Z級映画のツボ -18ページ目

Z級映画のツボ

 
マニアックな映画紹介、笑えない川柳やコレクションなどを公開しています!

映画「タイタニック」の指人形劇――
親指にCG合成されたパッチリ眼(まなこ)のお顔がキュート!
原作に忠実なミニチュアで再現されていて、なかなかの出来。

 

監督・脚本:スティーヴ・オーデカーク

 

親指大西洋に沈むサムタニック号から女性のデッサンが発見される。

そのモデルであるゼラニュームは、サムタニック号の生き残りだった。

そして彼女の口から、船上でのジェイクとの恋、そして真実が語られる――

 

 

★シリーズ「親指ウォーズ」「親指ゴッドファーザー」

     「親指バットサム」「親指ブレアサム」「親指フランケン」

 

ぜひ「親指エクソシスト」をやってほしい! 360度頭回転が見たい!

白目むきゲロ吐く親指少女リーガンの表情も、そうとうバカで笑えると思う。

 

 

監督:アダム・ウィンガード、脚本:サイモン・バレット
出演:ダン・スティーヴンス、マイカ・モンロー、ブレンダン・マイヤー

ある日、戦争で長男を失ったピーターソン一家のもとに、デヴィッドと名乗る青年(ダン・スティーヴンス)が、ケイレブの友人だと言って訪ねてきます。

親友のケイレブとは同じ部隊に所属しており、彼が遺した最後の言葉を家族に伝えるためにやって来たと言います。
礼儀正しく、人柄の良さそうなデヴィッドを気に入ったピーターソン夫妻は、彼をしばらく家に滞在させることにします。

長女のアナ(マイカ・モンロー)と次男のルーク(ブレンダン・マイヤー)も、すぐにデヴィッドと親しくなります。
特にいじめられっ子のルークは、デヴィッドに「いじめられるままではダメだ」と言われ、ナイフをもらったことから彼を信頼するようになり・・・。

一方、アナの友人が何者かに殺され、その容疑者として恋人が警察に捕まります。
デヴィッドのしわざではないかと疑ったアナが軍に問い合わせを入れると、デヴィッドはすでに死亡しており・・・。

その頃、ピーターソン家に軍の特殊部隊が現われ、たまたま家にいたデヴィッドと銃撃戦に!

デヴィッドは何者なのか!?

何が目的でピーターソン家にやってきたのか!?

映画の中には、デヴィッドの正体について描かれていませんけど、デヴィッドが整形していたというストーリーから推測すると・・・、
デヴィッドは、実はケイレブなのではないでしょうか!?

特殊部隊に配属されていたケイレブは、「自分の身に危険が及びそうになると、すべてを末梢する」というプログラムを組まれており、整形して我が家に戻ってきたのではないかと!?
と考えるのが自然な流れです。

前半はサスペンスかと思わせておいて・・・突如としてSF!?な展開にのけぞること間違いなしのちょっぴり残念な作品でした。

 

 

監督:ヒュー・サリバン
出演者:ジョシュ・マクコンヴィル、ハンナ・マーシャル、アレックス・ディミトリアデス

登場人物はディーンとラナのカップル、ラナの元彼の3人だけ。
複雑な無限ループものだから、登場人物が少ないほうがわかりやすいと思います。

ディーンとラナは寂びれたモーテルに、付き合って一年目の記念日を祝おうとやってきます。
そこにラナの元彼テリーが現れ、ケンカ別れしたことから一年目の記念日をやり直そうと、ディーンがタイムトラベルできる装置を発明するという話です。

つまらないことで恋人と別れて、「あの日に戻りたい・・・」と悩む人って多いと思うんですよね。
この映画の面白さは、一年前のモーテルにタイムトラベルに成功した未来のディーンとラナ、過去のディーンとラナが鉢合わせしてしまうことです(大笑い!)

タイムトラベルにありがちな「過去の自分と未来の自分が同時存在してはいけない」というルール破りの作品ですね。
モーテルの部屋から未来の自分が出てきて、「向こうで話そう」と。「彼女に直接話したい」と言う過去のディーンに対し、「同じことだ」と言う未来のディーン(そりゃそうだ)。

ディーン「彼と君らで3Pしたらパラドックスだ」
ラナ「じゃあ、あなたと私で寝ましょ」
過去の自分に「順番を待て」と言う未来のディーン。元彼のテリーだけでなく、自分自身にまで嫉妬するしまつ・・・。

「君のために時を超え、過去を変えようとやれることは全部やった。状況は良くなってるだろ。なぜ、やつなんだ?」
一番のライバルが未来の自分、という理屈はわかりますね。未来の自分は、過去の失敗を知ってるわけだから。
未来のディーンはラナにイヤホンをつけさせ、過去のディーンを追い払うために遠隔操作で指示まで出します。
 

さらに、タイムトラベルを利用して恋敵のテリーまで過去にやってきます。
過去のテリーは未来の自分を、持参のヤリで突いて殺してしまいます(しかし、未来のテリーは生きていて、トランクに詰められていた)。

ディーンは考えます。一年前の世界は、複数のディーンとラナやテリーまでやってきてうるさい。一年待てば、みな過去に戻るから二人だけになれると!

