鎌倉、由比ガ浜の「篠田邸」は1933年、横浜興信銀行(現横浜銀行)の常務取締役、村田繁太氏邸増築部として建築された。
1961年、国文学者の篠田太郎氏の所有となった景観重要建築物である。
そしてリノベーションをして5月4日に「Cafe&Restaurant EGAO」がオープンした。
筆者は2019年6月に訪問し、今回カフェを訪問した。両方の写真を見比べつつ、考察を加える。
現在:門の前にはカフェの案内などの広告が出ている。
以前は勿論すっきり
現在は木がかなり生い茂り、2階建ての美しい全景をとらえることが出来ない。
昔もほぼ同じか(苦笑)
この建物の自慢は見事なハーフティンバーである。浄明寺の旧華頂宮邸とともに鎌倉のハーフティンバースタイルの住宅を代表するものである。
旧華頂宮邸は宮家のものである。こちらは民間としてそれに肩を並べるだけでもさすがである。
(ハーフティンバー:木造の骨組みを表に現し、その間に煉瓦や石などを充填して壁体とした建築の様式)
前回は通りから。
カフェ「EGAO」は正面の玄関を入らず、右の入口をくぐっていく。
現れたカフェはなかなかモダンである。
聞くと本館の方は一棟貸しの民泊施設になり、こちらの平屋部分がカフェとのこと。
つまり1930年に平屋部分(ここでしょう)が作られ、先に見た洋館部分が増築されたのだ。
平屋部分は1982年に全焼したが、間もなく復元された。そして今回リノベーションが行われた。
古い建築物はこのようにカフェ、宿泊施設、結婚式場として生き残ることが多い。
ここでの食レポはこちら
隣りの洋館も古いのか、、、
筆者のメインのサイト『日瑞関係のページ』はこちら
筆者の著書一覧はこちら
『第二次世界大戦下の滞日外国人(ドイツ人・スイス人の軽井沢・箱根・神戸)』
はこちら