久しぶりに『カッコーの巣の上で』を観た。
前回観たのは、もう何年前かも忘れてしまったが、心の病を発病する前だったのは確かだ・・・
『カッコーの巣の上で』(One Flew Over the Cuckoo's Nest)は、1975年のアメリカ映画。
日本での公開は1976年4月。
原作は1962年に発表されたケン・キージーのベストセラー小説。
精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みるという物語である。
いわゆるアメリカン・ニューシネマの代表作の一つで、アメリカでは興行収入1億ドルを超える大ヒットになった。
1998年にアメリカ映画協会が選出したアメリカ映画ベスト100では20位に、2006年に選出した感動の映画ベスト100では17位に、2007年に選出したアメリカ映画ベスト100(10周年エディション)では33位にランクインしている。
2012年に英Total Film誌が「映画史に残る演技ベスト200(The 200 Greatest Movie Performances of All Time)」を発表し、第1位にこの映画でのジャック・ニコルソンの演技が選ばれた。
タイトルとストーリーの由来
いずれの邦題も一読して意味を理解することは難しいが、原題は最後にチーフという名の患者が一人 (One) で自由を求めて、cuckoo=crazy、つまり精神病を患う人の集まる精神病院 (the cuckoo's nest) から飛び出して脱出する (flew over) ことを象徴しており、もともとの由来はマザー・グースの詩である。
またカッコーの巣(cuckoo's nest)は、「精神病院」の蔑称のひとつである。
舞台となった病院
本作に登場する精神病院では、ガラスに囲まれたナースステーションが病棟の中心に設けられ、患者を常時観察して記録できるようになっている。このような設計は、ジェレミ・ベンサムが考案した一望監視システムパノプティコンのもととなった、17世紀のヨーロッパで行われたペスト患者の管理システムに通じるものである。
(Wikipedia抜粋)
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ジャック・ニコルソンは好きな俳優の一人である。
出演作では「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「チャイナタウン」「愛と追憶の日々」が好きな作品だが、
1989年の「バットマン」以降は何故かあまり彼の映画を観た記憶がない・・・
多少、ネタバレかもしれないが、もう古い作品なのでご容赦願いたいが、最初に見た時、正直いってエンディングが納得できなかった。
なぜチーフはマクマーフィを殺害して病院を脱走したのか理解できなかったから・・・
でも今回は、チーフの気持ちがよく分かった。
「電パチ」や「精神科治療薬」でゾンビになってしまったマクマーフィはチーフにとって「死んだ」と同じだったんだ・・・
わたし自身が精神科治療薬でゾンビ状態を経験してしまったので、どうしても主人公マクマーフィに感情移入し過ぎてしまう。
刑務所から逃れるために詐病によって精神病院に入院してきたマクマーフィー、向精神薬を飲んだふりをしてごまかし、婦長の定めた病棟のルールに片っ端から反抗していく彼に共感を覚えた・・・
37年も前に作られた映画なのに、決して古さは感じなかった、とにかくジャック・ニコルソンの演技が圧巻である。
「映画史に残る演技ベスト200」の第1位にこの映画でのジャック・ニコルソンの演技が選ばれて当然だと思った。
しかし「カッコーの巣」から飛び出したチーフは何処へ旅立ったのだろうか・・・
『カッコーの巣の上で』サウンドトラック
One Flew Over The Cuckoos Nest (Theme)
http://www.youtube.com/watch?v=M7alU4al3UQ&NR=1
One Flew Over the Cuckoo's Nest
http://www.youtube.com/watch?v=QO2J1z3Sazg
Nicoでした