一回見ただけでは理解しきれない、ヒマつぶしにもってこいの映画です(笑)

 



監督:安里麻里 原作:法条遙『バイロケーション』(角川ホラー文庫)
出演:水川あさみ、豊原功補、滝藤賢一、酒井若菜、千賀健永、高田翔、浅利陽介

バイロケーションとは「一身二ヶ所存在」のことで、ひとりの人間が同時に複数の場所で目撃される現象を言います。

似た現象に「ドッペルゲンガー」がありますが、ドッペルゲンガーが本人に害を与えないのに対して、バイロケの方が分身が凶暴でオリジナルを襲ってきます。

主人公の桐村忍は画家を目指しており、コンクールに応募し続けています。
同じマンションの階下に引っ越してきた高村勝と知り合ったことから同棲。

ある日、スーパーでニセ札を使ったと疑われ、やってきた加納という刑事に連行されます。
このとき見せられた防犯ビデオには、前後して二人の忍が映っており、同じ番号のニセ札が二枚。

しかし、加納刑事が忍を連れて行ったのは警察ではなく、そこは「バイロケの部屋」。
バイロケの部屋には、もう一人のバイロケの存在に困っていると言う刑事の加納、主婦の真由美、大学生の御手洗らが集まっており、彼らをリーダーらしき飯塚がまとめています。

こうして、何がなんだかわけがわからないまま忍は、バイロケという存在におびえることとなります。


それにしても、水川あさみはホラーが似合う。

しかも、書いている絵が不気味、こんな絵はコンクールに入選しないだろうと思っていたらラストで叫び


バイロケの怖いところは、自分の分身だけじゃなくてほかのメンバーの分身に襲われることでしょう。
この分身は本物と見分けがつきませんが、鏡に映らないので鏡を使って判別します。

また、飯塚が電話するたびに、バイロケの部屋に集まるメンバーの名前を伝えさせますが、これが複線になっています。


自分の人生をバイロケに奪われるというのがテーマです。

加賀美という謎の少年が、「どちらも自分なんだから、どっちが残ったっていいじゃないか」みたいなことを言いますが、いや~、コンクールに入選することだけがいきがいの人間に、それは酷だろう・・・と思ってしまいました。パンダ


監督・脚本:黒沢清
出演:役所広司/永作博美/ユースケ・サンタマリア/柄本明/ダンカン/戸田昌宏/佐藤仁美

ドッペルゲンガーとは、自分の分身を自ら見てしまう幻覚で、
それを見た者は数日中に必ず死ぬといわれています。

冒頭、永作博美の弟が自殺したという電話がかかってきますが、弟は自宅でテレビを見ていたので、「それ、人違いです。隆志なら、家にいますけど」(このくだり、振り込め詐欺を連想)

役所広司は、医療機器メーカー、メディカル・サイテック社の天才研究者で、
介護用人工人体の開発に行き詰まっています。

この永作の弟の話を助手に聞いた役所は、笑って聞き流すものの、
その晩、自分のドッペルゲンガーが家に現れて、
「君は誰だ?」
「俺? おまえだよ。見るに見かねて出てきてやったんだ」

役所Bが役所Aにいう。「おまえがやれないことを、協力してやろうって言ってるんだよ」
神経質な役所Aに比べ、積極的な役所B。
「なぜ、俺が、俺自身に説教されなきゃならないんだ!」

混乱する役所Aは永作に会い、死んだ弟Aの話を聞くと、弟Bは家で小説を書いていると。
弟Aは、自分が理想とする本当の自分に出会って、限界を知って自殺したんじゃないかと。

このリクツでいくと、ドッペルゲンガーは本体のダメさをなんとかしようとして出現するらしい。

ドッペルゲンガーというより、「ジキル博士とハイド氏」に近いよーな。
自分の中のバイオレンスがどんどん暴走してゆく――

しかし、ラストはハッピーエンド。踊りながら人工人体は崖っぷちに~DASH!
役所Aが自分自身を取り戻すちょっといい話風に終わってます。
(役所Bが役所Aにすり替わる話であるが、どっちでもいいと思う。どちらも彼自身なのだから)

私利私欲に駆られて、発明品を横取りしようとする
役所Aの助手にユースケ・サンタマリア、同僚に柄本明。
この3人の不死身っぷりがおかしかった。

ところで、あなたは自分で自分を殺せますか?

