Z級映画のツボ -19ページ目

Z級映画のツボ

 
マニアックな映画紹介、笑えない川柳やコレクションなどを公開しています!



監督・脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
出演:マイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト、ダニエル・ゾヴァット、リリー・セーペ、オリヴィア・ルッカルディ

19歳の女子大生ジェイは、ボーイフレンドとデートした後に初H。なぜかその後、廃墟でイスに縛りつけられてしまいます。

何かのプレイかと思えば、彼の告白で「何かをうつされたらしいこと、“それ”が後をつけてきて、最終的には殺されること」を知らされます。

無事家に帰り、仲の良い友人のポール、ケリー、ヤラ、グレッグなどに自分の身に起こったことを涙ながらに相談するジェイ。

しかし、大学で授業を受けていると、ジェイの視界に近づいてくる老婆が見えます。老婆はゆっくりと歩いていますけど、まっすぐジェイの方に向かってきます。

“それ”はある時は老婆、またある時は片乳をはみ出した尿漏れ女、またまたある時などは全裸の老人・・・などなど、ちょっと笑っちゃう感じの“それ”でした。

悩んだジェイは、ボーイフレンドのグレッグとHして、グレッグに“それ”をうつします。本当に愛する人とはHできない、なぜなら“それ”をうつしてしまうから・・・という“真実の愛”がこの映画のテーマのようです。

感染者となったグレッグはあっけなく殺され、また“それ”はジェイの元に戻ってくるのでした。“それ”は、うつした人物が死ぬと戻ってくるみたいです。

なお、“それ”は感染者にしか見えません・・・。新感覚の青春感染ホラー、面白かったです!

 

監督:水落豊、原作:万城目学
出演:濱田岳、岡田将生、深田恭子、渡辺大、貫地谷しほり


パワースポットとされる琵琶湖にある石走町で、ここに住む日出淡十郎(濱田岳)とその宿敵である棗広海(渡辺大)の因縁の物語です。

日出家と棗家は、江戸時代から続く敵同士の家柄で、特別な力のもとに長年争ってきました。

 

この物語を語るのは、石走町に修行のためにやってきた、淡十郎のハトコにあたる日出涼介(岡田将生)です。

涼介はまっ赤な学ランを着て、淡十郎のおともとして高校に通うことになります。

「くるしゅうない」と公家のようなしゃべり方をする淡十郎と涼介では、身分が異なります。


二人が通う高校には、宿敵である広海も通っています。広海は、黒い学ランを着ています。

 

日出家と棗家は、不思議な力を操る一族で、日出家には他人の精神をコントロールする力が、棗家には他人の肉体を操る力があります。

そして、両家の力がぶつかるとものすごいパワーとなり、おともの涼介に騒音となって襲ってきます。

 

その騒音の音が、広海には「しゅらら」と聞こえ、淡十郎には「ぼん」と聞こえます。

この映画は、エンドロールが終わった後も、見逃さないようにしてください。

最後の最後で、「しゅららぼん」の秘密が解き明かされます。

 


監督:ベロニカ・フランツ、セベリン・フィアラ
出演:スザンネ・ベスト、エリアス・シュワルツ、ルーカス・シュワルツ

 

主人公は、森とトウモロコシ畑に囲まれた田舎の一軒家で、ママの帰りを待つ双子のエリアスとルーカス。

離婚後、事故にあった母親は整形手術を受けており、顔を包帯でぐるぐる巻きの状態に・・・包帯姿のママが怖すぎる!

 

性格まで別人のように冷たくなったママを見て、兄弟は本当に自分たちの母親なのか疑いを抱くようになります。

「家に友達を呼んじゃダメよ」

「日の光は身体に悪いから、ブラインドは開けないで」

しだいに、「僕たちのママじゃない・・・」と、おびえる双子の子ども達。

 

ママに内緒で猫を飼い始めるも、その猫が死んで「ママの仕業だ・・・」と反発が高まります。

「おまえは、ママじゃない!」

「私が、本物のママよ!」

「本当のママはどこにいる!?」

ママはエリアスを連れて部屋にこもり、「あなたがママと10回言うまで出さない」と言います。

「ビデオのママの目は茶色だった」

「あれは、カラーコンタクトよ」

エリアスが「顔のホクロは本物か?」と聞き、チェックするとつけぼくろでした。

ママは、「悪性だと言われたので病院で取ってもらった」と言いわけします。

だからと言って、つけぼくろはヘンだと思いました。ニセモノと思われてもいたしかたありません。


オーストリアの映画ですけど、とにかく映像がクールでインテリアがオシャレ。

家の中の冷え冷えとした空気が一貫して感じられて、見る者に迫ってきます!

