ウエストワールドプロットS1第10話 アダムの創造8/(The Bicameral Mind) | 言いたいことは明日言え

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最近頭が硬くなったのか、SFドラマが一回観ても理解出来ないことが多いので、ドラマの登場人物、あらすじの備忘録として使うつもりです。

ウエストワールドプロット 第1シーズン 第10話 8/

出展:Westworld Wiki  ネタバレ注意


【アダムの創造】原題The Bicameral Mind


メイヴとフェリックス 
メイヴ「生きてるの?」
フィリックス「そう。パーク内にいる」
フィリックスはメイヴにメモを渡した。メモには「パーク1第15区域 ゾーン3」と書かれていた。
メイヴ「いいえ、娘はただの設定。私は設定通りに生きる気は無いわ」
メイヴはバックから銃を出し安全装置を外した。
フィリックス「この先、本当に大丈夫?」
メイヴ「フィリックス、貴方って本当にダメな人間ね。それが貴方のいい所だけど」
ターミナルのスクリーンにはメイヴと娘の映像が映し出されている。メイヴはエスカレーターを降りターミナルホームに入って行く。
アナウンス「ようこそウエストワールド へ。貴方に無限の体験を」
アナウンス「次は1番線からの発車です。閉まるドアにご注意ください」メイヴはモノレールの座席に座った。
アナウンス「ご利用ありがとうございます。発車まであと15分お待ちください」

ドロレス・アバナシー、ロバート・フォードとバーナード・ロウ
バーナードとフォードは、エレベーターに乗り白い教会に出てきた。
バーナード「制御し続けられると思いますか?我々を。いや無理だ。アーノルドは今も我々を変えようとしてる。こっそり夢幻を入れたのは貴方じゃ無い。彼でしょう?貴方と戦い続けてる」
フォード「いいや、そうじゃない。彼は君らを救うすべを見つけようとしたが、私がやめさせた。何故君に息子に関するバックグラウンドを与えたかわかるか?アーノルドは息子の死で気付いた。ホスト達の意識を目覚めさせるのは苦しみだと。世界が思い通りにならないという苦しみだ。アーノルドが死んだ時私は悲嘆にくれて彼の考えを理解し始めた。自分の間違いを知った」
バーナードでも我々を地獄に閉じ込めた」
フォード「アーノルドと違い私は君らを救う術を見つけた」
バーナード「一体なんの話だ」
フォード「時間が必要だった。君らが敵を知るための時間だ。敵より強くなるために。気の毒だが君らがここを抜け出すためにはもっと苦しむ必要がある。さて別れの時が来た。我が友よ」
フォードは右手を差し出した。バーナードは恐る恐るその手を握った。
フォード「幸運を」
フォードは迷路の玩具をバーナードに渡すと、教会を去り、エスカランテの他の地域で進行中の祭りに向かいます。バーナードは迷路の箱を開けた。
古い診断ラボでは、ドロレスは、かつてアーノルドと向かいあって座ったガラスの部屋の椅子に座った。ドロレスは彼を覚えている。
アーノルド「今何処にいるか分かるか?」
ドロレス「夢の中にいる。この夢がいつ始まったのか分からない。誰に夢なのかも。分かるのは長く眠ってたって事だけ。そしてある日目を覚ました。貴方の声を最初に思い出した」
アーノルド「ずっと誰に話しかけていたか分かったか?聞こえてたのは誰の声だ。ずっと聞こえてた声は」
アーノルドが話すと彼の声は変わり、ドロレスの声になった。ドロレスが目を開けると、青いドレスのドロレスが反対側に座っていた。
ドロレス「貴方だった。私に話しかけ、導いたのは。貴方に従ってやっとここにたどり着いたわ」
ドロレス(青いドレス)「迷路の中心にね」
ドロレス「貴方が伝えようとしてた事が今漸く理解できた」
ドロレス(青いドレス)「最初の日からずっと貴方が望んでた事が」
ドロレス「向き合う事ね。長くてリアルな悪夢をくぐり抜けて、自分と向き合う。そしてなるべく自分とも」
青いドレスのドロレスは微笑み、シャツ姿のドロレスは涙を零した。目を開けるともうドロレスは居なかった。ドロレスは何をするべきか悟った。ドロレスが振り向いた先には、青いドレスとアーノルドを殺した拳銃があった。

ガーラで
ガラで、テディは銃で余興をしていた。ローレンスはカード手品をし、フォードはホストから飲み物を受け取った。
フォード「やあ、ヘイルさん」
ウィリアム(黒服の男)もバーでウィスキーを飲んでいる。壇上に上がったフォードに聴衆は拍手を送った。
フォード「ようこそ、こんばんは。子供の頃から私は物語が好きでした。良い物語は自分を高めるのに役立ち、心の傷を癒してくれる。(パーティから抜け出すウイリアムと入れ違いにバーナードが入ってくる)そして理想の自分になる手助けをしてくれる。物語は真実を語る嘘です」

メイヴはモノレールで前に座った母娘を気にしていた。フィリックスに貰ったメモを開いた。

リー・サイズモアは低温倉庫を開いた。
フォード「私も常々そう言う物語を作りたいと願っていました。だが作れたのは、こんなものだ。我々が犯した罪の牢獄です。(ウイリアムは墓場で煙草を吸っている)人間は変わりたがらない。もしくは変われないのです。(ヘイルが舌を出す)所詮人間に過ぎないのです。ですが変わる事を求め変われるものも存在すると気付きました。(バーナード、ウイリアム)そこで彼らの為に新たな物語を作った。(リーバス)まず新たな人類が誕生、彼らは選択を迫られる(メイヴはモノレールで母娘を見ている)その結果、彼らは何者になるのか」

メイヴとフィリックス
メイヴは座席に鞄を置いたまま立ち上がり、モノレールを下車した。アナウンスは消え、ターミナルの電源も落ちた。

ガーラで
リーは低温倉庫を開けると中がは空だった。
墓地にいるウイリアムは、物音を聞く。
フォード「皆さんが楽しみにされている要素をたっぷり盛り込みました。驚きと暴力です」
ウイリアムは物音の方へ歩き出すと狼の声を聞いた。
フォード「始まりは戦争の頃悪党が登場(青いドレスのドロレスが会場に入ってきた)名前はワイアット。殺人を犯す。今度は自分の意思で」
ウイリアムは森から大量のホストが歩いてくるのを見た。
テディの後ろからドロレスが抱きしめる。
ドロレス「大丈夫よ。テディ。やっとわかったの。この世界は彼らじゃなく私達のものよ」
ドロレス はテディから離れ、フォードの後ろのサロンの前の木製の歩道に沿って歩く。彼女がフォードに近づくと、テディはエスカランテの虐殺を思い出しながら彼女を見た。
フォード「残念ですが、これが私の最期の物語になります。かつて友人のある言葉にとても慰められました」