減ることのない「自死者数」・危険なクスリ「トレドミン」 | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

私は過去記事で自身の服用経験のあるSSRIのパキシルとジェイゾロフトの危険性を何度も書いてきた。



SNRIに関しては正直言うとパキシルなどに比べ「希死念慮」などの副作用は酷くないのではと思っていた。



しかし、それは勝手な思い込みであった、処方年数や処方量が少ないだけでこれからSNRIによる被害報告が増えてくると予測できる。



下記に最近処方例が増えているトレドミンのインタビューフォームの気にかかった箇所を抜粋する。



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トレドミン   和名:ミルナシプラン塩酸塩



開発の経緯

うつ病では、脳内神経細胞終末からの神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなどのモノアミン)の放出が減少していると考えられている。従来の三環系、四環系抗うつ薬の多くは、このモノアミンの再取り込みを阻害し、脳内モノアミン量を増加させることにより、抗うつ効果を発揮することが知られている。しかし、一方でムスカリン性アセチルコリン受容体等の神経伝達物質受容体に親和性を示すことが問題とされてきた。

1980 年代に欧米で開発されたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)は神経伝達物質受容体に対する親和性がほとんどなく、うつ病治療の主流になりつつある。

このような抗うつ薬開発の流れの中で、フランスのピエールファーブル メディカメン社はSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)であるミルナシプラン塩酸塩を創製した。

SNRI SSRI と同様に神経伝達物質受容体に対する親和性がほとんどなく、更にセロトニンに加えてノルアドレナリン再取り込み阻害作用も有する薬剤である。

旭化成ファーマは、ミルナシプラン塩酸塩の抗うつ薬としての特性に着目し、1989 年臨床試験を開始し、その結果、ミルナシプラン塩酸塩のうつ病・うつ状態に対する有用性が確認され、1999 年に「トレドミン®1525」として承認を得た。さらに、利便性の向上を目的に、「トレドミン®50mg」が開発され、2008 3 月に承認を取得した。また、承認条件に伴う市販後臨床試験の結果に基づく再審査結果通知により、用法・用量が変更になったことに伴い、2008 7 月に「トレドミン®12.5mg」の承認を取得した。



禁忌(次の患者には投与しないこと)

1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2. モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者[使用上の注意 3.「相互作用」の項参照]

3. 尿閉(前立腺疾患等)のある患者[本剤はノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有するため、症状を悪化させるおそれがある。]



慎重投与内容とその理由

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1) 排尿困難のある患者[本剤はノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有するため、症状を悪化させるおそれがある。]

(2) 緑内障又は眼内圧亢進のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]

(3) 心疾患のある患者[血圧上昇、頻脈等があらわれ、症状を悪化させるおそれがある。]

(4) 肝障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれがある。]

(5) 腎障害のある患者[外国における腎機能障害患者での体内薬物動態試験で、高い血中濃度が持続する傾向が認められているので、投与量を減じて使用すること。]

(6) てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある。]

(7) 躁うつ病患者[躁転、自殺企図があらわれることがある。]

(8) 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図が

あらわれることがある。]

(9) 脳の器質障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状を増悪させることがある。]

(10) 衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状を増悪させることがある。]

(11) 小児[7.「小児等への投与」の項参照]

(12) 高齢者[5.「高齢者への投与」の項参照]



外国の使用上の注意に緑内障患者への投与に関する注意の記載がある。本剤の投与によりノルアドレナリンのもつ瞳孔散大筋の収縮作用による散瞳などにより症状を悪化させるおそれがある。



(1)うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患

者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意

深く観察すること。

(2) 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと。

(3) 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。

(4) 家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導

すること。



副作用の概要:

承認時までの調査の総症例467 例中、179 例(38.3%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が報告された。

その主なものは、口渇35 件(7.5%)、悪心・嘔吐28 件(6.0%)、便秘27 件(5.8%)、眠気19 件(4.1%)等であった。)



使用成績調査及び特別調査の総症例3,771 例中、827 例(21.9%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が報告された。その主なものは、悪心・嘔吐218 例(5.8%)、眠気78 例(2.1%)、排尿障害(尿閉、排尿困難)71 例(1.9%)、便秘69 例(1.8%)、頭痛64 例(1.7%)等であった。

また、市販後臨床試験の総症例593 例中、418 例(70.5%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が報告された。その主なものは、口渇152 例(25.6%)、悪心・嘔吐129 例(21.8%)、便秘126 例(21.3%)、排尿障害(尿閉、排尿困難)69 例(11.6%)等であった



0.1 5%未満の副作用

循環器

起立性低血圧、頻脈、動悸、血圧上昇

精神神経系注

眠気、めまい、ふらつき、立ちくらみ、頭痛、振戦、視調節障害、躁転、焦躁感、知覚減退(しびれ感等)、不眠、頭がボーッとする、筋緊張亢進、アカシジア・口部ジスキネジア・パーキンソン様症状等の錐体外路障害、不安



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セロトニンの再取り込みを阻害するSSRIが危険なクスリなのに、それに加えてノルアドレナリン再取り込みも阻害するSNRI,安全なわけないよね・・・



承認時までの調査38.3に副作用

使用成績調査及び特別調査21.9に副作用

市販後臨床試験70.5に副作用



自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。



精神科治療薬に起因する自死が減少する日は来るのか・・・



いつものことだが、精神科医はインタビューフォームを注意して読むことなどしないだろう。



つまり精神医療は「受診」することも「精神科治療薬」を飲むことも全て「自己責任」なのである・・・



Nico