最初は、狂気の母親ものかと思いましたけど、(いい意味で)予想を裏切ってくれます。

母親の立場で考えたら、整形でキレイになったら家族に別人扱い・・・っていうのはどうなのと、少し笑ってしまいました。

いやはや・・・双子は怖いわ!とくに後半、グロ注意です!

 

ロンドンのキングスカレッジの数学者アナ・シグラーを中心にした研究チームによって、
ホラー映画の方程式が発表されました。

 

研究チームは2週間にわたって、
「サイコ」「エクソシスト」「悪魔のいけにえ」「羊たちの沈黙」といったホラー・スリラー映画を鑑賞、
得点化して方程式を生み出したそうです。

 

その方程式とは、

(es+u+cs+t) squared +s+ (tl+f)/2 + (a+dr+fs)/n + sin x -1
※squared=二乗


方程式を解説すると、

 

es(段々と大きくなる音楽)、u(未知のこと)、cs(追跡シーン)、t(わな)、s(ショック性)、tl(現実性)、

f(空想性)、a(登場人物の孤立)、dr(暗闇)、fs(場所・設定)、n(登場人物の数)、-1(ステレオタイプ)で、 「段々と大きくなるBGMと未知のハプニング、追跡シーン、わな」を足したものを二乗し、ショック性を足す。
 

さらにホラー映画は現実におこりうる状況のほうが観客に訴えかけ、さらに空想が恐怖を増大させるが

バランスも大切なので「現実性と空想性」を足して2で割る。

 

また、登場人物が孤立すればするほど、暗い場所であればあるほど恐怖感が増すので「孤立と暗闇と

場所」を足して、登場人物の数(n)で割ると衝撃性が表される。

 

さらに、血の量を表す要因の効果的な使用もホラー映画には欠かせないが、一方、ステレオタイプ的な

とらえ方もあるので、血が出すぎはかえって逆効果である点をsin x -1で考慮する。

 

すると、完璧なホラー映画ができあがると――

 

この方程式には、最も重要なファクターである“キャラクター”が抜けています。
「サイコ」「エクソシスト」「悪魔のいけにえ」「羊たちの沈黙」も、あのキャラをマイナスしたら

たいした映画じゃなかったと思いますねー。

 

>暗い場所であればあるほど恐怖感が増す

 

私は画面が暗くて、何が起こってるのかよくわからない???ホラーは嫌いです。
殺された人物を間違って記憶してる人も多いのではないでしょうか★

 

 

 

 

 

 

 

田舎町の脇道に入ってはならない。(そこには、怪しい民家がある。)

 

おびえた家政婦のいる屋敷に、一晩泊まってはならない。(主は、怪人である。)

 

妻の“胸騒ぎ”は、素直に聞くべきである。(でないと、亭主が殺される。)

 

地球外知的生命体は、知的であったためしがない。(たいてい人肉食である。)

 

生き残りの双子のカタワレは、“悪玉”のほうである。(死んだのは、“善玉”)

 

野良猫の集まる家を購入してはならない。(化け猫屋敷である。)

 

密林でどこからともなく太鼓の音が聞こえてきたら要注意。(すでに裸族に囲まれている。)

 

ハチを車のクラクションで刺激してはならない。(殺人バチである。)

 

友人の首にできたハレモノに、触れないほうがいい。(細菌に感染している。)

 

子ワニを、トイレに流してはならない。(下水道で、巨大ワニに成長する。)

 

胸元をチラリと見せて反応がなければ、あなたの彼氏ではない。エイリアンである。

(エイリアンは、地球の女に関心を示さない。)

 

安物の棺で埋葬した妻は蘇る。(できるだけ丈夫な棺に入れたほうがよい。)

 

エレベーターの天井裏を覗いてはいけない。(そこには大量のヘビがいる!)

 

車のキーは他の鍵と別にした方がいい。(いざという時、取り出せない。)

 

 

 

監督:ルイ・ルテリエ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、アイラ・フィッシャー、デイヴ・フランコ、マーク・ラファロ、メラニー・ロラン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン

 

このトリックを見破れるか!?

ホシはマジシャンだ!


