Z級映画のツボ -14ページ目

Z級映画のツボ

 
マニアックな映画紹介、笑えない川柳やコレクションなどを公開しています!

 

監督・脚本:中島哲也、原作:澤村伊智『ぼぎわんが、来る』

出演者:妻夫木聡、黒木華、岡田准一、小松菜奈、松たか子、柴田理恵


「来る!」、「来る!」と言いながら、何が来るのかぜんっぜんわかんないっ!

という演出がわりと好きです(笑)

ヘタなクリーチャー出すぐらいなら、何も出てこないほうがマシでしょう。

この映画には、人の心の闇が生み出す怪異について描かれています。

似た映画で、『イット・フォローズ』という傑作がありましたね。得体のしれない何者かにつけ回される映画です。

 

『来る』も構造としてはイット・フォローズと同じで、原作は澤村伊智の『ぼぎわんが、来る』です。

「“アレ”に呼ばれてしもてん。あんたも呼ばれるで…」

「呼ばれてしもたら、もう逃げられへん…絶対」

ぼぎわんは伝説の妖怪で、子供を持つ田原夫婦が得体のしれない化け物に取り憑かれてしまう話です。


主人公の田原秀樹を妻夫木聡、妻の香奈を黒木華が演じています。妻夫木聡は二枚目の役より、この手のクズな男の役柄のほうが面白いように思います。

ふたりには女の子がいますが、自分に起こっている怪奇現象の原因を探るために、フリーのオカルトライター野崎(岡田准一)に調査を依頼することになります。

 

得体の知れない“アレ”は田原の幼少期に関係しており、彼はしだいに忘れていた過去を思い出します。

さらに、野崎は霊媒師の血を引くキャバ嬢(小松菜奈)、その姉である日本最強の霊媒師(松たか子)まで登場して、最後には派手なお祓いイベントで悪霊を追い払うという話です。

迫力満点の柴田理恵の霊媒師役も、味があって良かったです。キャストがとにかく豪華な映画でした。


松たか子には強力なコネがあり、祓える者であれば誰でも呼ぶことができるらしく、日本全国の神主や巫女をはじめとして沖縄のユタや韓国の祈祷師など手あたりしだいにエクソシストを召集します(大笑い!)

松たか子は「“アレ”は想像以上に凶悪です!」と手段を選ばず、警察や科学者なども起用されます。

なりふりかまわない松たか子に「それって“日本最強の霊媒師”じゃないよね!?」とツッコミを入れながら視聴しました。

 

それにしても、どーしよーもない田原一家を救うためにものすごい犠牲を出していますからね・・・エクソシストの命の軽さについて疑問を感じてもらいたいです!

 

 

監督:吉田大八、原作:山上たつひこ原作・いがらしみきお作画
出演:錦戸亮、木村文乃、松田龍平、松尾諭、北村一輝


市役所職員の月末(錦戸亮)が、「いいところですよ。人もいいし、魚もうまい」と語る魚深は、寂れた港町。ここに、過疎問題を解決するための国家の極秘プロジェクトとして、6人の元受刑者達が移住して来ます。

元ヤクザのクリーニング店員、酒乱の理容師、チンピラの猟師、スキがありすぎる看護師、極端に几帳面な清掃員など、一癖も二癖もありそうな人達です。


月末は、文(木村文乃)や須藤(松尾諭)とバンドを組んでおり、その中に元受刑者で、今は配送の仕事をしている宮越(松田龍平)が加わります。

 

ストーリーに大きく関わってくる魚深のろろ祭が、不気味な雰囲気をかもし出しています。地元に伝わる半魚人の神様を祀る奇祭で、年に1回開催されています。

全国紙に、のろろ祭で宮腰が映った写真が掲載されたことをきっかけに、宮腰に恨みを持つ男性が訪ねてくるところから不穏な空気が漂い出し・・・。


この映画は、『羊の木』という同名のコミックを実写映画化したヒューマンミステリーです。

元受刑者達には、それぞれに殺人を犯して服役した過去がありますけど、彼らを引き受けるのは普通の町の人々で、彼らは元受刑者と知らされず、知っているのは月末と一部の市役所職員だけです。

