日数に係わらず断食で一番難しいのは、復食です。

消化器系疾患がなければ3日程度なら絶食中に事故を起こすケースは稀かと思いますが、問題は最初の食事、復食で、どうしても食べ過ぎてしまいます。

最初の食事が上手く行っても、次で食べ過ぎてしまうことも。


最近の36~40時間週1断食では、米1合でお粥(卵とじ)をつくると、昼、夕方、夜の3回で、我慢できずに完食してしまいます。

ゆっくり食べれば量が多いだけで下痢の洗礼を受けることはなさそうですが、それでは週1断食の意味がありません。

かといって短い24時間断食では自分の場合ケトン臭もほとんど発せず、効果を出すには少なくとも36時間は必要な気がします。

そんな鬼門の復食を成功させるために、新兵器を導入しました。

それがコレ、玄米をしっかり粉にできる家庭用ミルサーの Newよめっこさん です。



何に使うのかと言えば、生玄米粉や玄米クリームをつくるため!

これは食べる量だけ都度用意できるので、食べ過ぎのリスクが少ないんです。

しかも煮るのに5分もかかわず、超短時間の火食なのでブドウ糖の摂取も少なくなる!(←これが重要!)

6時間加水した玄米を軽く煎ったもの。食べてみたらけっこう美味しい!


煎餅などの菓子と違って健康的なので、口寂しい時は重宝しそう!

粉砕したあと。


小さな鍋に5倍の量の水と一緒に入れ、(強火→弱火)で4~5分かき混ぜながら煮ます。

出来上がり。水加減を調整すればお粥ふうにも。






甲田理論(故甲田光雄博士)をいくつか実践してきましたが、興味はあったものの、この玄米クリームと柿茶は試したことがありませんでした。

柿茶は先日飲んでみて、飲みやすく美味しいことがわかり、すっかりデフォルトの飲み物になりました。

玄米の効能は昔から知っていて自分でも食べていたので、一時は玄米菜食+魚が理想だと思っていたのですが、糖質制限を始めてからこのモロ糖質の食べ物はなるべく避けるようになりました。

ですが甲田先生によると、玄米も炊かなければβデンプンがαデンプンにならず、消化されないのでブドウ糖にならずに腸まで送られ、そこで発酵して短鎖脂肪酸となって腸内細菌の餌になるとか。

多くの末期がん患者さんに生玄米粉を食べさせて生還させた実績があります。

マクロビでがんが治る人は、多くがまだ致命的なまでに血液や臓器が汚れきっていない状況に限られるようで(がんのステージとは別)、一定のレベルを過ぎてしまうと火食した(炊いた)玄米ご飯では如何ともしがたく、食事療法でがんが完治するには断食と生玄米&生菜食しかないという話でした。

(火食による)ブドウ糖ががんを増殖させる一番の元凶だというのは知っていましたが(それもあって糖質制限を始めたのですが)、さすがに生玄米粉は家畜の飼料みたいに思え、がんではない自分がそこまでして主食にする必要もなさそうだと当時は感じました。

甲田先生がもうひとつ勧めている玄米クリームのつくり方を調べたら、専用のミルサーがあれば難しくなく、生玄米粉と違って多少煮ることにはなるけど、玄米ご飯よりはるかに血糖値を上げにくく、慣れれば水で溶いてミキサーにかけて生のまま食べても美味しいとか。

そして、甲田理論をもう一度読み返してみると、高血圧も動脈硬化も慢性腎臓病も、甲田療法と糖質制限ですべて上手くいく!と思えるのです。
(*甲田療法:朝食抜き少食、生菜食、動物性脂肪排除、断食など)

炊かなければ玄米は血糖値を上げることはないし内臓脂肪撲滅にも大変有効なので、甲田療法と糖質制限は工夫すれば同時に実践できそうです。






一生降圧剤が必要だと言われてきた高血圧、治らないと言われていた動脈硬化に腎臓病が、西洋医学以外で実際に治ります。

ずっと前からわかっていて本気で行動に移せなかった自分に腹立たしくなりますが、最近の自分の一連の取り組みは、まさに甲田理論の実践だと言って良さそうです。

だから、糖質制限をしているといっても、動物性脂肪は出来る限り排除した甲田療法版だし、カロリー制限はナシではなく1日1300KCal以内に抑えるといった甲田理論に近づけたいと思っています。


玄米粉を、①少し煮てクリームにするか、②粉のまま生で食べるか。

理想的には②ですが、いつか慣れるのかな?^^

 

 

 

 

【4月26日追記】

 

生玄米粉といえどもブドウ糖に変換されて血糖値を上げるという事実が報告されています。

 

ただし血糖値が上がるということで、それが玄米ご飯と比べて体にどんな影響を与えるのか(例えば癌細胞への影響など)、詳しくはわかりません。

 

以前より、発芽玄米粉だったり、市販の玄米粉のように粉砕度が微粉(極細かい)だと血糖値の上昇が指摘される報告がありましたが、上記の例ではどのような粉砕度であったかもわかりません。

 

私は家庭用ミルサー「よめっこはん」で有機栽培玄米粉を粉砕していますが、他機種に比べて微塵になるものの、市販の粉末よりははるかに粒子が大きいので、今のところ特に問題視はしていません。