度々出てくる発言 「Nikonな私.....」 と言いつつ、今回は その永遠のライバル Canon の中でも古い機種である Canon FX を取り上げます。
私のブログの中で取り上げた Canon シリーズは次のようになっています。
AE-1+PROGRAM
FTb
EF
Canonet QL17
Nikonを中心とした所有カメラの中では、ビックネームであるCanonですら寂しい状態....。
正直、F-1 newF-1の事すらあまり良く知らず...。
ただし、雑食な私.....沢山のメーカ、沢山の機種を知る事も楽しみにしています。
そこで、今回は コレ! FX です。
正直 FX は大変古い。1964年のカメラですもの....。
1964年といえば、東京オリンピック・東名高速道路開通・東海道新幹線開通など、日本の高度成長時代。
そんな年にこの世に誕生したのが、このカメラです。
ちなみに当時レンズ付きで 59800円というとっても高価なカメラでした。
有名な Canon FTb の大先輩、EFまで続くFシリーズの原点がこのカメラです。
このカメラ入手時に、このようなタグが付いていました。「故障品 500円」
よく見るとミラーアップしたままです。凹みなどは特に無さそう。
とりあえず購入という運びに....。
ミラーアップについては、正面から見てマウント右にあるミラーアップレバーが切り替わっていた為でした。
これを解除して、1/1000から順にシャッタをきっていきます。
1/2まで来た所で カツ! という音と共に機能停止。噛んでしまいました。
多分、何十年も放置状態だったと思われるので、当然な? 結果か?
ことカメラに関しては、分解をする事に気乗りしない私.....。
このまま放置しておいても文鎮にしかならない。どのみち500円....ここは1つ...と言う事で のそのそ と分解を開始....。
多分でモノは言いたくないが、この底板側に答えがあると感じ、底板を外す事に....。
側面1つ、底面2つのマイナスネジを外して、裏蓋開放用のノブをひねり、あっさりと蓋は外れた....。
内部のギア郡を観察。シャッタボタンはスカスカ。
スカスカなシャッタボタンを繰り返し押して観察する事5分。スプリングが付いたシーソー状のアームが固着していることに気づく....。
ここか?って所を精密ドライバで こついて カシャン! カン! と言う音で、横走りシャッタは走った!。
傷を付けない様に、ビスを傷めない様に丁寧に復元....。
1/4から先の低速シャッタへは切り替えない事に。
分解はこれでおしまい。
では、ちょっと正面から見てみましょう。
向かって右側の端の方にある丸い突起は、測光窓です。このカメラ TTL でもありません。
この窓から測光した結果をカメラ上部にあるメータを動かし、最適な絞りを指示するなんていう機構です。
このメータ内の、数値が刻んであるリボンが、シャッタダイヤルと連動しています。
何か過渡的なシステムで、この様な機構を知ることも非常に楽しいです。
裏蓋は、底板にある裏蓋開放用のノブをひねり開放します。巻き上げレバーを引っ張っても開きません。
シャッタ幕は絹幕です。FTbと同じかな....。
シャッタ速度は B 1 2 4 8 15 30 60 125 250 500 1000 と普通の仕様。
巻き上げレバーのストロークは180度近くあり 振り? が大きい。
マウントは FL マウントと言うらしいが、FLレンズなど当然持っておりません。
しかしこの形状.....どこかで見た事がある.....。AE-1の アレ! に そっくりではないか。
装着を.....出来ました。
Canon....互換性...侮りがたし....。
60年代のカメラに80年代のレンズが付くなんて ちょっと感動した私....。
Canon ナイス! です。
今日はここまで。