最近、ディスカバリーチャンネルは「宇宙」と「脳」に関する番組が多い。
以前記事にした「モーガンフリーマン・宇宙を語る」もそうであったが、結局良く解っていないから諸説あるわけで、科学的にどの説が正しいと証明されたわけではないからだろう。
今回紹介するのは「脳・未知のフロンティア」 原題は「Beautiful Minds」
サヴァン症候群(1) の人を通して「未知の脳」の解明に挑んでいる・・・
サヴァン症候群は映画「レインマン」で注目を集めた精神障害である。
サヴァンの人の半数以上は自閉症でコミュニケーションに障害を抱え通常の人間関係を構築できない、7人に6人は男性である。
番組では動物の気持ちが理解できるテンプル、20以上の言語を理解できるクリストファー、空想の都市を20年以上も描き続けるジルなどのサヴァン症候群の人たちが紹介されていた。
また、男女の脳機能の違いも分かり安く説明していた。
男女の脳機能の違いを研究することにより、未知の脳機能の解明に取り組んでいる学者たちの話しであった。
要約すれば 男性の脳は「S脳」、女性は「E脳」
男性のSはSystem の頭文字で、物事をシステム的に分類整理して考えるような脳機能になっており
女性のEはEmotionの頭文字で、現象を情緒的に考え、原語機能に優れている仕組みになっているそうだ。
脳の重さは男性の方が重く、脳梁は女性の方が太く、視床下部は明らかに男性の方がかなり大きくそこにはテストステロン(男性ホルモン)で満たされているという・・・
脳の活動機能の検査で、同じ質問をして男女の答えが同じだったとしても脳の使われた部位は微妙に異なっていた。
妙に納得してしまった・・・
弁の立つ女性と議論すれば必ず打ち負かされるし、初めての場所で待ち合わせをしたとき、女性の方が道に迷って遅れるのが多いのはこういう脳機能の違いがあったんだ・・・
番組のエンディングにWisconsin Medical SocietyのDarold Treffert医師が
『 脳の秘密を 脳で理解するのは難しいでしょう。
脳は腎臓の事は理解できます。 腎臓を見ればいいんです。 肝臓や心臓もです。
脳は自分より賢いものは解りません。
だから脳で考える私たちが、脳の秘密を解明することには限界があると思います。
脳の秘密を理解するためには、脳より賢いものが必要なんです。 』
と語っていたのが印象に残った・・・
やはり「クスリ」で脳をコントロールする。
発想自体が「傲慢で」「無知で」「危険すぎる」と感じてしまった・・・
Nico
(1) サヴァン症候群(savant syndrome)
サヴァン症候群とは、知的障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、優れた能力を発揮する者の症状を指す。
イギリスの医師J. ランドン・ダウン(John Langdon Down)は1887年、膨大な量の書籍を一回読んだだけですべて記憶し、さらにそれをすべて逆から読み上げるという、常軌を逸した記憶力を持った男性を報告した。その天才的な能力をもつにもかかわらず、通常の学習能力は普通である彼を「idiot savant」(イディオ・サヴァン=賢い白痴)と名付けた。後に"idiot"が差別的な意味を持っていることから、「サヴァン症候群」と改められた。語源となったのは「賢人」を意味するフランス語: savantである。
(Wikipedia抜粋)