彼らを雇っている床屋のおやじやクリーニング屋のおかみさんは、途中で彼らの正体を知ることになるんですけど、月末の「魚深は人がいい」というのは本当でした。

彼らの過去を知っても、本人の人柄を見てあたたかく迎え入れてくれます。

 

ただし、更生に成功したのは、心の底から立ち直りたいと思っている人だけで、宮越(松田龍平)と杉山(北村一輝)はそうではありませんでした。

松田龍平が、殺しのハードルの低いサイコパスの宮越役を淡々と演じています。少年のような純粋さも持っているところが、これまた不気味なキャラクターです。

北村一輝は、宮越を煽るカメラが趣味のチンピラ杉山役にピッタリ。安定したクズっぷりです。


羊の木は、常に「元受刑者達が何かやらかすのではないか!?」という緊張感が漂っている映画です。

それでも、町の人達の疑心暗鬼ぶりを取り上げるのではなく、「人を信じたい」という思いを表現したところに吉田大八監督の優しさが感じられます。

 

タイトルの『羊の木』というのは、清掃員をしている栗本清美(市川実日子)がゴミの中から拾ったプレートから来ています。

1本の木から羊が生えていますけど、実際にありえないものを信じる純粋さということで、この映画のテーマにつながっているように思えます。


この映画は、人を勝手なイメージでレッテル貼りしてはいけないことを教えてくれますけど、

元受刑者が突然、自分の恋人や母親になったとしたら!?

あなただったら、受け入れることができますか?

 

 

監督・脚本:白石晃士、宮月新原作/神崎裕也作画『不能犯』

出演者:松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、菅谷哲也、真野恵里菜、忍成修吾、矢田亜希子、安田顕、小林稔侍ほか。


『予告犯』や『模倣犯』などタイトルの似た映画がありますけど、この映画は『不能犯』。

グランドジャンプ掲載の漫画『不能犯』を原作とした実写映画です。

 

「人が死に及んだ行為でも、殺せる可能性がなければ罪にならない」、それが不能犯。

主人公の宇相吹正(うそぶき・ただし)を、松坂桃李が演じています。

人の目を見るだけで相手をマインドコントロールすることのできる不気味な男です。

宇相吹に見つめられた人は、思い込みだけで幻覚を見て死んでいきます。


羽根田健は自分の留守中に、妻が隣の家に住む島森に強姦され、ケガを負わされたことをうらんでいました。

そこで羽根田は、宇相吹に復讐を依頼します。宇相吹は島森をマインドコントロールして殺しますが、実は妻が嘘をついており、島森は何もしていなかったことがわかります。

宇相吹が定めているルールに、「復讐の動機が不純な場合、依頼した人間も殺す」というものがあり、「あなたの殺意はにごっている」と告げられ、島森夫妻は死にます。


連続殺人事件の犯人として現場にいた黒スーツ姿の不気味な男を追っているのが、刑事の多田友子(沢尻エリカ)です。

多田刑事が「目的は何?」と問い詰めると、宇相吹は「罪悪感にさいなまれている人間を見極めることです」と答えます。

多田刑事は唯一、宇相吹のマインドコントロールがきかない相手とのこと。

宇相吹は多田刑事に、「あなたなら僕を殺し、僕の人生を終わりにすることがすることができる。事件を終わらせたいのなら、その手で僕を殺してください」と頼みます。

 

沢尻エリカは優しげな女性の役より、このような気性の激しそうな役のほうが合います。ケータイをバキバキ折るエリカさま、ど迫力です!

