その日は日曜日でした

 

朝早く仕事に行くため

 

身支度を整え

 

洗面所でメイクをしていました

 

その時

 

後頭部に激痛がはしり

 

いわゆる

バットで殴られたような頭の痛み

でした

 

めまいもし

吐き気もし

 

しばらく床に横になり

動けず‥

 

もう分かっていたのです

 

『脳だな』って

 

でも

当時の仕事は

私が行かなければ成立しない仕事で

代わりのいない

例えば‥

俳優さんが舞台に立つような

行かなければ

多くの方々に迷惑がかかる仕事で

お客様にとっては

一生に一度の事という

とても大切な仕事だったのです

 

めまいがするなら

酔い止めを飲めばいいのではと思い

(絶対真似しないで下さい)

やっとの思いで

1時間離れた場所まで

右目がおかしいと思いつつ

電車に乗って行ったのです

 

現場で

必死に仕事をこなし

どうにか無事に終えて

 

電車に乗り

いつも行っている大学病院の

救急外来に夕方行きました

 

症状を伝え

CTを撮ってみましょうと

 

その時

気づきました

 

救急外来は専門医がいない時が多く

大丈夫かなと

 

CTには所見無く

一旦帰宅していいと

 

 

帰りました

 

 

深夜

 

あれっ

 

右目がおかしい

 

右目の瞳が外に流れてる

外側向いている

 

まるでゾンビのように

 

救急外来に電話して

 

朝6時

 

またひとりで電車に乗って

(これは後で凄く注意されました

 救急車を呼んで下さいと)

 

病院に着いて

 

事情説明し

 

ちょうど脳神経外科の先生が

いるからと

 

外来に行って

 

引き戸を開けて

 

ヨタヨタと診察室に入る様子を見て先生は

 

両手を前に出してみてと言われて

動作を見たり

目の位置など脳疾患を疑われる症状をチェックし

MRIなどを手配

 

状況を説明され

 

緊急手術になりますと

 

開頭手術はできれば避けたく

 

太腿からの

コイル塞栓ではいけませんか?

と伺うと

 

脳動脈瘤の形が

先が尖っている状態で

(お菓子の‘たけのこの里'みたいな形)

コイルで突き破る可能性があると

 

今後の事も考え

開頭クリッピングの方が確実と

 

ベッドに横になって下さいと言われ

 

周りがバタバタと忙しくなって

 

ご家族呼んで下さいと

 

手術室がいっぱいで

今調整しています

 

麻酔科

脳神経外科

それから

開頭している時

手足に障害が残らないよう

電気信号でマヒを確認する?などして

万全の手術体制で

6人で臨みますと

 

息子が大学生で

病院から近くだったので

講義を抜けて来てもらい

 

夫に電話すると

緊急事態とは分からず

すぐには行けないなあ

って😬

 

もうここに来る前に

そうなるだろうと分かっていたので

6日後の重要な仕事一式と

入院セットを持ってきていて

 

仕事先に

今から手術になりましたって電話して

 

息子に書留で資料を郵便局から送ってもらい

 

高校生の娘には心配するから

伝えなくていいよと言って

(手術中に死ぬかもしれないのに

 後から娘には

 教えて欲しかったと言われました💧)

 

夫の到着を待って

息子と手術説明を受けていました

→今,夫に聞いたら

手術説明を受けたのは大学生の息子一人だったとの事

夫が到着した時にはこれから手術になります

と言うタイミングでした

 

ずっと後になって息子に聞くと

助かる確率30%で

手術中に亡くなる可能性もあると言われ

夫はボロボロ泣いていたそうです

 

そんな事とは知らず

 

午後4時頃

 

手術室へ移動して行きました

子宮頚がんの手術から

2年ぶりです

(眼瞼下垂でも全身麻酔でしたが

硬膜外麻酔ではなかった)

 

全身麻酔がちょっと楽しみ

なんて思っていました

 

次に続きます