活きる希望は何処に在る | 愛に恵まれて

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スコーレ早朝研修  (演壇にて)
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 生きる希望はと言いますと、誰もが即答は出来ないのではないでしょうか。少し考えてから、今、与えられている仕事や、状況の中から生きがいと思えることを抽出して、生きる希望と答えるのではないでしょうか。私も、かつて、企業の一人として働いておりましたが、生きる希望など考えた事もありませんでした。それは、家庭と仕事の両立で、時間に追われていたからだと思います。時間に追われていましたが、税務担当者としての自負が、生きる希望そのものだったように考えます。
 では、会社生活を卒業してからの人生は、何処に活きる希望を見出して行くのでしょうか。人生百年と申しますので、当然ながら、生きる希望を持ち続けることは、必然と言えるでしょう。私の場合、会社生活においては、数値やパソコンを相手の仕事でしたから、その後の人生は、人と関わり合える事を生きる希望と思えるようになりました。
 会社生活を卒業して、最初に行ったのは、ボランティアである市民記者でした。市民記者として取材し、最初に記事に載せたのが、今まさにご縁のある早朝太極拳でした。このご縁は、私の健康維持でもあり、人とのコミュニケーションの有難さを実感できる場でもあります。一日の始まりである早朝に、笑顔で人と話せる事は、何よりのプレゼントの様な気が致します。
 私は、健康維持に、仕事がお休みの時は、六千歩の散歩をしています。散歩の途中にはティータイムを愉しんでおります。先日は、隣に物静かな女子高校生が座ってきました。
暫くして、私は女子高校生に話しかけました。素直に答えてくれたのですが、声がとても小さく聞き取れないのです。それでも、話かけ続けました。彼女が私に、心を赦したであろうタイミングに、
「お話をする時には、声を大きくしてね。最初は恥ずかしいと思うけど、それを実践していると、必ず、自分自身に自信を持てるようになるからね。」
「例えば家で、戴きます、ご馳走様を大きい声で言ってごらん。お家の人が驚くかも知れないけれど。続けていれば慣れるから。」
と言うと、とても可愛い笑顔を見せてくれました。その笑顔を観た途端嬉しくなり、褒めちぎりました。そうすると、更に笑顔を見せてくれました。私は彼女に、日々の中に笑顔が続くよう祈る気持ちで、一番大切な事を伝えました。
「その笑顔は、とても可愛いから忘れないで。そして、辛い時ほど、その笑顔を作ってね。作り笑顔でいいのよ。脳が楽しいかなと思うようになるから。」
 これらの事は、私が実体験として導き出した学びです。実体験の中から、後世に伝えられることは、とても幸せな事です。
 ありがとうございます