薬物騒動で沢尻エリカがまたまたピンチ・・・、これからいろんな役がやれそうだっただけに残念ですね。

 

 

監督・脚本:ジャスティン・マコーネル
出演者:ローラ・バーク、サム・ホワイト、レイチェル・バンダザー、ジャック・フォーリーほか

エロ系寄生体SFを想像させるパッケージですが、「パッケージに偽りあり!」の珍作です(笑)
主人公は女性のエイリアンではなく、背中から触手も出しません・・・。
 

しかし、キャッチコピーの「宇宙で最も凶悪で、孤独な侵略者」というのは、多少カスってはいるかも!?
ちなみに「スキンウォーカー」とは、先住民の伝説に登場する魔物を言うらしいです。

その謎の生物は人間に寄生し、本人の記憶もひっくるめて乗っ取ることができます。
しかし、寄生した人体はすぐに腐り始めてしまうため、絶えずほかの人間に乗り移るしかありません。

この映画が、ほかのエロ系寄生体SFと大きく異なる点は、謎の寄生体XXXがバーで出会ったジュリアという女性に恋してしまうことです。
ジュリアと付き合いたいのは山々ですが、ほかの人間に乗り移らなければならないから、常にジュリアと「はじめまして!」状態なんですね。

こうしてまわりくどくジュリアと接触していきますが、とうとう真実を告白し、成りゆきでジュリアを乗っ取ってしまいます(笑)
「孤独な侵略者」は人生に絶望し、死のうとするが・・・というなんとも救いようのない結末。

まぁ、2~3人なら寄生もいいかもしれないけど、とっかえひっかえ他人に成りすますというのは、実にめんどくさそう。
しかも記憶まで引き継いでしまうから、寄生体XXXは愛に悩むことになります。

ただ、どんなに見た目・姿が代わろうとも、一匹の犬だけは寄生体XXXを見分け、なつくんです。これが、救いでした・・・。
 

 

監督:カレル・ヤナーク
出演者:ガブリエラ・マルチンコワ、ヴォイチェフ・ダイク、ズザーナ・ポルビャコーヴァほか

夫が開発した最先端のプログラムを搭載した家に住むことになった、彫刻家の妻ズザナ。
ハイテクハウスはズザナの望みをなんでも叶えてくれますが、ときにコーヒーを100杯入れる・・・なーんて失敗もやらかします。

ズザナは家を管理するAIに「アルフィ」という名前をつけて親しみを持ちますが、ある日匿名の人物から花束が届いたことから・・・疑心暗鬼が芽ばえだします。

隣人に怪しいオッサンが住んでいたため、最初はこの人物を疑いますが、彼はズザナを心配していただけでした。
夫がナニモノかに銃で撃たれ入院しますが、病院のシステムにまでアルフィが侵入します。

最後まで犯人が誰なのかがわかりませんが、意外なAIの落とし穴である「共感インターフェイス」というプログラムは、人間の深層心理にある“悪意”を読み取れなかったというオチ。

AIにここまでできるのか!?とギモンがわくものの、すでに「2045年問題」と呼ばれ、人類の知能を超えると危惧されております。
進化したAIに仕事を奪われ、生活が強制的に自動化するようになりそうな我々の未来。
この映画は、身近な家を扱ったわかりやすい近未来のこわ~いSFでした。

蛇足ですけど、主人公が「嫁と姑」だったら、もっと面白かったように思いました。
嫁と姑が主導権争いをしている二世帯住宅だったら、アルフィはどんな対応をするのか?嫁と姑で、AIはどちらの味方をするのか?
姑に「おまえは、嫁をかばうの!?」と問われ、「あなたが最優先事項です」と答えるアルフィが目に浮かぶようです(笑)

 

 

監督:アニーシュ・チャガンティ
出演者:ジョン・チョー、ミシェル・ラー、ジョセフ・リー、デブラ・メッシング

Windowsの画面が現れて、パソコンでsearch(サーチ)する形で物語がスタートします。
そこには、幸せなキム一家が映っていました。

妻を病気で亡くした主人公のデビッドは、16歳になる娘の成長を見守る優しいパパ。
ある日、娘のマーゴットと連絡が取れなくなってしまいます。
今日がピアノのレッスン日であることを思い出し、ピアノ教室の先生に電話をすると「マーゴットなら、半年前にやめましたよ」と。
では、マーゴットはどこにいるんだ!?
マーゴットのSNSを調べてみますが、どれも非公開でアクセスできず・・・。

ここからデビッドのマーゴット探しが始まる!
とうとうデビッドは、警察にマーゴットの捜索願いを出すことに。
映画を見ている私たちもデビッドと一緒に、マーゴット探しに加わります。