4人のスーパーイリュージョニスト集団ホースメンが、ラスベガスでショーを行いながら、遠く離れたパリの銀行から銀行を襲うという話です。

ただの銀行強盗ではなく、銀行から奪った紙幣をショーの会場へバラ撒くという離れワザをやってのけます。

 

犯人はわかっているので、彼らはFBIとインターポールに追われることになります。

彼らはどうやって銀行から金を盗んだのか?

ホースメンの目的は何なのか?

最後のショーが終わった時、すべてのトリックが暴かれます!


年末から年明けにかけて立て続けにマジック映画を観ましたが、それぞれにテーマが違っており、

このグランドイリュージョンという映画の面白さは、マジックと銀行強盗というかけ離れたネタを組み合わせたところにあると思います。

ひとりのカリスマ的な人物を扱ったマジシャンものもそれはそれで面白いけど、荒唐無稽でないと映画として盛り上がりません。


マジックを映画で行うことについては、「映画だったらどんなこともできるからつまらない・・・」という意見があるようですが、私はむしろどんなことでもできるのだから、荒唐無稽なストーリーを期待します。

 

カジノなどでマジシャンがイカサマを行うという映画がありますけど、この映画では銀行預金の残高をショーの観客の銀行口座に移し替えるというマジックを披露しています。

マジシャンなら大がかりな犯罪を行えるのではないでしょうか!?

 

 

監督:渡部亮平
出演者:mimpi*β、岡村いずみ、瀬古あゆみ、もりこ、石田剛太

本作の主人公は、ブルドックみたいな容姿から「ブーさん」と呼ばれ、理不尽にイジメられている女子高生の熊田美沙。
美沙は「いじめに関するアンケート」の「クラスにいじめはあると思いますか?」で、「はい」に〇をつけようとしています。「はい」に〇をつけてしまうと、いじめっ子の名前を書かなくてはいけなくなります。
美沙が回答を迷っていると、いじめっ子が「いいえ」に〇をつけた用紙を渡してきます。
 

ある日、美沙をいじめていた西尾アヤが、行方不明になる事件が起こります。
また、いじめられっ子の美沙に、チワワのように可愛い清瀬イズミという親友ができます。イズミも、「ちょっと可愛いからって調子に乗ってる」としていじめられていました。
 

イズミは美沙に、「人間を動かす二つのてこは、恐怖と利益である」というナポレオンの格言を教えます。
二人の友情はどんどん深まっていきますが、イズミに世話していた金魚を殺されたあたりから、しだいにミゾができてきます。
ここで「友達、どこまで許せますか?」というテーマが、重くのしかかってきます。
 

イズミは数学の教師と関係を持っていて、盗撮マニアの栗田先生を脅迫して部屋にアヤを監禁しています。
ついに殺人事件にまで発展しますが、新聞記事には死んだのは栗田先生とイズミということになっています。西尾アヤは行方不明のままなので、美沙に殺されたのか、監禁そのものが妄想だったのかわかりません。
 

ありがちな女子高生同士の甘酸っぱい関係から、一気に不気味さを増していく後半のホラー展開に引き込まれました。
解釈が難しいのは、すべて美沙の一人称で語られており、二人が入れ替わっているようなシーンがあることです。美沙がイズミと同じ目に赤いカラーコンタクトを入れていたり、イズミの足に塗られていた青いペディキュアが、美沙の足の爪に塗られています。

美沙は正当防衛で無罪になりますが、「自分を守る嘘、あんたの武器でしょ」「私を守るのも、私だけ」というセリフから、真実を話してはいないでしょう。

 

タイトルの「かしこい狗(いぬ)」とは美沙のことであり、本当のことを告白せず最後に笑ったのは美沙という意味かと。彼女は、すべてをイズミのせいにして罪を逃れたのかもしれません。
エンドロールの後に、イズミの席に美沙が座っている場面が写ります。


この映画は、渡部亮平監督のデビュー作であり、低予算で作られた自主製作映画ですが、ぴあフィルムフェスティバルで、「エンタテインメント賞」と「映画ファン賞」を受賞しています。
ストーリーにわかりにくい部分もありましたけど才能を感じさせ、まだ24歳の若い監督ですから、今後の作品が楽しみです。

 

 

監督・脚本:オーラ・シモンソン、ヨハンネス・シューネ・ニルソン
出演者:ベンクト・ニルソン、サンナ・パーション、ヨハンネス・ビョーク、マルクス・ハラルドソン、マグヌス・ボルイェソン、フレドリク・ミア、アンダース・ベステガルドほか

