森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」に、こんなことが書いてあった。
その うち に 夏目 金 之 助 君 が 小説 を 書き出し た。 金井 君 は 非常 な 興味 を以て 読ん だ。 そして 技癢 を 感じ た。 そうすると 夏目 君 の「 我輩 は 猫 で ある」 に対して、「 我輩 も 猫 で ある」 という よう な もの が 出る。「 我輩 は 犬 で ある」 という よう な もの が 出る。 金井 君 は それ を 見 て、 ついつい 嫌 に なっ て なん にも 書か ず に しまっ た。
森 鴎外. 『森鴎外全集・136作品⇒1冊』 (Kindle の位置No.23024-23029). Ogai Mori Complete works. Kindle 版.
金之助は漱石の本名である。鴎外さんは漱石さんと仲良しだったのかな?っと調べてみると、鴎外さんが住んでいたことのある家に漱石さんが住んで『吾輩は猫である』を書いたとのこと。
漱石さんは友だちの正岡子規さんの家で鴎外さんに初めて会ったらしい。それが、1896年、たぶん、そのころ、金之助さんだった漱石さんは1906年に『吾輩は猫である』を書く、その後、『ヰタ・セクスアリス』は1909年に発表された。
鴎外さんから見れば、やっぱり、漱石さんは金之助さんだったのですね。
※この辺の話が好きな人にとっては常識だろうけど、最近まで興味がなかったもので…。



