジョーゼフは、自殺する前の10年以上の間、ビールス医師の指示でパキシル20ミリグラムを服用し続けていたということです。

この医師は、その10年間、ただの一度もジョーゼフに会って、彼の状態を診断し、薬がどのように彼のメンタル・ヘルスに影響していたか確かめることはありませんでした



ジョーゼフの妻ジャニスによれば、ビールス医師は、ときどき電話で話を聞いて、ジョーゼフの処方薬を調合していたということです。

ジョーゼフは、薬が切れそうになるとビールス医師に電話をかけるのです。すると、この医師は、ジョーゼフの症状について、患者訪問をしないどころか、何ら評価もしないまま、“遠隔操作のように”遠くから彼の処方箋を書くだけでした。



これは、医師としての道義に反する行為です。その結果、症状はさらに重大な局面を迎えました。



ジョーゼフは、ビールス医師の処方どおり、パシキルを服用していたにもかかわらず、不安感に苛まれ、気分がますます落ち込んでいくので、そうした自分の症状の悪化を知らせようと、200989日にビールス医師に電話をかけたのです。

その電話を受けたビールス医師は、彼の状態を適切に評価し、今後の治療の方針を決めるというよりも、単にパキシルの投薬量をそれまでの倍の40mgにし、さらに向精神病薬のジプレキサ(Zyprexa)の錠剤を加えただけでした。



このとき、医師はケープコッドで休暇をとっていたのです。

そうです、彼は電話で薬の量を死に至るほどの2倍に増やし、新しく向精神薬まで加えさせたのです。



それから一ヵ月も経たないうちに、普段は朗らかで温和な性格の、みんなに愛されていた男は、自宅のカレージで、彼の妻によって発見されたのです。



「(我々は)広範囲な記録を調べ、マッジィーラ氏の妻、ジャニスさんへの聴き取りを行った結果、ビールス医師は、10年間の間、患者の様子を一度も診ることなくバキシルを処方し、その際も、パキシルに関係する重大な危険性について、患者や彼の妻に警告せず、電話で患者のパキシルの量をそれまでの2倍に増やし、さらに向精神薬のジプレキサを加えるよう指示し、その後、患者には精神の沈うつ症状が現われたにも関わらず、これもまた放置したままという、医師としてあるまじき杜撰さゆえ……」と、精神科医のピーター・ブレギン博士は、裁判中のジョーゼフの家族のために、ハフィントンポスト紙に記事を書いたのです。



陪審員は、抗うつ薬が、直接、ジョーゼフの自殺を引き起こす引き金になったとして、原因は、この医師の職務怠慢であるとした。



陪審員たちは、ジョーゼフの死について、ビールス医師を非難しながら、(150万ドルの支払い命令に)同意しました。

この医師は、ジョーゼフ以外の他の多くの患者に対しても危険な精神薬をいい加減に処方した罪により、今年の初め、ニューヨーク州健康部から告発されています。



また、ビールス医師は、個人的に乱用している薬、つまり「飲酒」が過ぎるということから、国から監督・矯正されてもいたのです。

この薄汚れた医師は、多くの重過失によって全国的に知れ渡り、5年間の執行猶予を受けるに至ったのです。



「何年も前に、どんな状況に置かれていても、自分の行動には自分で責任を持つべきである、と信じてきました。

しかし、その哲学的信条は、精神薬が、まさしく人々を自殺に追いやるという、私の研究と臨床経験を通して分かってきた山のような科学的根拠によって精彩を失いました」とピーター・ブレギン博士は、今回のケースについて付け加えたのです。



全文Natural News転載





この医師のようなヤブ医者の言う事を一生懸命に守ろうとするジョーゼフさんのような人が、真っ先に犠牲者になるのです。



特に精神科医の場合は、優秀な医師、危ない医師-その差異が顕著です。

残念ですが日本においても「優秀な精神科医」に出会う確率は極めて低いです。



因果関係が証明できないとして、今まで処罰されなかったため、何人もの患者を死なせてきた精神薬大国・アメリカで、この判決が出たことは画期的なことです。



無知は危険を伴います・・・



周囲の健常者も、向精神薬の知識を身につけ、クスリの副作用に関心を深めて欲しいと思います。





(1)Natural News

Antidepressant Paxil linked to man's suicide, jury awards $1.5 million in malpractice case

http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.naturalnews.com/038303_Paxil_suicide_medical_malpractice.html&prev=/search%3Fq%3DNatural%2BNews%2B2012%2B%2Bpaxil%26biw%3D1093%26bih%3D467