デビッドは、マーゴットの最後の目撃情報を集め始めます。
調べているうちに、マーゴットの寂しい交友関係が見えてきて、最終目撃地点から街を出ようとしていたことがわかります。
1週間前に銀行口座から、大金をモバイル送金していたこともわかり、デビッドは「何か犯罪に巻き込まれたのでは・・・」と心配します。

捜査を担当するヴィック刑事に、「行方不明ではなく、家出した可能性を考えてみては?」と言われ、「娘のことがわからない・・・」と落ち込むデビッド。
ヴィック刑事は「我が子でも、すべてはわからない。でもそれは、あなたの責任ではない」と慰めます。

マーゴットが好きだったバルボサ湖から、彼女の車が引き上げられたことから誘拐事件へと切り替わり、公開捜査が行われます。
デビッドが容疑者と思われる男を殴ったことから、ついに捜査のジャマをするな、ヴィック刑事に連絡してくるなと言われてしまう。

映画の途中で、犯人がマーゴット殺しを自白して自殺するという展開を迎えます。
しかしこの時点で、映画はまだ30分以上残っており、もう一ひねりあります。
デビッドは、小さなヒントから真相にたどりつきます。

娘の生存を信じる父親の悲しみ、憤り、焦りがひしひしと伝わってくる映画でした。

 

 

監督:ナタウット・プーンピリヤ
出演者:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン、イッサヤー・ホースワン、ティーラドン・スパパンピンヨー

主人公のリンは、頭脳明晰な女子高生。教師のお父さんと父子家庭だったため、有名進学校の特待奨学生に申し込みます。
優秀な成績を評価されて、授業料の全額免除とランチの無償提供を受けられることに!

喜ぶリン親子でしたが、リンが成績の悪いグレースと友達になったことで、カンニング騒動に巻き込まれてしまいます。

最初は、ちょっとしたお小遣い稼ぎのつもりだったけど、ピアノのハンドサインでカンニングを助けるアイデアを思いついたことで、一大カンニングビジネスへと発展していくんですね。

このカンニングビジネスでリンの相棒となったバンクは、正義感の強い真面目な男子学生でしたが、道を踏み外したことでカンニングビジネスの深みにはまり・・・

リンがバンクと組んで行ったSTIC(国際的な大学入試のテスト)のカンニングシーンがとてもスリリングで、この映画の見どころとなっています。
二人のカンニングに気づいた試験官が、執拗に追いかけてきます!
メンタルの弱いバンクは、早々につかまってしまいます。
頭がいい以上に精神力が強くなければ、カンニングを成功させるのは難しそう。

それにしても、試験ってどうして時間を制限するんでしょう?
真の頭の良さは、スピードだけでは測れないように思うんですけどね。

勉強は、「勉め、強いる」と書きます。
じっくりとあきらめず、最後まで丁寧に問題を解く忍耐強さ、学生に求めるべくはこのような“忍耐力”ではないかと!?
 

新井浩文に続き、ピエール瀧が逮捕されました。

この二人は主演作品が多かったために、方々で影響が出ています。

共演者にしてみれば、「勘弁してくれよ!」状態でしょう。


ピエール瀧の逮捕を受けて、『麻雀放浪記2020』を撮った白石和彌監督と配給元の東映が記者会見を開き、ピエール瀧の出演シーンをカットしない方向で、公開を決めたことを発表しました。


今回、問題としたいのは、覚せい剤は是か非かということではなく、

覚せい剤使用の映画で俳優が実際に覚せい剤を使用するのは、アウトかセーフかという問題です。

悪役を演じる俳優のストレスやプレッシャーについては、凡人の知るところではなく、

「ヤクぐらいやらないと、身がもたない!」みたいなことなのかもしれません。

覚せい剤コミの迫力みたいことになると、どんなもんだろう・・・とモヤモヤします。


ところで、「作品に罪はない」とか言う人がいますけど、「共演者に罪はない」の間違いでは!?

