鎌倉の市役所の裏にあたる佐助地区に「笹野邸」という名の景観重要建造物がある。

 

建築年代については確かな記録はないが、昭和3年(1928年)に東京中央測量社が実測した「実地測量図」には記載されているという。そして現オーナーの父笹野幸二氏が、戦後まもなくの昭和26年(1951年)に取得した。(市のホームページより) 設計者は勿論、それ以前の住人も不明の様だ。

 

以降ここは笹野家の個人住居で結婚式、ホームコンサートなどでは使用されている。この建物に特別の興味を持つ筆者は、敷地内に入ることは出来ないのは承知の上で、訪問してみた。

 

グーグルマップが示した経路は鎌倉駅西口から市役所通りを進み、トンネルを抜け幅1メートルほどの、昼間でも歩くのが怖いような歩行者専用の暗い道に入る。しばらく進むと住宅地に出て、少し下ると立派な和風住宅が見えてきた。

 

そのまま進むと笹野邸の門に出た。さっき見たのは家の裏側であったのだ。そして特に緑の濃いこの時期、正面からは樹木にさえぎられほとんど見ることが出来ない。かすかに見えたのは中央部分と2階建て屋根の一部。左側は白の下見板張りの壁だ。

 

入口

 

入り口脇にあるこの石は、何か由緒あるものなのか?

 

筆者は戦時中はあるドイツ人が関係していたのではという大胆な仮説を持っている。そんな話も6月の湘南日独協会主催の講演会でしたいと思っている。

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2024/6/23(日)15:00~17:00 講演会
藤沢商工会館ミナパーク505(JR藤沢駅北口より徒歩5分)  
演題: 第2次世界大戦下の滞日ドイツ人(湘南方面を中心に)
講師: 大堀 聰氏(現代史研究家)
概要: 先の大戦中には約2800名のドイツ人が日本に滞在していました。その内、湘南地方にはどのようなドイツ人が暮らしていたのでしょうか。比較的知られた名前の名士が多く、彼らを通して当時の日本のドイツ人社会の縮図が見えてくると言えるでしょう。
会費 1500円 

 

 

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