フライパンを横に並べて演奏するバンドのライブを見たことがあります。
この映画は、予想外のものを楽器にして演奏します!
ちなみに、似たタイトルの映画に『サウンド・オブ・ミュージック』がありますが、まったくの別モノなのでご注意ください。

主人公のアマデウスは音楽一家に生まれ、弟のオスカルは天才的な指揮者ですが、自分自身は音痴だったことから警官になります。
テロ対策を取り締まるアマデウスが、音楽テロの集団と遭遇する話です。
 

音楽テロのリーダーはサナという女性で、ヨハネスやマルクスなどの仲間と共に、いろんなものを楽器にして騒動を起こします。
この映画は4楽章で構成されており、第1楽章の『ドクタードクター』では病院に侵入し、医療器具を使って演奏します。
患者も楽器のひとつで、麻酔で眠る患者の腹を打楽器のように叩き、手拍子までさせて楽器とみなします(笑)

第2楽章の『マネーをハニーに』では銀行を襲い、お札をシュレッダーにかけながらリズミカルに演奏するのです。
第3楽章の『音楽を殺せ!』では、ブルドーザーやドリルなどを使って工事現場の騒音を音楽に!

最終楽章の『エレクトリック・ラブ』などは町中を停電させ、送電線を使ってのダイナミックな演奏です。
映画のエンドロールで、「この映画はフィクションです。感電死の恐れがあるのでマネしないでください。」とテロップが出ます。

この映画を見た後は、ティファールの大小そろった鍋セットを買って演奏したくなるでしょう。

 



監督・脚本:ジェイコブ・ヴォーン
出演:ケン・マリーノ、ジリアン・ジェイコブス、ピーター・ストーメア、パトリック・ウォーバートン、メアリー・ケイ・プレイス

たいした内容じゃないんで、ざっくりとネタバレしてしまいました、ごめんなさい。

サラリーマンのダンカン(ケン・マリーノ)は、口うるさい上司(パトリック・ウォーバートン)のパワハラにあい、ストレスで腸にポリープができてしまいます。

そのポリープがなんとモンスター化して出現!

マイロ君となって、ダンカンの嫌いな人々を次々と殺害するという夢のようなお話です。

自分のストレスになった原因を、自分にできたポリープが殺しまくるというのは、とても“理”に叶っているように思いました。

こんなことが実現できたら、なんの苦労もありません!

このマイロ君が実によくできています!(さすがに、マイロ君のぬいぐるみをほしいとまでは思いませんけど・・・)

キャラクター的には、以前見た『ブレイン・ダメージ』のエルマー君の方が好みです(だからといって、エルマー君のぬいぐるみもほしくありません)。

エルマー君というのは、声が渋いダンディな寄生虫です。

主人公も、ポリープ持ちのダンカンより、薬中のブライアンの方が好みでした。

寄生虫とポリープに抵抗がなければ、どちらの映画も話のネタとして見ておくことをおすすめします!


監督:ブライアン・クラグマン/リー・スターンサル
出演:ブラッドリー・クーパー、ゾーイ・サルダナ、ジェレミー・アイアンズ、デニス・クエイド

出版社に送った小説を取り上げてもらえない作家のロリーは、
妻のドラと出かけた新婚旅行先で、フラリと入った骨董品屋で古いカバンを購入します。

そのカバンの中には一束の原稿が入っていました。
ロリーはその原稿を、自分の作品として出版してしまいます。

その小説がベストセラーとなって、金と名声を得たロリーですが、
彼の元へ自分が作者だという老人が訪ねてきて・・・


ドロドロのサスペンスものだと思って見始めましたが、違ってました。

ロリーが良心の呵責にさいなまれる話です。


ところで、その盗作された原稿の中身が話の中に出てきますが、
これが、ベストセラーになるとは思えないようなシロモノでしたね。


オープニングとエンディングに、デニス・クエイドが登場していますが、
どうやらロリーの話は、この成功した老作家自身の話らしいと分かります。

でも、そうだとしたら、このオヤジは自分の盗作話でさらに金を稼ごうとしていることになり・・・

若かりし頃は、人の良さそうだったロリーが、今や愛妻と別れて、若い女に色目を使う強欲なオヤジ化してしまったという話でしょう。

それを、ブラッドリー・クーパーとデニス・クエイドというタイプの異なる俳優で表現しているとしたら、ナイスな配役だと思いました。


とにかく作家志望の人は、電車の網棚に原稿を忘れないようにしましょう!地下鉄