他人の不祥事で自分が出演している記念すべき作品がお蔵入りとなってしまうのは、

共演者にとって悪夢以外のなにものでもないでしょう。

 

 

監督・脚本:デヴィッド・フレイン

出演者:エレン・ペイジ、サム・キーリー、トム・ヴォーン=ローラー、スチュアート・グレアム


ゾンビが襲ってくる映画はたくさんありますが、

これは、ゾンビウイルスが終息した後の世界を描いた映画です。


CUREDとは、「回復者」の意味。ゾンビウイルスの治療法が発見されて、感染者の75%の治療に成功します。

75%の人は「回復者」のグループに入り、残り25%の人は「感染者」のグループに分けられます。

感染者は軍の収容施設に隔離されていますが、世間の人々は「感染者を生かしておいたら、またパンデミックが起こるのではないか!?」との不安を持ちます。


主人公のセナンは感染後、兄を殺してしまいます。治療後、シングルマザーになった義理の姉アビーのもとに身を寄せますが・・・。

治療後にゾンビだったときの記憶が残っているというのも、ツライですね。

まだ、まったく別人と化すゾンビ状態のほうがマシかもしれません。


これと同じことが、新型コロナでも起こっています。

感染者がばい菌扱いされて誹謗中傷を受ける・・・それは、まさに『CURED キュアード』の世界。

感染を恐れる人は「俺にうつすなよ!」と牽制、感染後は「俺にうつしやがって!」と恨む、自然な感情なのかもしれないけど、病気だから仕方がないでしょう。

 

誰が感染者なのかがわからないのが恐怖なら、自分の中の“不安”もまた恐怖の源。

自分は今は感染していない被害者だけど、いつか加害者側に回るかもしれない・・・。

新型コロナは、さまざまな差別を生み出します。

 

でも、この差別感情って新型コロナがきっかけになっただけで、もともと自分の中にあったものです。

普段から差別感情を消す努力をしていないと、何かをきっかけにすぐ顔を出します。

災害より怖いのは“人”、緊急時に人間性が出ますから油断できません。

 

 

監督・脚本:チャーリー・マクダウェル

出演者:ジェイソン・シーゲル、ルーニー・マーラ、ロバート・レッドフォード、ジェシー・プレモンスほか


みなさんは、死後の世界に興味ありますか?

人は死んだ後、どこへ行くのか!?

それを研究している博士がいました。ハーバー博士(ロバート・レッドフォード)が死後の世界があることを証明してしまったために、もう一度人生をやり直そうと自殺者が急増する話です。

 

ハーバー博士が開発した「ディスカバリー」という装置で、死者の脳波を測定できました。

死んだ後、意識は肉体から離れて別の次元へ行くという理論を唱え、ハーバー博士はそれを「存在の新次元」と呼びます。

テレビの生放送中に「再出発します!」と叫び、拳銃で頭を打ち抜く男。すでに自殺者の数は400万人を越え、社会問題となります。


ハーバー博士の息子のウィル(ジェイソン・シーゲル)は、ある島に向かう船の中でアイラ(ルーニー・マーラ)という女性と出会います。

その島には、父の研究施設がありました。弟のトビー(ジェシー・プレモンス)がウィルを出迎えます。

ハーバー博士は島で、生き返った人々に住む場所を提供していました。

博士自らも、生と死を繰り返す実験を行っています。

ウィルは父の研究に反対でした。彼は「ここにいる人々は、まるでカルト教団のようだ」と言います。


この研究施設に船の中で知り合ったアイラも住むことになります。自殺未遂をしたアイラをウィルが助けたのです。

二人は遺体安置所から運び出した死体で、死後の記憶を記録する研究に参加します。

しかし、研究途中で死後の記憶ではなく別の何か・・・だと気づいてしまうのでした。


死後の世界をテーマにした映画で、ハーバー博士は「人間は死後、2度目のチャンスを手に入れることができる」と言います。

気に入らない人生を何度でもやり直すことができるのです。バツイチの人などは一度死んで、結婚前の人生に戻りたいと考えるかもしれませんね。

私は、人生は一度で十分だと思っています。何度生き直したところで満足のいく人生を送れると思えない。

「あのとき、ああすれば良かった…」と後悔しながら死んでゆく、不完全な人生でいいのです。