 

監督:マデレイン・パクソン
出演者:マイロ・コーソーン、オリビア・テネット、アリ・ボーイランド、アデレイド・ケイン、コーエン・ホロウェイ

先住民の土地で血を流した者は、タイムループの呪いから逃れられない・・・という伝説を元にした映画です。

科学工学専攻の大学生ミルトンは、薬物治療のリハビリ施設でスカイラーという女性と知り合います。
ミルトンは、覚醒剤の精製作業を手伝いに山奥の狩猟小屋にこもり、スカイラーの彼氏のラッセルを殺してしまいますが、なぜか翌日の火曜になると生き返り・・・

「これはタイムループか呪い?宇宙からの試練?僕がおかしいだけかも・・・」とミルトン。
「やっかいなことに、全部よ」

殺しても殺しても、翌日には生き返るラッセル。裏山に積み重なっていく死体・・・。

どんなに遠くに逃げても、朝になって目を覚ますと元どおり。どうやらタイムループの呪いは、最後の一人になるまで解けないらしい。

死ぬと記憶がなくなるからミルトンは、自分へのメッセージをビデオに撮って残しておきます。

このループから抜け出すため、スカイラーは殺人を繰り返す。
タイムループの呪いから抜け出すには、どうすればいいの!?

だんだん殺しに飽きてきて、手口が雑になっていくのが笑えました。

 



監督:佐藤信介
出演:綾瀬はるか、松坂桃李、初音映莉子

松岡圭祐の推理小説「万能鑑定士Qの事件簿」シリーズを綾瀬はるか主演で映画化。

綾瀬はるかが万能鑑定士というよくわからない職業を熱演!


ルーヴル美術館が所蔵しているレオナルド・ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ』が、初めて日本にやってきたのは1974年。

40年ぶりに日本にやって来る『モナ・リザ』の警備を任されたルーヴル美術館アジア圏の代理人兼調査員の朝比奈(村上弘明)は、凛田莉子(綾瀬はるか)に鑑定を依頼。

綾瀬はるかは臨時学芸員候補としてフランスに赴きます。雑誌編集者である小笠原悠斗(松坂桃李)も、取材のために同行。

テストに合格しますが、もう一人の合格者である流泉寺美沙(初音映莉子)と研修を受けていたところ、脳に異変が出て鑑定眼が狂っていきます。


ハッキリ言って、ストーリーはひどいもんです・・・。「本物のモナ・リザを探せ!」みたいな話かと思いきや、綾瀬はるかが騙されるだけの話ですね。

まぁ、モナ・リザにまったく興味がないのでそこはいいんですけど、何が面白かったと言って“万能鑑定士”という謎の職業。

冒頭で、料理試食会のイベントに参加した綾瀬はるかが強盗の犯罪を見抜くシーンがあるんだけど、料理の手順が気になったことから犯行を指摘。警察に通報して、見事強盗をつかまえます。

この事件がきっかけとなり、ルーヴル美術館アジア圏代理人の朝比奈に鑑定を依頼されることになるわけです。

また、綾瀬はるかが特殊能力を得ることになったくだりが、ロジカルシンキングという特殊な記憶術を身につけたということで、本のニオイをかいだりしてフランス語を一晩で暗記するんですよね(大笑い!)

綾瀬はるかがフランスで学芸員候補として受ける研修も、12枚の中から精巧な贋作の中にまじっている本物の1枚を、美沙と2人で協力して当てるという鑑定トレーニングがヘン!

しかし、万能鑑定士という職業は非常に魅力的です。こんな職業があれば、殺人事件の解決に役立つでしょう。

東野圭吾の「ガリレオ」シリーズのようにドラマ化してほしいですね。パンダ

 

監督・脚本:バラン・ボー・オダー

出演者:トム・シリング、ハンナー・ヘルツシュプルンク、エリアス・ムバレク、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、アントニオ・モノーJr


主人公は、天才的なハッカーのベンヤミン・エンゲル(トム・シリング)。

ピザ屋のバイトをしていた彼は、初恋の女性マリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)のために大学の試験問題を盗もうとします。

警備員に捕まって社会奉仕活動を命じられた先で、マックス(エリアス・ムバレク)と知り合います。

彼はマックスの友人達と共にピエロの仮面をかぶり、ハッカー集団「CLAY(クレイ)」を結成。

彼らは手あたりしだいにハッキングを仕掛け、連邦情報局のサーバーに浸入するまでになります。

しかし、殺人事件が起こり、命を狙われたベンヤミンはユーロポールの捜査官ハンネに泣きつき、証人保護プログラムで守ってもらおうとするんですよね。


ピエロがお前を嘲笑うは、二重のどんでん返しが楽しめる映画です。

このような複雑などんでん返しが仕掛けられた映画を、「マインドファック・ムービー」と呼ぶそうです。

ドイツの映画ですが、すでにハリウッドでのリメイクが決まっていると言いますから、脚本の良さが高く評価されたということでしょう。

「人は見たいものを見る」というセリフが出てきますけど、この映画の観客は「オダー監督が見せたいものしか見せられません」。

ネタバレしてしまうと話がまったく面白くないため、レビューするのが難しい映画のひとつです。よって、ここで詳細は説明しません(笑)

