サバイバーと呼ばれる方たちは、様々な理由でブログを書き続けることは困難になってくる。
そうなると、この「ニコ呟・・・」も色んな方々が訪ねていただき、その中には当然「ニコラスに批判的」な方もいらっしゃるだろう・・・
先日、「精神科医さん『反論』お待ちしています。」(1)というブログを書いたところ
精神科医なのか、向精神薬の服用者なのか判別つきかねない方のコメントで
『PTSDとうつ病の違いを説明してみろよ・・・』
と、訳の分からない質問を頂いた。
精神医療関係者なら どーしようもないレベルである・・・
「ニコ呟・・・」ではもう何度も書いていますが
PTSDとは、アメリカ精神医学会が「適当に」(投票など)決めてDSMに掲載した、まるで「小説」のような「病名」ですが、うつ状態になった「原因」の分類用語です。(これが混乱の元)
最近では、ASDなどと更に細分化した「病名を発明」しているようです。
「うつ病」とは、「うつ状態の総称」のようなもの・・・ そう「風邪」と同じ。
わたしは、これらの「病名」を全否定している分けではありません・・・
精神科医が診断書に「うつ病」と書くより、「心的外傷後ストレス障害」と書いてくれた方が
会社の総務部などは、「大変な病気ですね・・・」と傷病休暇を認めてくれたりしますから。
Wikipediaの抜粋を記しておきます・・・
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心的外傷後ストレス障害(Posttraumatic stress disorder:PTSD)は、危うく死ぬまたは重症を負うような出来事の後に起こる、心に加えられた衝撃的な傷が元となる、様々なストレス障害を引き起こす疾患のことである。
心の傷は、心的外傷またはトラウマ(本来は単に「外傷」の意で、日本でも救命や外傷外科ではその意味で使われ、特に致命的外傷の意味で使われることが多いが、一般には心的外傷として使用される場合がほとんどである)と呼ばれる。
心的外傷後ストレス障害は、地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災や、テロ、監禁、虐待、強姦、体罰などの犯罪、つまり、生命が脅かされたり、人としての尊厳が損なわれるような多様な原因によって生じうる。
症状
以下の3つの症状が、PTSDと診断するための基本的症状であり、これらの症状が、危うく死ぬまたは重症を負うような出来事の後、1ヶ月以上持続している場合にはPTSD、1ヶ月未満の場合にはASD(急性ストレス障害)(2)と診断する(DSM-IV-TR)。
精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。
トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。
事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる追体験(フラッシュバック)
患者が強い衝撃を受けると、精神機能はショック状態に陥り、パニックを起こす場合がある。そのため、その機能の一部を麻痺させることで一時的に現状に適応させようとする。そのため、事件前後の記憶の想起の回避・忘却する傾向、幸福感の喪失、感情鈍麻、物事に対する興味・関心の減退、建設的な未来像の喪失、身体性障害、身体運動性障害などが見られる。特に被虐待児には感情の麻痺などの症状が多く見られる。
精神の一部が麻痺したままでいると、精神統合性の問題から身体的、心理的に異常信号が発せられる。そのため、不安や頭痛・不眠・悪夢などの症状を引き起こす場合がある。とくに子供の場合は客観的な知識がないため、映像や感覚が取り込まれ、はっきり原因の分からない腹痛、頭痛、吐き気、悪夢が繰り返される。
特徴と診断
診断の前提として、「危うく死ぬまたは重症を負うような出来事」が存在することが必要である。
主に以下のような症状の有無により、診断がなされる。
恐怖・無力感
自分や他人の身体の保全に迫る危険や事件その人が体験、目撃をし、その人の反応が強い恐怖、無力感または戦慄に関わるものである。
心的外傷関連の刺激の回避や麻痺
心的外傷体験の想起不能や、感情の萎縮、希望や関心がなくなる、外傷に関わる人物特徴を避ける等。
反復的かつ侵入的、苦痛である想起
悪夢(子供の場合はっきりしない混乱が多い)やフラッシュバック、外傷を象徴するきっかけによる強い苦痛
過度の覚醒
外傷体験以前になかった睡眠障害、怒りの爆発や混乱、集中困難、過度の警戒心や驚愕反応
これらの症状が1か月以上持続し、社会的、精神的機能障害を起こしている状態を指す。症状が3か月未満であれば急性、3か月以上であれば慢性と診断する。大半のケースはストレス因子になる重大なショックを受けてから6か月以内に発症するが、6か月以上遅れて発症する「遅延型」も存在する。
嗜癖行動との関連
PTSDを持つ人はしばしばアルコール依存症や薬物中毒といった嗜癖行動を抱えるが、それらの状態は異常事態に対する心理的外傷の反応、もしくは無自覚なまま施していた自己治療的な試みであると考えられている。しかし、嗜癖行動を放置するわけにはいかないので、治療はたいがい、まずその嗜癖行動を止めることから始まる。
治療法
PTSDに関するエビデンスは集約されつつあるが、BMJ Clinical Evidenceによると、現在効果があるとされているのは薬物療法においてはフルオキセチンとパロキセチンなどのSSRIである。精神療法においては認知行動療法であり、内容としてはEMDRと長期持続暴露がそれにあたる。
PTSDの予防法として一時期提唱された心理的デブリーフィング(Psychological Debriefing)は災害などの2 - 3日後から1週間目までの間に行われるグループ療法であり、2 - 3時間をかけて出来事の再構成、感情の発散(カタルシス)、トラウマ反応の心理教育などがなされるものである。
しかし日本トラウマティック・ストレス学会によると、1990年代後半からPDの有効性の問い直しを迫る論文があいつぎ発表され、「デブリーフィングは心理的苦痛を緩和することも、PTSD発症を予防することもない」「トラウマ犠牲者・被災者への強制的なデブリーフィングはやめるべきである」と云われている。デブリーフィングを受けない自然経過で予想以上に被害者のPTSD症状の改善が見られ、個々人やそれを取り巻くサポートの持つ自発的・自助的な回復力が改めて見直されてきている。 2001年の厚生労働省 災害時地域精神保健医療活動ガイドラインにもこうある。 「一般に、体験の内容や感情を聞きただすような災害直後のカウンセリングは有害であるので、行ってはならない。・・・その効果は現在では否定されており、国際学会や米国の国立PTSDセンターのガイドラインでも行うべきでないと明記されている。心理的デブリーフィングを行うと、そのときには良くなった感じが得られるのだが、将来的にはかえってPTSD症状が悪化する場合さえある。現在でも、こうした古い考えに基づいた援助が提案されることがあるが、行ってはならない。」
他の治療法の効果は不明である。
(上記、Wikipedia抜粋)
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治療法の効果は不明・・・
あーあっ である
たのむから、子どもたちにパロキセチン(パキシル)などのSSRIの処方はしないで欲しい。
しかし、コメントやメッセージで質問をいただく場合
「どのような方」なのか分からないのは、対応に困ってしまいます・・・
精神医療の関係者のみなさん、まともな反論お待ちします・・・
Nico
(1)精神科医さん「反論」お待ちしています。
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11524211461.html
(2) ASD
急性ストレス障害(きゅうせいストレスしょうがい、Acute Stress Disorder、ASD)とは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と似たような症状を起こすが、主に生死に関わるような要因でトラウマ(心的外傷)を経験した後、これによる神経症の症状が数時間、数日から4週間以内に自然治癒する一過性の障害を指す。ICD10における名称は、急性ストレス反応とされている。