wowowで『ザ・ウォード/監禁病棟』という映画を観た・・・
実は数日前 「 精神病棟 監禁 」と検索して いろいろと覗いていたら「週刊実話」の記事に遭遇した・・・
下記がそうであるが、「週刊実話」なだけに バイアスがかかった情報だという前提でお読みください。
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週刊実話
精神病棟に40年ブチ込まれた患者の叫び 電気ショック懲罰にクズ罵倒、そして女性看護師との・・・
掲載号 2012年3月22日 特大号
当時のG病院の院内環境は?
「豚小屋同然の部屋に何十人も患者が押し籠められていたな。自分のオシッコをお茶代わりに飲んだり、自分の糞便をこねくり回して遊ぶ患者もいたよ。けど、こうした人格の荒廃は、劣悪な環境が作りだしたものだよ。入院者は人間扱いされていなかった。ある看護人は夜勤帯のとき詰め所で酒を飲んでな。酔っぱらった勢いで『早く寝ろ! このクズが』と患者を小突いたりしていた。病棟のボス患者と病室の押入れでセックスに励む看護婦もいたな」
早くに寛解したというのに、なぜ40年以上も社会復帰できなかったのか。
「退院は何度も試みたよ。けど、G病院のI院長に社会復帰させようという考えがなかったんだ。院長におかしな薬物調整をされたことで症状が悪化して、退院がダメになったこともあったな。数年前、G病院のやり方に首を捻った勤務医が、『長期入院者の社会復帰のためにグループホームを建てたらどうか』とI院長に進言した。そしたら『そんなものを作って、どうやって儲けろというんだね』と言い返されたというんだ。ある路上生活者なんか東京五輪の年(昭和39年)に収容されて、50年近くもG病院で暮らしていたよ」
時東さんのような入院者は、「社会的入院者」と呼ばれる。「入院治療の必要のない」長期入院者を意味し、その数全国で15~20万人。精神科総入院者数(31万2千人)の半数以上を占め、社会問題化している。
前出の織田氏は言う。
「精神障害者に対する国の隔離収容政策に加え、大きな問題になっているのが保護者制度。つまり、行政が責任を肉親に丸投げすることで、福祉施策を疎かにしてきたことです。これによって肉親である保護者が過剰な負担を背負い込み、その悩みを受けた精神病院がこれ幸いと経営維持のため精神障害者をどんどん収容していった。しかも、肉親が引き取りを拒否し、入院者の多くが症状が治まってもなお、病院に留まるという悪循環が生まれた。世界にも例のない夥しい数の社会的入院者は、こうして生産されましたが、G病院はその社会的入院者の、まさに収容施設でした」
時東さんも肉親に見捨てられた一人。保護者だった父親は10年ほど前に世を去り、今は「腹違い」の弟が保護者になっているが、病棟生活44年において一度も引き取られたことがなく、G病院からも退院を後押しされたことは、ただの一度もなかった。
「けど」と、時東さんは前置きし、こう続けた。
「今のB病院に転院できて、本当に良かったな。自由に外出できるし、女性患者とも交流できるし。G病院のほうは、完全な閉鎖だったからな。病棟は24時間体制で施錠され、単独の散歩も禁止。男女も別々に分けられていた。現金さえ持たせてくれないんだ。おまけに社会復帰まで邪魔されて…。あんなひどい病院で、よく40年近くも暮らしてきたもんだなあ」
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でっ タイトルに引かれて 「ザ・ウォード」を観てしまったわけである。
『ザ・ウォード/監禁病棟』(The Ward)は、ジョン・カーペンター監督によるホラー映画。
2010年にトロント国際映画祭でプレミア上映され、翌2011年に一般公開されていた。
火事現場に居合わせたクリステンは放火の疑いをかけられ、そのまま精神病院に監禁された。
自分は正常なのに精神病院にいることに納得のいかない彼女は、同じくその病院に入院していた4人の少女を説得したうえで、脱走を図るが、ことごとく失敗し耐えがたい行為を受けることになってしまう・・・
「電パチ」「肢体拘束」「静脈注射」・・・
クリステン役のアンバー・ハードの演技が上手かったので最後まで観てしまったが、ホーラー映画ファンでない方にはお勧めはしない。
悪役のはずの精神科医スティンガーが、最後に「いい人」で終わっているので、反精神医療のNicoとしてはジョン・カーペンター監督にもう少し核心に近づいて欲しかった。
Nicoっとっては この手の話しは他人事ではない・・・
「他傷願望わたしの場合」(1)で書いたように、あの時 兄を刺していたら・・・
間違いなく「刑務所」か「精神病棟」に入れられていたと思う。
何か いつのまにか「反精神医療ブロガー」になってしまったが、読者のみなさんに伝えたいことは尽きることはない。
現実に 今 この瞬間 「監禁病棟」で 何かが起きているのである・・・
Nico
(1)「他傷願望わたしの場合」