「この映画のトリックは100%見破れない!」がキャッチコピーです。

あなたも見事に騙されますから、とにかく映画を見てください。


個人的な感想ですけど、10年前だったらスゴイ映画だったと思います。

ですが、どんでん返し系の映画を見すぎている私には、すでにどこかで見た感がありました。

 

脚本はいいとしても、この映画の最大の欠点はキャスティングに難があることです。

主人公のベンヤミンとマリ、その仲間の全員のキャラがイマイチ・・・でした。

イケテナイキャラのために、なんだか地味なドイツくさ~い映画になってしまっています(ドイツの方ごめんなさい)。

 

ハリウッドが最高のキャスティングでリメイクすれば、もっと面白くなりそうな予感がします。

というわけで、派手めなキャスティングによるハリウッド版に期待します!

 

 

監督・脚本:ファンフェル・アンドレス、エステバン・ロエル
出演:マカレナ・ゴメス、ナディア・デ・サンティアゴ、ウーゴ・シルバ


アパートで一緒に暮らしている姉妹の話です。

姉のモンセは広場恐怖症で、玄関から少しでも出ると動悸や息切れがする引きこもりです。

モンセは両親に代わり、仕立て屋の仕事をしながら妹を育ててきました。


18歳になる妹に恋人ができたことから、

「あなたは、色欲の罪を犯した」と言って、妹を折檻する姉。

「姉さんは、異常よぉ!」

「おだまりなさぁいっ!」

そこは、モンセのゆがんだ聖域。


その聖域に迷い込んできた一人の男。

「階段から落ちた、助けてくれ!」と、モンセに助けを求めるカルロス。

「彼は、神が授けた運命の人よ!」

同じアパートの住人のカルロスに夢中になるモンセ。


モンセはカルロスに「電話はない」と嘘をつき、部屋に監禁します。

妹はカルロスに、姉は危険な存在だと訴えますけど、そのまま放置。

「あなたは、ここから死ぬまで出られない」

 

カルロスにはエリサという婚約者がいて、行方不明となっていることから刑事も探しています。

 

ジャケットには、「『エスター』を凌ぐ」とありますけど、

スティーブン・キングの『ミザリー』に近い仕上がりとなっています。

 

ミザリーより、私はモンセの方が怖いと思いました。

太った殺人鬼よりやせた殺人鬼の方が迫力があります。

デブは、なんだか優しそう(笑)

 

主人公がマカレナ・ゴメスでなければ、駄作で終わっていた映画でしょう。

ホラーの主役は、やせた女に限る!

 

 

監督・脚本:ブラッドリー・キング

出演者:ダニエル・パナベイカー、マット・オリアリー、ジョージ・フィン


キャリーと画家のフィンは恋人同士、さらに友人のジャスパーの3人は、お向いに住んでいた科学者が死んでいるのを発見します。

科学者の部屋で目にしたのは、壁一面に張り出された無数のポラロイド写真と大きなマシン。

 

そのマシンは、24時間後の未来を写し出すことのできるポラロイドカメラでした。

実際は24時間ごとじゃなく、朝8時と夜8時の12時間ごとに写されていたわけだけど、キャリーが意図的にこの事実を隠しています。


ギャンブル好きのジャスパーは、未来に発表されている結果を元にドッグレースで大金を得ます。

スランプだった画家のフィンは、すでに自分の描いた絵を見た後で、それをそっくり模写することを思いつきます。

笑っちゃったのは、フィンの描く絵がひどく、あんな絵をわざわざ写す気が知れない・・・私なら、やぶり捨てたいほどの仕上りです。

 

ある日、ポラロイドカメラが3人にとって“都合の悪い未来”を写し出してしまったことから、関係にヒビが入っていくというお話です。


私達は「未来がわかれば、理想的な生活が手に入る!」などと思いがちですが、これは未来に縛られる3人の悲劇を描いた映画です。

男二人が“カメラが確定した未来”を信じていたのに対して、キャリーだけ“未来は変えられる”と思っていたのが大きな違いでした。

キャリーは窓にメッセージを貼ることで、過去の自分へ指示を出します。それが自分を破滅に追い込むことになるとも知らずに・・・。