GAS その壱 | パンクおやじの魂の叫び

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  GAS その壱

 

 
 
1982年創業のパンクバンド、このGASに関してはVoがナルミ様前とナルミ様時代でそれぞれ語らなければならなと思う。

広島と言う長崎と共に唯一の被爆県で戦争の痕跡を多く残す土地でGASは結成された、
その反戦反核にかける思いは我々の比ではないだろうと勝手にオレは推測する。

私が知ったのはDOLLもしくは宝島のバンド紹介欄にて、それも初期のGASだったのでコテコテのハードコアバンドと言う事で知った記憶がある。
 
当時パンクと言えば東京のパンクス連中、名古屋のスタークラブ取り巻き軍団、関西(大阪、神戸中心の)のおっかないハードコア集団、そして博多や北九州近郊のこれはこれで向こう見ずな凶悪集団(すみません勝手な思い込みです)が主流の時代にGASに関しては反戦反核のまさにグラウンドゼロと呼べる広島と言う場所で結成されたバンドだった。
 

 
 
 
ナルミ加入前のGASに関しては当時北九州あたりから関東へ発信されていたハードコアの真骨頂とも呼べる、「早い、叫ぶ、単調」と言う出前のソバ屋のキャッチフレーズのようにコテコテのハードコアバンドと言う認識で、GASに関しても「何言ってるか分からない系」のハードコアのパンクバンドと言った程度のイメージしか申し訳ないが持っていなかった。
 
ちなみにオレの母親は当時これらの音楽を流しているオレに向かって「あーあーうーうー」何言ってんのこの人達と平気で言ってのけるハードなメンタルを持った女性であった。
 
1st Flexi disk「NO MORE HIROSHIMA」 1982年
 
これ1st  1982年発売、ズバリ広島、本当NO MOREです。自殺レーベルと言うその後も幾つかのレコードを発売する自主レーベルで400円で発売のソノシート。

当時のパンクの決まり文句のようにやっぱり「反戦」、「反戦」、「反戦」、「反戦」
反戦と歌いながら方や横山氏のようにデストロイを連呼する人もいて反戦反核なのにデストロイなのかよと矛盾だらけな時代ですがそこはぐっと堪えて読んで欲しいぞ。

Vo 狂平氏、叫んでます、いいですね、これぞハードコア、しかしながらバックの演奏はそれなりにしっかりしていると思います。
 
そのシートで当時400円は結構勝負してますね。
 
 

GAS 1st エネルギーを感じてくれ

 

 

 

当時広島ではGASと自我と言うバンドが活躍していました。
 
自我もそのシート持ってたような記憶あるな、そのくらいしか広島のパンクバンド情報は持ちあわせてない、申し訳ない。
 
GASと言えば想像を絶するトゲトゲヘアーのナルミ様が登場するのはもう少し後になるかなと思いますが、着実にそのベースは固められてきてます。
 
 
2nd Flexi disk「THE DAY  AFTER」 1983年
 
ナルミ様、ファン必見、いよいよナルミ様ボーカルの2枚目の登場です。

前作からだいぶ時間が経過していますが正直私の住んでいた地方都市(関東)では広島の当時のパンク情報が入らないのでこの間彼らに何が起こってどうなったかは知りませんが、ナルミ氏とベースだったかギターが兄弟、良く覚えてませんがそんな記憶がありますね。
 
 
曲は意外に演奏もしっかりしていてナルミ様の叫び声がいい感じではまってます。
やっぱ当時のパンクバンドで女性ボーカルって希少でした。 
 
オレはバックが充実した後期のGASを観た事はありますが。それ以前のナルミ様、特にトゲトゲしたあのウニのようなヘアースタイルのナルミ様の実物を観たことは無い。

この翌年「THE PUNX」のカセットブックに参加しその存在が全国区になりさらに知名度を増していくのです。 ちなみにナルミはグールのメンバーと結婚したって本当の情報ですか。

 

 

 

 
Coupling EP「REIKAI」 1984年
1984年発売の肉弾とのカップリングEP、 これも自殺レーベルからの発売。

この辺からナルミ様の歌唱法にも変化が表れてますね、叫ぶと言うよりもはっきりと唄うと言う事を意識し始めた感じに思います。

全体的に曲調がメロディアスになって、バックの演奏もしっかりとしてきたし、今後のさらなる飛躍を感じさせる事ができる1枚だと思います。 
 
初期のハードコア好みの人にはどう聞こえてんだろうね。
 
この感じのGASの方が聞き手には響くような気がきますね、確かに激しいGAS時代もハードコアとしては成立してんだけどもっと上を目指していく上での変化だと思う。

 

 


「夢追い人」「亡児」とかスローなテンポの落ち着いた曲調にある種の威圧感をしっかり感じさせる造りでとても良いぞ、GASの音楽活動の方向性が決まった分岐点的な1枚です。 ナルミ様はこの路線で歌って行けばいいなと感じた1枚でした。

 
 

カセットブック THE PUNX 1985年

 オレも地元の本屋で予約して買ったぞ
 
1985年発売キャプテレコード(宝島)からのカセットブックです。 当時のパンクシーンを牽引していた (と思われる) 6バンド収録、ガスに関してはこの前が、REIKAIだった記憶があるが、ずいぶん演奏がしっかりして来てバンドとしてかっこ良く変化してきていると感じた。  

当時のオレは、パンクバンドと女性ボーカルバンドを掛け持ちしていた事があり、練習曲で、このカセットに収録されている「World Peace」と「邪悪の世界」を課題曲とし各自で耳コピし演奏した懐かしい思い出がある、そのくらいメロディー含め素晴らしいと感じた曲ね。

REIKAIでガスの方向性が決定し、THE PUNXで完全に脱皮したと言ったところかな。



ちなみにGASは良い方へ変化しましたがそれとは逆で、このカセットに収録されているラフィンも当然かっこいいんですけど日本語の歌詞中心になり、オレの好きだったオイi調のあの攻撃的な姿が身を潜め、ただ単順にポップなパンクのラフィンになってしまった事は非常に残念だったし、メジャーデビューを意識するバンドってこうも守りに入ってくるのかと言うのを痛切に感じたのはオレだけなのだろうか。

 
 
ここからさらにバックに早々たるアーチストを引き下げナルミ様全開の90年代の工藤静香のようなバリバリの全盛期が訪れますがそれは「その弐」の項で書ければ良いと思う。
 

そうは言うものの、オレの性格から次があるのか、書けるのかは凄く心配